012 基体と4つの体について、発言者デーモクリトスによる
ギリシア語錬金術文献集成
TLG4319
ゾーシモス
013
焼灼された銅の違いについて
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焼灼された銅の違いについて
(Peri; diafora:V calkou: kekaumevnou)
(fort. pars operis Ceirovmhkta)
(e cod. Venet. Marc. 299, fol. 144r)
013 2 153 14t
焼灼された銅の違いについて
焼灼された銅を多くの人たちが硫黄によってつくることは、他の人々の論文が不明瞭に言っているところである。しかしひとりデーモクリトスのみは物惜しみしない。銅に、硫化された鉄4 つまり、マグネース酒4ないし154 1 手をつけられていない〔第一溶錬からできる〕硫黄半分で溶解された を添加するのは、硫化アンチモンと密陀僧からなる鉛の上に流すためである。次いで、黄銅鉱、銅、鉄を焼灼するのは、溶解金属の浮き滓(skwrivdion)がうまくできるためである。これに、雄黄からなる雲〔昇汞〕を添加せよ。すると、雲〔昇汞〕は手をつけられていない〔第一溶錬からできる〕硫黄によって白化される。ところで、硫黄と同時に焙焼された白鉛と彼が言う場合、手をつけられていない〔第一熔錬からできる〕硫黄を明らかにしているのは、銅、鉛、エテーシオスができるためである。「同じものが白化されたマグネーシアをもつくる」と彼が言う場合は、いっしょに処理された辰砂のことを彼は言ったのである。いや、こう述べる人がいる。彼は最初にマグネーシアを述べ、そして黄銅鉱を〔述べた〕と。然り、それはあなたが学ぶためである、銅と同時に鉄と鉛が添加され、諸々の鉱石も〔添加される〕のは、銅、鉛、エテーシオス銅ができるためであるということを。
2009.08.18. |