ウェッティウス・ウァレンス/Appendices ad anthologiarum libros
[人物] [底本] 4. (150) 逃亡者たちについてもし、ホーロスコポスの宿の主星が、逃亡から逆行しているのが見出されたら、逃亡者は主人のもとに自分から帰ってくるだろう。だがもし固有の宿ないし区界に見出されて逆行していないなら、逃走者は家のうちか都市の内か田舎に見出されるだろう。しかも、地平線上の半球にたまたまあればより早く〔見出されるだろう〕、地下に〔あれば〕より遅く〔見出される〕ように。月が天の頂点にあれば、それはホーロスコポスの右の四角にある所以は、逃走者が逃亡を始めた起点の家の右の部分から通過を起こしたからである。しかし左の部分においてなら、同様に左の部分によって。なぜなら、ホーロスコポスは家の塔の反対側に考えられるからである。しかし北から降りてくる月は、逃亡者が南に向かい、25日間に発見されることを暴露している。だが月が南に下るなら、西方の荒れた場所ないし難儀な場所で42日の間に見つけ出される。が、〔月が〕南に昇るなら、日の昇る場所で64日の間に難渋して暴露されることを。だが〔月が〕北に去るなら、熊座の方の場所で難渋して見つけられることを暴露する。 獣帯星座の自然本性からは、逃亡者が逃げ去った場所を的中させることができ、例えば、白羊宮なら、牧羊地や平地で。金牛宮なら、平野や働き場で。双子宮なら……(151) 巨蟹宮なら、湿地や陸地や高地で。獅子宮なら、丘陵地や乾燥地や荒れ地で。処女宮なら穀倉地で。天秤宮なら、平地で。天蝎宮なら乾燥地や盗賊の地や葡萄園で。人馬宮なら、乾燥地や葡萄園で。磨羯宮なら、湿地や沿海地で。宝瓶宮なら、河沿いの地や森林<地>で、双魚宮なら港湾地や沼地を象徴する。 ある人たちは、基本方位をも次のように配分した。以下のごとく:下降点は逃亡者に、天の中央は主人に、ホーロスコポス〔上昇点〕は隠れ家?に、天の底は???に。しかしある人たちは次のように傾く:月とホーロスコポスは逃亡者に、太陽と天の頂点は主人に。だが月にはより傾注しなければならない。というのは、万事が現れるからである。また第1には、〔月が〕地平上の半球を通過するときは、発見を容易にするが、地平下の時は難儀に。だが、月がホーロスコポスないしその〔ホーロスコポスの〕基本方位に続くトポスないし東の第12トポスにつかまえられているときは、逃亡を明示するが、天の中央では北方に、西方では西に、地平下の基本方位では南中方向に。 2019.10.07. 訳了 |