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back.gif013 焼かれた銅の違いについて

ギリシア語錬金術文献集成

TLG4319

ゾーシモス

014
あらゆる湿ったものらの中で神的な水をひとは何と呼ぶか、そしてそれは混合物であり、単純ではないことについて






あらゆる湿ったものらの中で神的な水をひとは何と呼ぶか、そしてそれは混合物であり、単純ではないことについて
(Peri; tou: o{ti pavntwn tw:n uJgrw:n to; qei:on u{dwr kalou:sin' kai; tou:to sunqetovn ejstin, kai; oujc aJplou:n

(e cod. Venet. Marc. 299, fol. 144r)



014 2 154 11t
あらゆる湿ったものらの中で神的な水をひとは何と呼ぶか、そしてそれは混合物であり、単純ではないことについて

 前述の雲〔昇汞〕をオリーブ油で煮よ。前述の雲〔昇汞〕は全体が化合物である。なぜなら、どうやら、神的なもの〔硫黄〕の水はオリーブ油をも意味するらしいからである。そこで、〔人々が〕あらゆる湿ったものらとともに処理するのは、水分を暗示しているのである。すなわち、先ずオクサルメー(ojxavlmh)によって、次いでオリーブ油によって、次いで蜂蜜と乳によって、神的な水を暗示するのである。そればかりか、サフランそのものも、神的な水のこしらえ方によるのでなければ、不可能である。染め師たちもそういうふうに用いる。155 1 マリアも、「コマリ〔赤色染料〕とクサノオ〔黄色染料〕の熔解を」〔云う〕。デーモクリトスも白い溶剤の後の秩序の中で、「濾過したアスベストの水は、流水によって、あるいは、濾過器によって、滴下されたもの」と〔云う〕。あらゆる種類(ei[dh)〔複数〕は単純な湿によって漬けられる。そして、受け容れられたものは洗われる。しかし洗われるのは、例えば固体である。しかし、漬けられるのは、搗き砕かれたものとか、浴びせられたものとかであり、そして受け容れられるものも、密陀僧が白い硫黄を搗き砕くように、太陽や露に砕かれる。漬けられるのは、数で言えば1日ないし3日ないし5日ないし7日であり、これはあらゆる搗き砕きに当てはまる。

 さて、それらが浸軟されると、あなたは混合し、露や天日の中で搗き砕く。そして乾燥させて、これらといっしょに搗き砕いて、ニトレライオン(nitrevlaion)〔ソーダとオリーブ油の乳剤〕で沈殿させよ、そうすれば黒い鉛を見出すであろう。これを分解して、水銀、神的な水、コムミを抽出し、軽い火で、水分を捨てるまで加熱せよ、そして天日の中で、美しく白化するまで、分解せよ。

 小さな浮き滓を浴びせながら、これを何度も行う。ペービキオイスも、「7×2かい、また、8に加えて8×2回、またそれ以上浸せ」。デーモクリトスも、白い染水(zwmovV)の後の指図の中で同じことをして、この過程に曇った薄片をも浸して、曇りの除去をしている。そして乾燥させて、曇りがなくなると、雲を抽出し、神的な水を黄色にさせられるものら、またコムミを投入し、軽い火で固まらせよ。固まらせると、[2日ないし3日]入れ替えて、2日ないし3日ないし7日ないし41日、薬の残りの中に流れ下らせよ。これに普通の銀を追加せよ、そうすれば染められるであろう。続いて、適時なものらについても探究しよう。

2010.04.04. 訳了。

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