51 Chrysipp. p. ajpof. 23 (S. V. F. ii 57 Arnim)
……サッポーは次のように表明する。
oujk oi\d= o[tti qevw` duvo moi ta; nohvmmata
わたしは何をしたいのかわからない。わたしの心は二つに裂けて。
52 Hdn. p. mon. levx. a v 7 (ii 912 Lentz)
サッポーも〔o[ranoV(天)という形を用いる〕。
yauvhn d= ouj dokivmwm= ojravnw †duspaceva†
両の手で天に触れえるとも思えず
53 Schol. Theocr. 28 arg. (p. 334 Wendel)
アイオリス語のサッポー風16音節詩格では次のように書かれている。
brodopavceeV a[gnai CavriteV deu:te DivoV kovrai
薔薇の腕した聖なるカリスたち、ゼウスの娘ごたちよ、いざ来ませ。
cf. Eust. Od. 1429. 54ss., Philostr. ep. 51, Heph. Ench. 10. 6 (p. 34 Consbr.)(サッポー風16音節詩格、これによってサッポーの第3巻全体が書かれている)。
54 Poll. 10. 124 (ii 227 Bethe)
clamuvV〔半外套〕という語は、エロースについて云ったサッポーが初めてであると謂われる。
ejlqovnt= ejx ojravnw porfurivan perqevmenon clavmun
緋のクラミュスをまとって天よりやって来る〔エロース〕
55 Stob. 3. 4. 12 (iii 221s. Wachsmuth-Hense)(ajfrosuvnh〔愚かさ〕について)
無教養な女に対するサッポーの〔詩〕。
katqavnoisa de; keivsh/ oujdev pota mnamosuvna sevqen
e[sset= oujde; povqa eijV u[steron` ouj ga;r pedevch/V brovdwn
tw;n ejk PierivaV, ajll= ajfavnhV kajn =Aivda dovmw
foitavsh/V ped= ajmauvrwn nekuvwn ejkpepotamevna.
死ねば、貴女は捨て置かれるだけ。そのとき貴女は思い出されることもなく、
後世にわたって慕われることもない。なぜとて、
貴女はピエリアの薔薇に縁なき身、目に見えることなく、冥王の館に
行って、おぼろな死者たちの間をただよいゆくのみ。
ピエリアはマケドニアにある。ムーサたちの誕生の地。
56 Chrysipp. p. ajpof. 13 (S.V.F. ii 55 Arnim)
……サッポーは次のように言い表している。
oujd= i[an dokivmwmi prosivdoisan favoV ajlivw
e[ssesqai sofivan pavrqenon eijV oujdevna pw crovnon
teauvtan
およそ陽の光を仰ぐかぎりの処女にしてかかる知にすぐれること、
この女にまされる者が出て来ようとも思われず
57 Athen. 21bc (i 46 Kaibel)
サッポーはアンドロメダ〔Cf. test. 20.〕をからかっている(om. 2)。
†tivV d= ajgroi<wtiV qevlgei novon . . .
ajgroi<wtin ejpemmevna stovlan† . . .
oujk ejpistamevna ta; bravke= e[lkhn ejpi; tw;n sfuvrwn ~
田舎っぺの長袍を身にまとった
どんな田舎娘が、〔あなたの〕こころをたぶらかしたのかしら、
長服を足首に引きずる方法をご存じない田舎娘が。
これらの詩行は韻を踏んでいない。
58 P. Oxy. 1787 fr. 1.4-25, fr. 2. 1 + fr. nov. (lobel S. m. p. 26)
]uvgoisa[ ]
6 ] . [ . . ] . . [ ]idavcqhn
]cu q[ .v ]oi[ . ]all[ . . . . ]uvtan
8 ] . cqo .[ . ]ativ . [ . . . . . ]eisa
]mevna tan[ . . . .wv]numovn se
10 ]ni qh:tai st[u]ma[ti] provkoyin
]pwn kavla dw:ra pai:deV
12 ]filavoidon liguvran celuvnnan
pav]nta crova gh:raV h[dh
14 leu:kai d= ejgevno]nto trivceV ejk melaivnan
]ai, govna d= [o]uj fevroisi
16 ]hsq= i[sa nebrivoisin
aj]lla; tiv ken poeivhn ;
18 ] ouj duvnaton gevnesqai
] brodovpacun Au[wn
20 e[s]cata ga:V fevroisa[
]on u[mwV e[marye[
22 ajqan]avtan a[koitin
]imevnan nomivsdei
24 ]aiV ojpavsdoi
e[gw de; fivlhmm= ajbrosuvnan, ]tou:to kaiv moi
26 to; lav[mpron e[roV twjelivw kai; to; kav]lon lev[l]ogce.
……逃れ……
6 ] . [ . . ] . . [ ] 咬まれました
] ?
8 ]
]多くの名をもつあなたを
10 ]口に成功を置き
]子どもたちは美しき贈り物を……
12 ]澄んだ音色の琴を〔奏する〕歌の愛者
]老いはすでに肌のすみずみに
14 髪は黒髪から白くなり
]膝は支えになりません
16 ]子鹿のように〔踊る〕
]でもいったい何ができましょう?
18 〔不老に〕]なることはできません。
]薔薇の腕した曙女神さまは
20 〔ティトーノスを〕]地の果てに連れゆき
]しかしながら、〔老いが〕とらえました
22 不死]なる妻
]思いなす
24 ]与えられる
しかしわたしは優雅さを愛します 。]わたしにも
26 恋は、太陽のこの輝きと美を得させたのです。
11行目から22行目は、最近(2004年)の新たなパピルスの発見により、次のように復元された。
あなたたちは紫の帯しめたムーサたちの美しい賜物と、娘子たちよ、
歌を愛する鋭く澄んだ〔竪琴の〕共鳴板に熱中しなさい。
でも、わたしのかつてはやわらかだった肌色は、すでに老いが
とらえ、髪は黒髪から白くなりました。
気概はわたしを鈍くさせてしまい、膝は支えになりません。
かつて合唱舞踏のおりには、子鹿のように足取り軽かったのに。
このことをわたしはしばしば嘆いたことです。でも何ができましょう。
人間であるかぎり、不老になることはできないのです。
というのも、かつてティトーノスを、言い伝えでは、曙女神さまが
恋に撃たれて、地の果てに連れて行きました。
美しく若かったのに、それなのに彼をとらえたのです、
時の移ろいとともに、灰色の老いが。不死なる妻を持っていたのに。
59〔欠番〕
60 P. Halle 3 = P. Oxy. 1787 fr. 44〔同上パピルス〕
]tuvcoisa
]qevl= †wntapaivsan
tev]leson novhmma
]evtwn kavlhmi
5 ]peda; qu:mon ai\ya
o[]ssa tuvchn qelhvsh[V
]r e[moi mavcesqa[i
c]lidavnai pivqeisa[n
]i, su; d= eu\ ga;r oi\sqa
10 ]evtei ta[ . ] . le . .
]klas[
]手にいれ
]あらゆる……したい
]考えを出し
]わたしは呼ぶ
5 ]すぐさま心のままに
]あなたが手に入れたいことすべて
]わたしと争うために
]高慢なひとに従い
]というのは、あなたはよく知っている
10 ……
……
61〔欠番〕
62 P. Oxy. 1787 fr. 3 col. ii 3-14〔同上パピルス〕
ejptavxate[
2 davfnaV o[ta[
pa;n d= a[dion[
4 h] kh:non ejlo[
kai; tai:si me;n aj[
6 ojdoivporoV a[n[ . . . . ] . . [
muvgiV dev pot= eijsavion` ejkl[
8 yuvca d= ajgapavtasu . [ .v
tevauta de; nun: e[mm[
10 i[kesq= ajgana[
e[fqate` kavlan[
12 tav t= e[mmata ka[
2 あなたは怯えました……
月桂樹を……したとき
4 すべてはより快く……
あの〔女?〕よりも……
6 旅人は……
ほとんど聞いたことがありません……
8 愛しい魂を……
今このような……
10 来るよう、やさしい……
あなたが先に……
12 着物も……
63 P. Oxy. 1787 fr. 3 col. ii 15-24〔同上パピルス〕
2 o[noire melaina[
f[o]ivtaiV o[ta t= u[pnoV[
gluvkuV q[ev]oV, h\ dei:n= ojnivaV m]
4 za; cw:riV e[chn ta;n dunam[
e[lpiV dev m= e[cei mh; pedevch[n
6 mhde;n makavrwn ejl[
ouj gavr k= e[on ou[tw[ . .v
8 ajquvrmata ka . [
gevnoito dev moi[
10 toi;V pavnta[
夢よ、黒き
2 汝は通い来たれり……眠りが……したとき
甘き神よ、まこと恐るべき苦悩より……
4 その力もつことなく
あずかることなしとの希望にとらわれ
6 浄福なるものらを何ひとつ……なく
わたしはそのようではないでしょうから
8 装身具が……
わたしにありますように
10 彼女たちにあらゆる……
64〔欠番〕
65 P. Oxy. 1787 fr. 4〔同上パピルス〕
. . . . . ] . . . a[
2 . . . . . ]rome[
. . . . . ] . elas[
4 . rothvnneme[
Yavpfoi, sefivl[
6 Kuvprwi b[a]sil[
kaivtoi mevga d . [
8 o[]ssoiV faevqwn[
pavntai klevoV[
10 kaiv s= ejnn =Acevr[ont
…………
2 ……アンド]ロメ[ダ……
…………
4 …………
プサッポーよ、われは汝を愛した……
6 キュプリスにあっては、わたしは女王で、
しかも、大いなる存在……
8 輝く太陽が、
なべてのものに栄誉である
9 アケローンの館においてもなお、汝を……
サッポーは、おそらくはキュプリスのアプロディーテーによって、世界にあまねき栄光を約束されたらしい。
66〔欠番〕
67(a) P. Oxy. 1787 fr. 5〔同上パピルス〕
1 . . ]wn ma . [
k]ai; tou:t= ejpike . ]
3 d]aivmwn ojlof . [
ouj ma;n ejfivlhs[
5 nu:n d= e[nneka[
to; d= ai[tion oujt[
7 oujde;n povlu[ . ] . [
1 (浄福な神々の……)
そしてこれは……
3 破壊の精が……
げに、愛することはなかった
5 しかし、今は、……のために
原因は……でなく
7 ほとんど……でない
68(a) P. Oxy. 1787 fr. 7 + frr. nov. (Lobel S. m. p. 32 + Ox. Pap. xxi 135)〔同上パピルス〕
]i gvr m= ajpuv tavV ej . [
u[]mwV d= e[gen[to
] i[san qevoisin
]asan ajlivtra[
5 =An]dromevdan [ . ] . ax]
]ar[ . . . ] . a mavka[ir]a
]eon de; trovpon a[ . ] . uvnh[
] kovron ouj katisce . [
]ka[ . . . . . ] . Tundarivdai[V
10 ]asu[ . ] . . . ka[ . ] carivent= aj . [
]k= a[dolon [m]hkevti sun[
] Megavra . [ . . ]na[ . . . ]a
69〔欠番〕
70 P. Oxy. 1787 fr. 13〔同上パピルス〕
3 ]n d= ei\m= e[
9 ]armonivaV d[
10 polug]avqhn covron, a[a[
11 ]de livgha . [
71 P. OXY. 1787 FR. 6+EIUSDEM PAP. FR. (OX. PAP. XXI 135)〔同上パピルス〕
]misse Mivka
2 ]mela[ . . ]ajllav s= e[gwujk ejavsw
]n filovt[at=] h[leo Penqilhvan[
4 ]da ka[kov]trop=, a[mma[
] mevl[oV] ti gluvkeron . [
6 ]a mellicovfwn[
]dei, livgurai d= a[h[tai
8 ] dros[ov]essa[
ミカよ、
2 ……だけどわたしはそなたを許しはしない
ペンティロスの裔の女たちを友に選んだ
4 悪党、わたしたちの……
甘い歌を……
6 あまやかな声で
さやかな……
8 露しげき……
72〔欠番〕
73(a) P. Oxy. 1787 fr. 11〔同上パピルス〕
3 ]an =Afrodi[ta
4 aj]duvlogoi d= ejr[
5 ]balloi
6 ]iV e[coisa
7 ] . evna qaas[
8 ]avllei
9 ]aV ejevpsaV[
74-80〔欠番〕
81 Athen. 15. 674e (iii 491 Kaibel)(vv. 4-7) + P. Oxy. 1787 fr. 33 (vv. 1-5)
しかしサッポーに言わせれば、われわれが冠をつける理由はもっと簡単だ、
]apuvqes . [
]cistal[
]emp[
su; de; stefavnoiV, w\ Divka, pevrqesq= ejravtoiV fovbaisin
o[rpakaV ajnhvtw sun<a>evrrais= ajpavlaisi cevrsin`
eujavnqea †ga;r pevletai†kai; CavriteV mavkairai
ma:llon protovrhn, ajstefanwvtoisi d= ajpustrevfontai.
……
……
……
これらの孤立した言葉は、パピルスから補われたものである。
あなたは、おお、ディカよ、その巻き毛に愛らしい花冠をかざしなさい
アニスの茎を、やさしい手で結んで。
浄福なカリスたちは、花咲く冠をつけた者の方をごらんになり、
冠をつけぬ者には、むしろ目を向けたまわぬゆえ
サッポーは、犠牲を供える者たちに、花の冠をつけている方が、神々の御意にかなうと勧めているのだ。
82(a) Heph. Ench. 11. 5 (p. 36 Consbruch)
さらにまた、完全な四歩格(sc. 長音からなるイオニア詩格)をもさまざまに構成した。すなわち、3つのイオニア詩格に、最後をひとつのトロカイオス格を加えたのである これがアイオリス詩格と呼ばれるのは、サッポーがこれをよく用いたからである。例えば、
eujmorfwtevra Mnasidivka ta;V ajpavlaV GurivnnwV . . .
ムナシディカこそ、やさしいギュリンノーよりも器量よし
83〔欠番〕
84 P. Oxy. 1787 frr. 37+41〔frr. 58-82と同じパピルス〕
6 ]an =Artemi[
6 ]アルテミスよ……
85(b) P. Oxy. 1787 fr. 38〔同上パピルス〕
2 ]t= w[st= oj pevlh[
老いたる男のように
86 P. Oxy. 1787 fr. postmodo repertum = 2166 (d)1〔同上パピルス〕
] . akavla . [
]aijgiovcw la[
]. Kuqevrh= eujcom[
on e[coisa qu:mo[n
kl]u:qiv m= a[raV ai[ p[ota kajtevrwta
]aV prolivpoisa k[
]. ped= e[man ijwv[
] . n calevpai . [
87〔欠番〕
88 P. Oxy. 2290〔2世紀末-3世紀初め頃〕
(a)
] . [
]n pro . . [
]nwV pro;V povt[
5 ] . qevloiV . oujdu[
] . avsdoiV= ojliga[
(b) ] . evna fevresqa[i
] . fia tis . . . [
ejm[ ] . d= a[dion eijsor[
10 tou:[ o]i\sqa kau[ta`
k[ lev]laq= ajlloniav[
se[ ] . an` tirad[
hj[ ]aiv tiV ei[poi
a[ ] . san` e[gw te gar[
15 filh/[ ]m= a\V ken e[nhi m=[
ka:l . [ ]ai melhvshn`
ejst . [ ]fivla fai:m= ejcuvra gev[nesqai
.]ca[ ]ena[ . ]aiV` ajt[
] . . d= ojniar[ . ]s[
] . pivkroV u[m[
] . [ . ]ta . qa:d[
] . a tovde d= i[s[q
] . w[tti s= ej . [
]a filhvsw[
25 ]tw ti lo[
]sson ga;r . [
]sqai belevw[n
] . . [
89〔欠番〕
90 P. Oxy. 2293〔2世紀頃〕
fr. 1(a) col. ii
5ss. ]KuqerhvaV trovfoV[ ]ejn a[lloiV de; qug[atevra (th:V) =Afro]divthV ei[rhke th;[n] Peiqwv
キュテーレイアの養育者[ ]他の箇所ではペイトーのことをアプロディーテーの娘御と述べている。
24s. ]tanupterug .[
長い翼の
col. iii
12ss. ajgerwvcouV〔誇らかな〔女〕〕によって、彼女は、ありあまる特権(gevraV)を持った女を表す。ギュリンノーや……同じような女たちである。「わたしは、さらなる美を……」。なぜなら、徳(ajrethv)の大部分は……だからである、いや、美に……とはけっして言わないだろう。「わたしには西風が祝福してくれるよう、だけどあなたには風に吹き流されるよう」。これはアンドロメダに対して書かれている……アンドロメダによって……
アプロディーテーについては200を見よ。この注釈者は、サッポーがペイトーをキュテイラの養育者と呼んでいると誤解しているらしい。
fr. 10(a)
3 レートーの……。
14s. この歌のなかで、彼女は言っている、アッティスの……
91 Heph. Ench. 11. 5 (vid. fr. 82)
ajsapotevraV oujdavma pWi[rana sevqen tuvcoisan
エイラーナーよ、そなたほど人をなみする者にまみえたことかつてなければ
Choerob. in Heph. (p. 244 Consbr.)
いわんとするところはこうである。エイレーネーよ、そなたほどひとをそこなう者にいまだかつて巡り会ったことがない。
92 P. Berol. 9722 fol. 1, Berliner Klassikertexte 5. 2 p. 12 + Diel A. L. G.2 1. 4 p. 57s.〔6世紀頃羊皮紙〕
5 pevplon[ . . . ]pusc[
ローブ
6 kai; kle[ . . ]saw[
7 krokoenta[
サフランの
8 pevplon porfu[r . . . . . . . . ]dexw[ . ]
紫のローブ
9 clainai pers[
外套
10 stevfanoi per[
花冠〔複数〕
11 kal[ . ]oVsam[
12 fru[
プリュギア?
13 porf[ur
紫の
14 tapa[
93〔欠番〕
94 P. Berol. 9722 fol. 2, Berliner Klassikertexte 5. 2 p. 12ss. +Lobel S.m. p. 79〔同上羊皮紙〕
teqnavkhn d= ajdovlwV qevlw`
a[ me yisdomevna katelivmpanen
povlla kai; tovd= e[eipev[moi`
'w[im= wjV dei:na pep[ovnq]amen,
Yavpf=, h\ mavn s= ajevkois= ajpulimpavnw.'
ta;n d= e[gw tavd= ajmeibovman`
'caivrois= e[rceo ka[meqen
mevmnais=, oi\sqa ga;r w[V se pedhvpomen`
aij de; mhv, ajllav s= e[gw qevlw
o[mnaisai [ . . . . ] . [ . . . ] . . ai
. . [ ] pa;r e[moi pereqhvkao,
kai; pov[llaiV ujpa]quvmidaV
plevk[taiV ajmf= aj]pavlai devrai
ajnqevwn e[[baleV] pepohmmevnaiV,
kai; pollwi[ ]. muvrwi
brenqeivwi. [ ]ru[ . . ]n
ejxaleivyao ka[iv bas]ilhivwi,
kai; strwv,n[an ej]pi; molqavkan
ajpavlan pa . [ ] . . . wn
ejxivhV povqo[n ] . nivdwn,
kwu[te tiV[ ou[]te ti
i\ron oujdu[ ]
e[plet= o[pp[oqen a[m]meV ajpevskomen
oujk a[lsoV . [ c]ovroV
]yovfoV
] . . . oidiai
「…………
本当に死んでしまいたい」
と乙女はすすり泣きながら
別れにあたって私に言った
「ああ、なんと辛いことが私たちに起こるのでしょう
サッフォー、あなたから離れたくない」
彼女に答えて私は言った
「喜びをもって行きなさい、そして私のことを思い出しなさい
私たちがどんなに結ばれていたか知っているでしょう
知らないの、それなら
思い出させてあげましょう
私たちがどんなに美しいことを共にしたか
たくさんの花冠を
バラやすみれやクロッカスで作って
髪の毛を飾り
香り高い花綵をたくさん
愛らしい花で編んで
首のまわりにかけ
たくさんの没薬を
高価な香油を……
なめらかな肌にすりこんで
やわらかい床に横になり
憧れを…………
…………
どんな踊りもどんな祭りも
どんな………
私たちが共にしなかったものはない
どんな杜も春には………
どんな楽の音も……
歌も……
…………
…………
…………
(古澤ゆう子訳)
95 P. Berol. 9722 fol. 4, Berliner Klassikertexte 5. 2 p. 14s.〔同上羊皮紙〕
4 Goggula . [
h\ ti sa:m= ejqe . [
paisi mavlista . [
7 maV g= ei[shlq= ejp . [
ei\pon` 'w\ devspot= ejp . [
o]uj ma; ga;r mavkairan [e[gwg=
10 o]ujde;n a[dom= e[perqa ga:[V e[oisa,
katqavnhn d= i[merovV tiV [e[cei me kai;
lwtivnoiV drosoventaV [o[-
13 c[q]oiV i[dhn =Acer[ontoV
4 ゴンギュラ
げに、いくつかの徴が
とりわけ
7 来たまいて
わたしは云った。「おお、主よ、
浄福なる女神にかけて わたしはもう
10 地上にあることに 何の喜びも覚えませぬ
はやみまかって
露しげき蓮の花咲く
13 アケローンの岸辺を目にしたい
96 P. Berol. 9722 fol. 5, Berliner Klassikertexte 5. 2 p. 15ss. + Lobel S. m.p. 80〔同上羊皮紙〕
]Sard . [ . . ]
2 povl]laki tuivde [n]w:n e[coisa
wjsp . [ . . . ] . wvomen, . [ . . . ] . . c[ . . ]-
se qevai s= ijkevlan ajri-
5 gnwvtai, sa:i de; mavlist= e[caire movlpai.
nu:n de; Luvdaisin ejmprevpetai gunaiv-
kessin w[V pot= ajelivw
8 duvntoV aj brododavktuloV selavnna
pavnta perrevcois= a[stra` favoV d= ejpiv-
scei qavlassan ejp= ajlmuvran
11 i[swV kai; poluanqevmoiV ajrouvraiV`
aj d= ejevrsa kavla kevcutai, teqav-
laisi de; brovda ka[pal= a[n-
14 qruska kai; melivlwtoV ajnqemwvdhV`
povlla de; zafoivtais=, ajgavnaV ejpi-
mnavaqeis= !AtqidoV ijmevrw/
17 levptan poi frevna k[a:]r[i sa:i] bovrhtai`
kh:qi d= e[lqhn ajmm . [ . . ] . . isa tovd= ou
nw:nt= aj[ . . ]ustonum[ . . . ] povluV
20 garuvei [ . . . ]alon[ . . . . . . ] . o mevsson`
e]u[mar[eV m]e;n oujk a[mmi qevaisi movr-
fan ejphv[rat]on ejxivsw-
23 sqai su[ . . ]roV e[chisq= aj[ . . . ] . nivdhon
]to[ . . . . ]rati-
mal[ ] . eroV
26 kai; d[ . ]m[ ]oV =Afrodivta
kam[ ]nevktar e[ceu= ajpu;
crusivaV [ ]nan
29 . . . . . ]apour[ ]cevrsi Peivqw
. . .
33 ]eV to; Geraivstion
]n fivlai
35 ]uston oujdeno[
37 ]eron ijxo[m
…………
遠いサルディスよりアリグノタは
しばしば私たちに思いを向ける
どんなに私たちが結びつけられていたかを思い出している
彼女にとってあなたは神にも等しいとみえ
あなたの歌を最も楽しんでいた
いま彼女はリュディアの婦人の間で
ひときわすぐれ
日が沈んだあとで薔薇の指の月が
すべての星の輝きを消すように
その月は塩辛い海と
花咲き乱れる野へ同じ光を送る
そこには麗しい露がしたたり
バラややわらかなクローバー
花房豊かな蜜草が咲く
何度も行ったり来たりして
彼女は憧れに充ちてやさしいアッティスを思う
そして心は重くなる
「私のところへ来て」と声高く叫んでも
間をへだてるざわめく海は
その声をこちらへ運びはしない
…………
…………
(古澤ゆう子訳)
8行目"duvntoV aj brododavktuloV"をこの訳者は「バラ色の指の」と訳しているが、「薔薇の指の」に改めた。呉茂一が「薔薇の指をした」と訳したのは正しいが、「さし登ったばかりの赤みをさした月(ことに満月などの折の)、その辺りの金色に縁どられた細雲をいう」(『ぎりしあの詩人たち』p.203)と言っているのには、同意しかねる。
97〔欠番〕
98(a) P. Haun. 301〔前3世紀頃パピルス〕
. . ] . qoV` aj gavr me gevnna[t
s]fa:V ejp= ajlikivaV mevg[an
k]ovsmon, ai[ tiV e[ch fovba<i>V[
4 porfuvrwi kateilixamev[na plovkwi,
e[mmenai mavla tou:to d[hv`
ajll= aj xanqotevraiV e[ch[
7 tai;V kovsmaiV davidoV pro[
s]tefavnoisin ejpartiva[iV
ajnqevwn ejriqalevwn`
10 m]itravnan d= ajrtivwV kl]
poikivlan ajpu; Sardivw[n
. . . ] . aonivaV povliV
というのは、わたしを産んでくださったかたが[おっしゃった]
自分たちのとしごろのころは、
たいそうな飾りとしては
紫の〔髪飾り〕に束ねられた巻き毛をもっていれば、
それだけでたいそうなものだったと
でも、松明よりも黄色い髪をした娘に
もっとふさわしいのは
咲きほこる花の冠で
髪かざること。
先頃……
サルディスより渡来した彩りゆたかな髪飾りの布が
……[イオーニア]の都市に……
(b) P. Mediol. ed. Vogliano, Philol. 93 (1939) 277ss.
soi; d= e[gw Klevi poikivlan
oujk e[xw povqen e[ssetai
3 mitravn<an`> ajlla; tw;i Mutilhnavwi
. . . . . . .
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pai . a . eion e[chn po . [
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tau:ta ta;V Kleanaktivda[n
fuvgaV † . . isapolisecei †
9 mnavmat=` . i[de ga;r ai\na dievrrue[n
だけど、おまえ、クレイスに、わたしは彩りゆたかな髪飾りの布を
手にいれるすべもなく、
だけどミュティレーネー人に……
…………
……持つ……
もしも、……いろどられて……
これらクレアナクスの子らの
亡命の記念を、〔都市が持つ?〕
というのは、ごらん、ひどく浪費したのだから
99 (= Alc. 303A Voigt) P. Oxy. 2291〔3世紀頃パピルス〕
(a)
1 peda; bai:o[n
間もなく
2 Pwlusnskt[ivd]aiV
ポーリュアナクス〔Cf. 155.〕の裔
4 covrdaisi diakrevkhn
弦を弾じよ
5 ojlisb . dovkois〈i〉
o[lisboV〔penis coriaceus〕を受け取って
6 filofr[ovn]wV
親切に
7 ejlelivsdetai
ふるえる
(b) 1 LavtwV] te kai; Div[oV] pavi&[ . ]
レートーとゼウスの息子
2 ]e[piq= ojrgivan[
狂宴に来たれ
3 Gruvnhan] uJlwvdh〈n〉livpwn
樹木に満ちたグリュネイアを後にして
4 crh[s]thvrion
神託を
10 ujmne[
讃歌を歌え
11 ajdelfevan
妹〔アルテミス〕を
14 Pwluanaktivdan
ポーリュアナクスの裔
15 to;n mavrgon o[ndeixai qevlw
狂った男を暴きたい
100 Poll. 7. 73 (ii 73 Bethe)
サッポーの抒情詩の第5巻に見いだすことができる。
ajmfi; d= a[brois=.....lasivois= eu\ 〈Ϝ〉ejpuvkasse.
して、やわらかいふさふさした布で、彼女を両側からすっかり包みこんだ。
そして、これは毛羽立った亜麻布のことだと謂われてる。