マクシモス/諸々のカタルケーについて
ギリシア占星術文書目録1487_002
諸々のカタルケーについて(2)
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[底本]
TLG 1487
MAXIMUS Astrol.
A.D. 2/4?
Astrol.
TLG 1487.002
Peri; katarcw:n (epitome)
Astrol.
A. Ludwich, Maximi et Ammonis carminum de actionum auspiciis reliquiae, Leipzig: Teubner, 1877: 79-96.
マクシモスの、諸々のカタルケーについて
英雄詩脚の歩格に翻案されたる〔詩〕。
p.
いざや、ピエーリアの乙女なるムゥサよ我に告げてよ、
天通うメーネー〔月〕をば、いかに、傾き近づきて、命ぜられしことの
おのおのを、人間どもに象徴するかを。
(1)
出生について。
月が光増すとき生まれた人間は、いかにして実力者となり、成功者となって万事を扱えるのか? もしおのれ自身の仕事の諸々のカタルケーにおいて、月が木星ないし金星ないし水星と同道するのを観察する場合に:もし月が土星ないし火星と同道するなら、仕事を始めてはならない。なぜなら、不首尾や害が付随するだろうから。
月が回復したり、衝の位置に回復したり、誕生の際のおのれの1/4対座にあると、不首尾な者や有害な者になる。
もし誰かの誕生を目撃したり、その者から感謝を要求したいなら、その者の月が1/2対座に回復するを考察して、それが自分自身にとって対座であるなら、感謝を要求せよ、そうすれば汝は決して要求を得損なうことはなかろう。
(2)
奴隷どもの獲得について。
月が、人間の形をした獣帯星座(双子宮、処女宮、天秤宮、人馬宮、宝瓶宮)にあるとき、もし汝の固有の住まいに奉公人たちを購入することを望むなら、善であり、有効であり、儲けものである。
月が天秤宮ないし天蝎宮[にある]ときには、農耕する奴隷を購入せよ。
月が白羊宮[ないし]獅子宮{ないし}人馬宮の最後の度、また人馬宮の最初の度にあるときには、羊飼いを購入せよ。
月が双魚宮[ないし]宝瓶宮[ないし]巨蟹宮[ないし]磨羯宮の最後の度にあるときには、船乗りの奴隷や漁師や外衣を洗濯する連中や、また単に水に従事する者を購入せよ。
月が白羊宮[に]あるときには、洗い張りや織物をする奴隷たちを購入せよ。
月が処女宮[に]あるときには、粉挽きやパン焼き奴隷どもを購入せよ。
月が金牛宮[に]あるときには、料理する奴隷どもを購入せよ。
月が天秤宮[とか]双児宮[に]あるときには、小売り商人や貿易商人たちを購入せよ。
(3)
航海と商売について
月が、吉兆である木星ないし金星ないし水星とともに人間の形をした獣帯星座には、商売し、購入し、渡れ、陸路・海路を始めよ。
月が水性の宮(巨蟹宮、磨羯宮〔天蝎宮〕?、双魚宮)にあるときには、汝の船を運ぶ荷と財物で満たし、交易を始めよ。その航海は善くなり、罪には儲けになるからである。
月が土星とともに、あるいは火星とともにあるときには、航海はもちろん、運搬も交易もするな。しかし土星が船座といっしょなら、火星よりももっと有害である。火星は船舶を海の危険ゆえにしばしば流すからであるが、しかし土星の方は船乗りたちにとって最高に厄介なものとなる。
(4)
旅行について
月が白羊宮に〔あるとき〕:出郷する者はすぐに帰ってくるだろう。
月が金牛宮に〔あるとき〕:出郷する者は害されることなく、儲けを持って帰ってくるだろう。
月が双児宮に〔あるとき〕:出郷する者は久しく外地で過ごすだろう。
月が巨蟹宮に〔あるとき〕:出郷する者は外地で長い時を過ごすが、幸運に過ごして、好機に立派になって帰ってくるだろう。
月が獅子宮に〔あるとき〕:第1日には出郷してはならない:諸々の害と恐怖とが、悪人たちのせいで遭遇するだろうからである:第2日には、夜には出郷してはならない:だが昼間の場合は、出郷者が害されることはまったく[ない]だろう(1-7行)。
月が処女宮に〔あるとき〕:出郷者は異国で長居するだろうが、害されることなく帰ってくるだろう(8-10行)。
月が天秤宮に〔あるとき〕:出郷した者が,もし義によって選択するなら、有益であるだろう:だがもし不義によってなら、有益とならないだろう。
11-17行。
月が天蝎宮に〔あるとき〕:出郷した者は異国において益され、得をするだろう:しかし家郷へ帰りはじめた者は、益せられ、すぐに旅程をこなすだろう、気づかれずに黙って帰るからである(18-24行)。
月が人馬宮に〔あるとき〕:出郷した者は長い旅をして、久しく異郷でぐずぐずと過ごすだろう:しかし月が人馬宮にあるときに帰り始める者は、すぐに喜ばしくなるだろう(25-34)。
月が磨羯宮に〔あるとき〕:出郷すべきではない:というのもその道は長く、その衝動は不首尾となり、苦痛であるから。だが月が磨羯宮にあるときに帰り始める者は平坦にして無害な道を得るだろう(35-41)。
月が宝瓶宮に〔あるとき〕:第1日には出郷すべきではないが、第2日には〔出郷〕すべきである、益するからである(42-44)。
月が双魚宮に〔あるとき〕:出征や戦争や狩猟や漁猟のために出郷すべきである:首尾よくゆくからである(45-48)。
月が諸々の吉星によって四合ないし3合ないし対座にあるものとして証言されると、美しい出郷を象徴する:だが諸々の凶星によって4合ないし3合ないし対座にあるものとしてなら、悪しき〔出郷〕を(49-58行)。
(5)
結婚について
月が人馬宮、双魚宮、宝瓶宮に〔あるとき〕:その結婚は益されるだろう:その女はおとなしく、知慮深いからである(59-71)。
月が白羊宮に〔あるとき〕:その結婚は有害であろう:その女は移り気で、信用ならず、無情で、夫を置き去りにする女だから(72-81)。
月が金牛宮に〔あるとき〕:結婚する男は害されるだろう:その女は姦婦で、性関係が見境なく、糞女だから(82-95)。
月が双子宮に〔あるとき〕:第2日に結婚する男は喜ぶだろう:その女は家庭的だから(96-98)。
月が巨蟹宮に〔あるとき〕:結婚してはならない:その女はすぐに男を殴って置き去りにするだろうから(99-101)。
月が獅子宮に〔あるとき〕:結婚してはならない:その女は高慢で、夫に腹を立て、恥知らずで、言葉でも行動でも夫に聴従することはなく、悪罵し、これを非難する女で、しばしばはこれを殴りもし、その髪の毛を引っつかむ女だから(102-112)。
月が処女宮に〔あるとき〕:寡婦を娶るべし、処女は〔娶っては〕ならない(113-117)。
月が天秤宮に〔あるとき〕:自由人の女を娶るべからず、むしろ若い奴隷女を〔娶る〕べし:というのも、天秤宮は姦淫をもたらすからである:それ故また逃げやすいのが若い女だが、当然ながら、自由人の女は逃げにくい(118-122)。
月が天蝎宮に〔あるとき〕:第1日には処女を娶るべきである:おとなしくて知慮深いからである:第2日と第3日には同様に娶ってはならない:奴隷どもによってさえ姦淫されるのがこの女だからである(123-128)。
月が磨羯宮に〔あるとき〕:初婚の男を娶ってはならないが、再婚の〔男〕は〔娶る〕べきである、女が寡婦である場合には特に(129-132)。
月が太陽と同道するか満月のとき、結婚してはならない(133-135)。
月が木星ないし金星ないし水星という吉星といっしょなら、その結婚を善にして有益なものとする(136-140)。
(6)
諸々の病気について
月が白羊宮に〔あるとき〕:病床に就いた者が命終することはなく、安全に助かるだろう、ただし、白羊宮が頭痛患者たちの凶兆になる場合は別である。だがもし女が時ならずして出産する場合は、第1日には致死的な危険が随伴するだろうが、第2日には危険なく助かるだろう(141-161)。
月が金牛宮に〔あるとき〕:病床に就いた者がじっとしてやり過ごせばすぐに助かるだろう。だがもし喉が炎症を起こせば、破滅的となる。だがもし女が時ならずして出産する場合は、金牛宮の第1日には死に至る危篤となろうが、第2日にはその悪はより軽くなるだろう(162-174)。
月が双子宮に〔あるとき〕:第1日に病床に就いた者は、長い間その病に苦しむだろうが、第2日に〔病床に就いた〕者は、3日以内に恢復するだろう。だが,座骨神経痛患者とか神経痛患者たちは、病状は危なっかしい。時ならずして出産する女は命終するだろう、吉星が月のために証言しないかぎりは(175-189)。
月が巨蟹宮に〔あるとき〕:病床に就く者は害なくすぐに治るだろう、ただし胸が痛む者たちとか足を打った者たちは別である:危険な状態だからである。だが時ならずして出産する女は美しく治るだろう(190-199。
月が獅子宮に〔あるとき〕:病み始めることは危ない:そこですぐに胃を空にしなければならない。時ならずして出産する女たちには危ういことこのうえなく、危険である(200-207)。
月が処女宮に〔あるとき〕:病気は長引くが、軽くて安全である、ただし胃病患者たちとか胸膜炎患者たちや失血患者たちには危険でないことは別である。しかし時ならずして出産する女は危なっかしく危険だが、産む女は安産であろう(208-219)。
月が天秤宮に〔あるとき〕:病床に就く者はすぐに助かるか、命終するかである、もしその病気が長引けばだが。しかし時ならずして出産する女は命終するだろう(220-228)。
月が天蝎宮に〔あるとき〕:第1日に病床に就いた者は害なく治るだろうが、第2日に〔病床に就いた〕者は危険に病むだろう(229-231)。
月が人馬宮に〔あるとき〕:病床に就く者は安楽、軽く、安全に病むだろうし、すぐに助かって起床するだろう(232-234)。
月が人馬宮に〔あるとき〕:病床に就く者はすぐに健康になる、ただし、肋膜炎患者たちや座骨神経痛患者たちは長患いになるだろう。だが時ならずして出産する女は、第1日には解放されるのは危険なくだろうが、第2日には危険に(235-245)。
月が宝瓶宮に〔あるとき〕:その他の病は害がないが、水腫だけは危なっかしい。だが時ならずして出産する女は第1日には厄介で危険だろうが、第2日には害なく解放されるだろう(246-254)。
月が双魚宮に〔あるとき〕:その他の病は治りやすいものとなるが、子宮病や痛風は危なっかしい症状なる(255-259)。
月が木星ないし金星ないし水星といっしょだと、諸々の病を軽症とし、速やかな治癒をもたらすが、土星ないし火星といっしょになると、諸々の病を強化し、恢復を遅くする(260-269)。
月が5惑星のどれかといっしょになると、時ならずして出産する女たちを害するだろう:だからこういう星々においてより善いのは、星なしに月がそれだけあることである(270-275)。
(7)
切除と手術について
ホーロスコポスないし月が金牛宮ないし人馬宮ないし処女宮にあると、手術を受ける者たちに害をなす:だからより善いのは、その時に手術などせずに静かにしていることである(276-292)。
月が月が転換宮にあるとき、手術してはならない(293-295)。
月が太陽と同道するか、満月のとき、手術してはならない(295-299)。
火星がホーロスコポスになるか、月と同道するとき、手術を受ける者たちに害をなす:???あるいは出血多量が起こるだろうから(300-304)。
月が土星と同道すると手術を受ける者たちに害をなす:その切除によって長期間苦しみ、悪しき結果に至るだろうから(305-308)。
月が木星ないし金星とともに闕け、第2半月後にはさらに、その手術を美しいものとなす(309-315)。
木星と金星がホーロスコポスをなすと、その手術を善きものとなす。 述べられたことすべては、あらゆる手術の際に共通して従わねばならない(316-319)。
(8)
逃亡者たちについて
月が白羊宮に〔あるとき〕:逃亡者はすぐに見つかるか、あるいはまた自分で自発的に戻ってくるだろう(320-331)。
月が金牛宮に〔あるとき〕:逃亡者は金持の家に隠れて、見つけ出されるのは難しいだろう(332-336)。
月が双子宮に〔あるとき〕:5日以内に逃亡者は捕まるだろう。だがもし5日を超えると、3ヶ月後に見つかるだろう(337-340)。
月が巨蟹宮に〔あるとき〕:逃亡者は神殿ないし神域に隠れるが、2日以内に、神聖協定によって逮捕され、そのおかげで何ら悪をこうむることはないだろう(341-345)。
月が獅子宮に〔あるとき〕:逃亡者が1日のうちに見つかることはないが、2日のうちに、その逃亡によって望んだかぎりの事を果たすことは決してなく、金持の家で見つかるだろう。だが、彼を探すのは畑ないし菜園の中だ(346-353)。
月が処女宮に〔あるとき〕:逃亡者は多くの日数を林や森に隠れて見つからないだろう(354-359)。
月が天秤宮に〔あるとき〕:逃亡者はその主人に訴追されて、自らの意思で戻ってくるだろう(360-363)。
月が天蝎宮に〔あるとき〕:逃亡者は神聖な場所に隠れるが、自らの意思でもどってくるだろう(364-366)。
月が人馬宮に〔あるとき〕:逃亡者は5日以内に見つかるか、5日を越えると非常に長期間見つからないだろう(367-372)。
月が磨羯宮に〔あるとき〕:逃亡者は異邦の地で生け捕りにされて、すぐに連行される(373-374)。
月が宝瓶宮に〔あるとき〕:逃亡者は、異邦の地の民衆指導者ないし将軍のもとで過ごしていると聞かされるだろう(375-381)。
月が双魚宮に〔あるとき〕:逃亡者は第1日に危険に陥り、その結果死に瀕する:しかし第2日には、多くのひどい目に遭い、自分の主人のもとにまた帰ってくるだろう(382-387)。
月が、何らかの惑星なしに単独であるときに明らかにするのは、逃亡者が遠く離れることはできず、自分の主人の家の近くを彷徨うということである(388-392)。
だがもしその月が何らかの惑星と同道するなら、逃亡者は遠く逃げ去るだろう'393-396)。
しかしながらもし火星ないし土星とともに月が同道するなら、その逃亡者を遠く運び去るが、これを主人に捕まえさせる(397-401)。
だがもし木星ないし金星と月が同道するなら、逃亡者は消え失せ、決して見つかることはないだろう(402-424)。
だがもし月が水星と同道するなら、逃亡者は簡単に見つけられるだろう:彼に関する噂が即座に彼を密告しにくるからである(425-428)。
月が太陽と同道するか満月になるなら、逃亡者を追い立てる(429-432)。
月が土星と同道すると、その逃亡者が道中悪行する者たちによって策謀され、携行するかぎりのものを奪い取られるようにさせる(433-438)。
(9)
諸々の術知の教授について
月が白羊宮、処女宮、巨蟹宮に〔あって?〕、木星ないし金星によって三合ないし四合ないし衝として証言されると、何らかの術知のカタルケーをもつ人をこれ〔月?〕が成功させる。しかし観察せよ、上述の諸宮にある月が太陽と同道するか、衝になることのないように(439-455)。
(10)
農作業について
月が白羊宮に〔あるとき〕:利するのは植えること、種蒔くこと、飼育所を準備すること、耕地を鋤き返して開墾すること:すぐに稔るからである(456-470)。
月が金牛宮に〔あるとき〕:利するのは農作業万般を端的に実行すること:だが農業の受益とか報酬を手にすることは得にならない(471-475)。
月が双子宮に〔あるとき〕:農事全般を実行すること、つまり種蒔くこと植えることは最美である(476-780)。
月が巨蟹宮に〔あるとき〕:利するのは野菜類を作ること、埋めること、荒地を均すこと(481-483)。
月が獅子宮に〔あるとき〕:利するのは穀物を、つまり小麦のみを播くこと、他のことは何もしないこと(484-487)。
月が処女宮に〔あるとき〕:利するのはあらゆる種類の種子を播くこと、葡萄以外のあらゆる植物を植えること(488-496)。
月が天秤宮に〔あるとき〕:利するのは掘り返すこと、種蒔くこと、あらゆる植物を植えること(497-502)。
月が天蝎宮に〔あるとき〕:利するのは種蒔くこと:多くの果実があるからである。また測地することも益する(503-508)。
月が人馬宮に〔あるとき〕:いかなる種子も播いてはならないが、益するのは囲い地や飼育所を準備すること、さらには籾殻をつくることも、牧草をつくることも、それに類したことも(509-517)。
月が磨羯宮に〔あるとき〕:利するのは、あらゆる耕地を獲得して、別の場所に変革すること、例えば、しばしば越冬地?や渇水地になる土地を,夏に水地になるような(518-522)。
月が宝瓶宮に〔あるとき〕:益するのは鋤くこと、測地すること、植えること(523-526)。
月が双魚宮に〔あるとき〕:利するのは測地することや葡萄作りをすること(527-529)。
月が木星ないし金星ないし水星とともなら、上述の善い事柄はすべて各々の獣帯星座に基づいて倍化するが、悪しき事柄は減少する:だが土星ないし火星とともなら、善き〔事柄〕は今度は小さくなり、悪しき〔事柄〕が増加する(530-543)。
(11)
囚人たちについて
月が白羊宮、双子宮、巨蟹宮、獅子宮に〔あるとき〕:捕縛された者は長期間捕縛されているだろう(544-550)。
月が天蝎宮、人馬宮、金牛宮、天秤宮、処女宮に〔あるとき〕:捕縛された者はすぐに解放されるだろう(551-555)。
月が双魚宮に〔あるとき〕:捕縛された者が解放されることはほとんどなく、牢獄の中で命終するか、非常に長い期間の後解放されるだろう(556-560)。
月が諸々の吉星である木星、金星、水星とともなら、すぐに捕縛から自由になるが、[土星ないし]火星とともなら、その囚人を解放するのは遅いか、あるいはまた死ぬまで牢獄に閉じこめる(561-566)。
(12)
盗人について
月が白羊宮に〔あるとき〕:その盗品は見つけ出されるだろう(567-569)。
月が金牛宮に〔あるとき〕:10度までは盗品はある権力者のもとに渡って、見つけ出されるのは困難であろう:しかし金牛宮の20度がその盗人の発見を暗示する、ただし、火星が月と同位を占めなければ別である(570-577)。
月が双子宮に〔あるとき〕:盗品は見つけ出されるだろう、ただし、何らかの小さな害を伴うことを除けば(578-579)。
月が巨蟹宮に〔あるとき〕:盗品が黄金か銀であれば見つけ出されるだろうが、他の所有物なら見つからないだろう(580-583)。
月が獅子宮に〔あるとき〕:両義的な盗品は、見つかるか否かのどちらかである(584-586)。
月が処女宮に〔あるとき〕:盗品は長い時間経って見つかるが、すぐには見つからないだろう(586-588)。
月が天秤宮に〔あるとき〕:盗品は見つかるだろう(589)。
月が天蝎宮に〔あるとき〕:盗品は見つかるだろう(590-591)。
月が人馬宮に〔あるとき〕:盗品は決して見つからないだろう(591-592)。
月が磨羯宮に〔あるとき〕:盗品はしばらく経ってから、遅く見つかるだろう(593-595)。
月が宝瓶宮に〔あるとき〕:盗品が見つかるかどうかは疑わしい(595-597)。
月が双魚宮に〔あるとき〕:盗品はどうにか見つかるだろ、ただし、その発見に関して無駄に密告する虚偽の噂が多く流れることは別にして(598-602)。
月は、土星や火星という凶星とともに、盗品の発見を為す(603-604)。
月は、木星、金星、水星といった吉星とともに、失われたものを見つからぬものとなす(604-610)。
2020.02.12. 訳了
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