title.gifBarbaroi!
back.gifウェッティウス・ウァレンス/占星術書IX

ギリシア占星術文書目録1764_009

古い補遺





[底本]
TLG 1764
VETTIUS VALENS Astrol.
A.D. 2
Antiochenus

TLG 1764 009
Additamenta antiqua
Astrol.

D. Pingree, Vettii Valentis Antiocheni anthologiarum libri novem, Leipzig: Teubner, 1986: 349-367.



古い補遺

(1)
<第1>12要項の図表に基づく寿命について

 12要項中にあるウゥアレースの2つの図表の〔内容の〕ためのホーロスコポスの度数の固定。そこで何よりも先ず、昼間の〔〕を正確に決めて、先に生じた合〔新月〕ないし満月を調べなければならないだろう。そうして合ないし満月の日と刻限を取って、何日・何時であるかを見よ、また、合から満月、ないし満月から新月までの15日の何度になるかを見よ:そうして、その度数をつくって、私的に記入せよ。そうしてこの部分を、そのトポスにとって進展(prosqetikovn)なのか逆行(ajfairetikovn)なのかを求めよ。常に、太陽の度数から月の度数までを、親らのクリマの上昇に続く〔度数〕、つまり、度数の合計された大きさを日時計〔時間〕として記載することで採用しなければならない。次いで、今度は、親らのクリマに入って、昼間の太陽の度数の上昇時間を、だが夜間には衝における〔上昇時間を〕調べよ。そうして、これを12倍して、そうして生じた大きさを今度は出生時間で掛け算せよ:そうしてもしその数が超過していたら、軌道──360度を引け。そうして、得られた結果が、日時計時と符合するかどうか調べよ:なぜなら、もしほぼそういうふうであると見出されたら、所与の刻限が協和し、これを用いることができるからである。だがもしホーロスコポスの計時が日時計時間を超過するなら、太陽の上昇時間の度数が、合ないし満月から出生した日と刻限まで乖離している分だけ減算する:<この>生じた部分こそが15度に属するのである。

 例えば、あるひとが昼の第3時に生まれた〔とする〕。合〔新月〕あるいは満月から出生の日時まで5日間(これは15日の1/3になる)隔たっている。太陽の上昇時間(wJrai;oV crovnoV)16が見出された。これから3を引く:<……>となって、余りを合計2時間にする、そうやってホーロスコポスを数える。だがもし日時計時間が超過するなら、刻限は付加を持つ:そして残りを3度3分とし、そうやって上昇時間と上昇に従ってホーロスコポスを数える。

 別法。合〔新月〕から月〔齢〕まで、あるいは、満月から月〔齢〕までの隔たりを計算して、そしてもし180度以内なら、12倍して、15日のいかほどの部分になるかを見よ、だがもし180度以上なら、180度を引いて、余りが月〔齢〕の度数のどの部分になるかを〔見よ〕、そしてこれを1時間の大きさから引き算すること。

 事例2。ディオクレーティアノスの147年、テュビ月〔5月〕14日から15日、夜の第3刻限。太陽は磨羯宮19度2分、月は金牛宮23度30分、合は磨羯宮9度29分。{テュビ月14日から15日 | 合から出生日までの日数と刻限は、太陽から月までの上昇時間21}<10>日、即ち、刻限1から2〔テキストは混乱している(Neugebauer&Hoesen)〕。第4クリマにおける太陽から月までの上昇時間がいくらになるか求めて、6上昇時間を見出した:この6時間を日時計時間としてわたしは記録した。次いで、今度は、出生が夜間であるゆえ、太陽の衝の度数刻限時間を取ったところ、それは巨蟹宮19度に、17度55分という上昇時間を見出した。これを12倍して215上昇時間を見出した。この215上昇時間に出生の3刻限を掛けた:すると645になる。公転軌道つまり360を引け:余りは285〔上昇時間〕になる。これをホーロスコポスの日時計時間としてわたしは記録した。かくて、ホーロスコポス時間は日時計時間に優先するから、分娩の3刻限は減算を有する。かくして、月が合から出生の日時まで隔たっている10日から、2/3時間が離れている すると、汝は以下のようにする。太陽は磨羯宮19度2分:巨蟹宮の上昇時間は、〔出生が〕夜間だから17時55分。2+1/3刻限を掛け算せよ:すると41時間48上昇時間となる。巨蟹宮の上昇時間93度7分をも加えよ:合計、134時間55分となる。これを第4クリマに記入して、ホーロスコポスとして獅子宮23度0分をわたしは見出す。この23度を、わたしは獅子宮の表に導入した:かくて22+1/60に対応する部分(これは1/3 1/30である)73年11ヶ月を見出す。かくしてわたしは比例する〔部分〕をさがして、かくの如くになしたのである。獅子宮23度のホーロスコポスは上昇時間16時間45分である。これを12倍すると、201になる。これを1/3,1/30倍すると、1/3倍は67年、1/30倍は6年と2/3と1/30になる。合計すると73年2/3と1/30になる。

 他の事例・第3。ウゥアレンティニアノス帝の、スパニア〔=スペイン〕を通クリマ:この人物は齢36の時に殺害された。ディオクレーティアノス135年、エピピ月〔11月〕8日、〔一日の〕第1刻の初め。太陽は巨蟹宮7度11分、月は白羊宮22度30分、ホーロスコポスは巨蟹宮7度20分:満月〔の時の太陽は〕双児宮28度40分、パイニ月〔10月〕29日の昼の第7刻限。満月から出生日までの日数は、(15日の1/2になる)7+1/2〔日〕になる。さて、日時計〔の計時〕はホーロスコポス計時を越えるから、この1/2を第1時の初めに加算する:そうして次のようにする。太陽の上昇時間である18度5分:これの1/2は9。そして太陽の上昇時間は79度7分〔75度7分の誤り。NV〕:合計88倍となる。これを数表に導入すると、およそ巨蟹宮 14度にホーロスコポスをわたしは見出した。この14[時間]を数表に導入して、時間は34〔年〕10ヶ月、6の1/6になることを見出した。そこで巨蟹宮14度の上昇時間を取って、18度0分になることを見出した。これを12倍して、216度0分時間を見出した。これの6は36年となる、この間、彼は生きたのである。

(2)

<第2。>交わりについて

2018.01.31. 訳了


forward.GIFウェッティウス・ウァレンス/Appendices ad anthologiarum libros