ヘルミッポス/断片集
[底本] 5,2. (71) ヘルミッポスの〔書〕から、出郷について出郷に関するトポスが把握しがたいことは、ペトシリスも博識の王も、自分たちの覚え書きの中で発表することなく、あるいはこのトポスについてこう単に述べただけである:諸々の時間において、もしひとが凶星の相を有するなら、出郷や厄介事を生じさせるであろう。これは真実である:だがこれ以上のことは他に何も客遇に関するトポスに持つことはないだろう。しかし最高に驚嘆すべきアブラモス〔アブラアム〕はその書の中でこのトポスについて†みずからは他のことを発見し、出郷の生成に関して吟味したうえで、他のことを我々に教授した。観照された内容はこうである。火星が沈む光を、あるいは運の箭を、天の中央のアポクリマに見るか、月を〔見る〕か、たいていの星々を地平線下の半球に〔見る〕か、あるいは<もし>運の主星が客遇に間する箭かトポスにか、あるいはまたそれらの対座に見出されるか、あるいはまた運そのものが、出郷に間する箭のあるところに落ちるかするなら、火星が箭にかかるかそのトポスを見ていても、出郷の生成をなす:運あるいはダイモーンを〔見ていて〕も同様である。 2020.01.19. 訳了 |