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ギリシア占星術文書目録4350_029

星辰と、それとともなる惑星の宿





[底本]
TLG 4350 029
OiJ oi\koi tw:n ajstevrwn meta; kai; aujtw:n tw:n planhvtwn (e cod. Scorial. I R 14, fol. 152v)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 15
K.O. Zuretti, Codices Hispanienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 11.1. Brussels: Lamertin, 1932]: 134.



11,1.
(134)

星辰と、それとともなる惑星の宿

 〔惑星の宿は〕csavtzavdpevtivza{uk、巨蟹宮、獅子宮である。このうちの5つの綴りは〔各〕3文字であるが、各1〔音節〕がある3つのことを明らかにしている。すなわち、音節の1番目の文字と2番目の文字は2つの宮、つまり2つの宿を意味するが、音節の3番目の文字はそれを宿として有する惑星を〔意味し〕、したがって5つの音節によって宿とその宿の惑星とが知られるのである。そこで、巨蟹宮はひとつで月の〔宿〕であり、獅子宮も同じく1つで太陽の〔宿〕である。すなわち、〔太陽と月以外の〕5惑星は2つずつ宿を有するが、太陽と月は1つずつであるのは、惑星が主ではないかのごとくである???。問題の惑星の宿がこのようなものと言われるのは、それらの性質上同類だからである。そこからまた、宿の判別から、惑星の性質を判別することも完全にできるのである。

2018.09.22. 訳了


[惑星の宿]
shyku.jpg   天球は半球に分けられる。一方はしし宮の初めからやぎ宮の終わりまでで、太陽に属するとみなされる。太陽の宿はその最初、すなわちしし宮である。他方の半分は月に属し、みずがめ宮の初めからかに宮の終わりまでである。月の宿はその最後、すなわちかに宮である。その他の惑星には逆行と順行の運動があるので、両者(太陽と月)の宿の両側にある、太陽の半分にある宿と月の半分にある宿が、各惑星に属しているとみなされる。太陽から遠く離れていない惑星、すなわち水星から始め、おとめ宮とふたご宮がその宿だとみなされる。それは太陽と月の宿に隣接している。次に天球の下から上の順番に、各惑星とともに宿が後に続く。以下の図のように、てんびん宮とおうし宮が金星の宿、さそり宮とおひつじ宮が火星の宿、いて宮とうお宮が木星の宿、そしてやぎ宮とみずがめ宮が土星の宿となる。(アル=ビールーニー著『占星術教程の書』)

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