占星術師の歌
[底本]
TLG 4350 026
Brontologium slavicum (interpretatio graeca) (excerptum e cod. Petropol. Bibl. Acad. Scient. 13.3.17)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 14
M.A.F. Sangin, Codices Rossici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 12. Brussels: Lamertin, 1936]: 203-204.
12.
(203)
<イウゥリウス月〔7月〕>
……もし夜に雷鳴とか稲妻が起これば、アラビアで多量の穀物が取れるが、アイティオピアでは戦争の前触れ、しかも族民は相互にバビュローンに至るまでも戦争し、西方の族民は衰亡して滅び、それらの人間どものうち残った者らがアイティオピアに至るまでに勝利し、西方ならびに東方の地に騒乱が数多起こる。
もし、昼間に地震が起これば、異邦の地に動きと、邪悪な人間どもの死が生じ、その支配者たちが害され、その将軍たちも出征し、族民は族民に叛乱して久しく続き、そのとき穀物の破滅も続く。
もし夜間に地震が起これば、その都市に (204) 大きな害悪が生じるであろう、さらに、異邦人たちが叛乱し、その最高位にある者たちが敗北し、その地から出奔し、出奔した上で惨めに殺されるであろう、また夏の初めに雨があるが、夏が終わるときには、多量のにわか雨と豊かな穀物があるであろう。しかしよく知れ、多くの戦争が起こり、獣たちの仔は滅びるだろうということを。
2017.11.28. 訳了
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