ヨアンネス・カマテルス/獣帯星座について
ギリシア占星術文書目録3025_009
占星術断片
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[人物]
不詳。
[底本]
TLG 3025
COSMAS Hierosolymitanus Poeta
Cosmas Hagiopolites, Cosmas Magnus Melodus, Cosmas Melodes
A.D. 7-8
Poeta
Hierosolymitanus
TLG 3025.009
Fragmentum astrologicum
Astrol.
P. Boudreaux, Codices Parisini [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 8.3. Brussels: Lamertin, 1912]: 120-122.
8.
(120) 語られるべきは、いわゆる生き物を運ぶ円についてである。そこで最初に、非ギリシア人であるザラトルゥステースがこれについて考察し (121)、彼の後では、彼の子どもたちであるザメースとダモイタスとが、次いでダモイタスの子オロイエーソスが、続いて彼らの後にはオスタネースが〔考察した〕。これらの人たちは獣帯円を諸々の宿や神々や諸々の同宿や大気の諸々の相違に分割した。神々は6柱だと彼らは思った、謂わんとするところは太陽と月と5つの惑星であるが、ここから彼らは7弦や竪琴を問題にする。そこで彼らが謂うには、神は(ここから自余のあらゆるものら : ティーターンたち、ダイモーンたち、大地から生まれるものら、クゥレースたち、半神たち、神的な影像たち、人間どもを、彼らが謂うには、王支配するダイモーン的なものら が出てくるのだが)そのすべを超越して永遠である、という。7柱の守護神(これによって諸々のアポテレスマが結果するのだが)とは、彼らの謂うには、アレース、アプロディーテー、デーメートラ〔「デーメーテール」はアイオリス方言〕、ディオニューソス、アテーナー、ヘーパイストス、アルテミスであるという。しかし一部の人たちとアスクレーピアスとは、病人たちに援助をあてがう。他の人たちは7星を諸々の帯と名づけて、次のように数えあげる:土星、木星、太陽、火星、金星、水星、月。獣帯の住まいについては、その性格を6つの家に区分する:土星の家は磨羯宮と宝瓶宮、木星のは人馬宮と双魚宮、火星のは天蝎宮と白羊宮、金星のは天秤宮と金牛宮、火星のは処女宮と双児宮、太陽のは獅子宮と巨蟹宮である。しかしこれらの同宿神は:太陽のはアポッローン、水星のはムゥサ、金星のはアンテロース、火星のはアテー、木星のはヘーラー、土星のはレアー。これらは次の6つの獣帯星座の同宿星である、例えば、獅子宮の、処女宮の、天秤宮の、天蝎宮の、人馬宮の、磨羯宮の。続いてまた木星の同宿神はポセイドーン、(122) 火星のはプルゥトーン、金星のはヒメロス、†アルテミス、ネペレーは[月の家ではない。共感は以下のとおりである:太陽の同宿星は獅子宮と巨蟹宮]またこれらはその他の6つの獣帯星座、例えば双魚宮、白羊宮、金牛宮、巨蟹宮、双児宮、宝瓶宮の上にある。
36の大気に区分された神々の名前を彼らはこう謂う、アイドーネウス、ペルセポネー、エロース、カリス、ホーライ、リタイ、テーテュス、キュベレー、プラクシディケー、ニケー、ヘーラクレース、ヘカテー、ヘパイストス、イシス、サラピス、テミス、モイライ、ヘシティア、エリニュス、カイロス、ネメシス、ニュムパイ、レートー、カイロス、ロイモイ,コレー、アナンケー、アスクレーピオス、ヒュギエイア、トルマ,ディケー、ポボス、オシリス、オーケアノス、ドロス、エルピス:他に60〔神?〕あるうち、これらによっては、生き物を運ぶ円と諸々の惑星との無限の動きがある、と彼らは謂う。そこでこれらに関する諸々の栄光を神的なグレーゴリオスは、簡潔に引っくり返して(というのも、アポテレスマタ的な事柄はここから結果すると彼らは幻想して、剣呑な道を惑って)こう謂う:「星々に星々は反対である云々」。
2019.12.31. 訳了
[古代ペルシアの星学]
伝承によれば、ゾロアスター〔ザラスシュトラ。ギリシア語音訳でゾーロアストレース〕の子はウフシュヤト・エレタとサオシュヤントである。第3妻の子はウフシュヤト・ネマフである。
メソポタミアの直系の子孫である古代ペルシア=ゾロアスター教の占星術を調べる必要があるが、伊藤義教の『ブンダヒシュン』以前の占星術については、まったく手掛かりなしである。
[星の守護神]
[神的なグレゴリオス]
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