title.gifBarbaroi!
back.gifコスマス/占星術断片

ギリシア占星術文書目録3108_001

断片


[ペトルスIII]
 10-11世紀。詳細不明。  


[底本]
TLG 3108
PETRUS III Scr. Eccl., Theol.
A.D. 10-11
Patriarcha
Antiochenus

TLG 3108 001
Fragmentum (e cod. Mutin. 42, fol. 131)
Astrol.

F. Cumont, Codices Italici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 4. Brussels: Lamertin, 1903]: 96-98.



4.
(96)
 

同じ人の/占星術は非常に忙しい行事〔こうじ〕であるということ。

 われわれが天文学ないし占星術に与れるのは、望めばすぐに与れるのではなく、すこぶる努力してこそである。なぜなら、太陽の影を観察する者が猫も杓子も天文学者なのではなく、アストロラベーを使って太陽を見上げた者がそうなのでもなく、短い間に大事な事柄を汝に提示するためにこそ、その大きさを知り驚嘆させる***天文学的知識である。時間の始まりは、太陽が白羊宮に入坐したときであるから、先ず、光をもたらすもののその入座と位置を計算し、次いで、諸惑星の正確な位置をも、その後でホーロスコポスも、それの家の支配星も、自余の星々の諸々の区界の支配星をも、それらの各々1つが、家のにしろ他のにしろ、いかなるトポスを堅持しているかをも、三角宮や昂揚と同様?〔計算しなければならない〕。また汝の知らなくてはならんのは、上述の嚮導星たちや、停止する星はどれで、前進するあるいは逆行する星はどれか、素速い動きをする星はどれで、動きの遅いのはどれか、明け方の星はどれで、夕方のはどれか、基本方位にある星はどれか、悪行された星はどれか、他の星々に先立って現れるのはどれか、他の星に対する他の星とのアスペクトは (97) どれほどか、共鳴ないし対立はどれほどか。しかし何よりも汝が知る必要があるのは、ゼウスの星〔木星〕がどこに、つまり、いかなる区界ないし宮にあるのか、諸々の凶星から自由であるのか、それとも、それらに囲まれているのかどうか。しかし汝が侮ってはならないのは、星々の黄緯や、何度にあるかでないのはもちろん。デカンや合、あるいはそれ以前に、満月を観察し、太陽と木星の比を求めなければならない、より大きな星が????時間の初めでなければならない。知られるのは、先ず第1に、これがホーロスコポスにあるかどうか、第2には天の中央にある時間の初め、第3に沈む〔星〕、第4に地平下の〔星〕、第5に第11〔トポス〕上の〔星〕であるが、これは木星のトポスで、第6は第5トポス、第7は第9トポス。だがもし星々のうちこれらのトポス上に立つ〔星〕がひとつも見出されなければ、ホーロスコポスの三角宮を探究しよう、そしてもしその中にたまたまあったら、それが初めのロゴスを有すると言おう:だがすぐに記述しなければならないのは、相を近くにつくられる〔星〕[あるいはまたつくる〔星〕]、あるいは獣帯星座から獣帯星座へと移行する〔星〕であるが、またホーロスコポスの区界の主星もロゴスと無縁ではないだろう:これらとともに汝の探究すべきは、あらかじめ生じた合あるいは満月あるいはまた将来生ずるはずの〔満月〕の区界の、あるいはまた沈むものらの主星において、いかなるものらが転換の時間に接近するか、である:というのは、後で生じるものらの混合の確実性を明らかにするのは将来の〔混合〕であるが、諸行事の初まりの〔確実性を明らかにするの〕は先取りする〔混合〕であり、中間は合ないし満月のホーロスコポスだからである:中間とわたしが言っているのは、眼に見えるようになった後に明らかになるものらの意味であり、好機の初めとは、ホーロスコポスのことであり中間とは中天にあるものらのことであり、次は西のものらのことであり、最後のものとは地平下のものらのことである:だがもし象限〔四分円〕に蝕ないし星々の時間の覇権の開始や証言が偶発したら、これらこそ好機の性質や隠し事や大事の終わりを明らかにする:だがもし諸々の徴までもが天から付き従うなら、隠し事や予期しない行事の改新を象徴し、またもし時間の星を有するロゴスがたまたま欠けるか時間の覇権の開始をするなら、その時間にとって一般的な徴となるが、もし別様なら、〔徴は〕部分的である:だが、変化する刻限のうち第1刻限が白羊宮に、第2刻限が巨蟹宮に、第3刻限が天秤宮に、そして第4刻限が磨羯宮に:だが1/4主星の第1がホーロスコポス上、第2が中天上、第3が西に、第4が地平下にある:だがもしいずれも基本方位上に遇在せず、ホーロスコポスの宿の主星と比較して云々

 しかしながら今は、星学の性質のみを汝に案内して、この考察に何か付け加えることは何もない:だが、万物の諸々のロゴスを汝のために調査せん (98) とするにあたり、天界の星々や諸々のトポスのどれどれを吉星、どれどれを凶星とわれわれが名づけるか、汝にさらに教授しよう:そこで、徳と観想***以外、ロゴスを為すのに何ら望みも歓愛もない:なぜなら、わたしにとっての務めはすでに以上で終わっているのだから:だが聖霊に関しては以上ですべてではないからして、躓いた人たちを矯正し、偉大な諸学を簡単に理解したと思うことなく、それらの知に聴従することをすぐに望むことのない人々に???

2020.03.19. 訳了


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