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ギリシア占星術文書目録4350_014

日蝕と月蝕について





[底本]
TLG 4350 014
De eclipse solis et lunae (e cod. Petropol. Bibl. Publ. gr. 575, fol. 48)
Astrol., Astron.

Date of manuscript = A.D. 17
M. A. F. Sangin, Codices Rossici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 12. Brussels: Lamertin, 1936]: 153-154.



日蝕について

(153,a)Cod. Rossicus. (153,b)Cod. Paris, 41.
もし目下の暦月に太陽が朧化し障弊されるなら、以下の証明の規準となせ、(154,a) 高官たちが自分の王国において将兵と連帯するが、その同じ王がこれらを転向させ、屈服させるだろうということの。また多数の蝗も現れるだろうが、3ヶ月の雨は現れず、ひとびとの地方にも他部族の侵略と、恐怖と窮状が起こるだろうということの。 もしオクトーブリオス月である目下の暦月に太陽が蝕になるなら、以下の徴候をなす、つまり、軍の指揮官たちが (154,b) 将兵を率いて自分たちの王国に対してムゥルトス???をなすだろうが、彼〔王〕によって敗退させられ、退けられるであろう。また蝗と3ヶ月の日照りが現れ、アラビア人たちやイウゥダイアの地方にも、この同じ期間に侵略と世界的恐怖があるだろうということの。

月蝕について

 もし目下の暦月に月が朧化し障弊されるなら、次の証明の規準となせ、つまり、西方の部分に恐怖と (154,a) 窮状と多数の死、バビュローンの部分にも、雨と雪の非常な少なさが生じ、その結果、寒さから種蒔きと、それらによって数多くの敵勢が叛乱することで、数多くの思案と思いつきが押し寄せることで、同じバビュローンの王位を害することになろう、そして人間どもの死と爬虫類と魚類の死滅が生じるだろう、同様にまた人間どもの肉体に眼の痛みと傷が生じ、東方と西方の者たちとの敵意と群衆が生じ、偉大な人間が叛乱を起こして、西方の王国を取り囲むだろうということの。


 もし目下の暦月に月蝕が起これば、次の徴候をなす、つまり、西方の部分に (154,b) 恐怖と窮状、また過剰な死滅も生じるだろう。だがバビュローンの部分には雪もよいの雨、種蒔きは寒さのせいで害され、バビュローンの王は不機嫌になり、敵勢のせいで叛乱で混乱させられ、人間どもと爬虫類と魚類の死滅、人間どもにおける眼の苦痛、破裂、打撲、また西方と東方の中央でも支配者たちの拷問と敵意が発生するだろうし、また支配者たちの1人が西方の王国に対して登場し、王家は転覆させられるであろうということの。

2019.02.02. 訳了

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