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Liebestod(愛死)

 「愛死」の意で、ゲルマン人の聖王が、女神、あるいは、自分を天国へ連れていってくれるヴァルキューレと結婚し、結婚と同時に殺害されたことを指す。北欧の英雄も、東洋の賢者と同じく、死によって自己の女性霊(シャクティ)、すなわち、「天界のヴァーラ」と1つに結ばれた。異教の思想家たちの大半が、最高の死は性愛と神秘的な関連があると言った。オウィディウスも、「ヴィーナスのもとへ行くときに」(すなわち,性交の最中に)死にたいと記している[1]。天国での「至福」は、オルガスムと混同されることが多かったのである。


[1]Cavendish, P. E., 51.

Barbara G. Walker : The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets (Harper & Row, 1983)