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back.gif太陽が獣帯の何度にあるかを計算する行道

ギリシア占星術文書目録4350_039

月の黄経上の星位の計算





[底本]
TLG 4350 039
Yh:foV th:V kata; mh:koV ejpoch:V th:V selhvnhV (e cod. Scorial. II Ψ 17, fol. 52)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 15
K.O. Zuretti, ;I:Codices Hispanienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum;-I: 11.2. Brussels: Lamertin, 1934]: 113-114.



11,2.
(113)

月の黄経上の星位の計算

 太陽の場合のように、4つの要点において言及される内容を取れ、すなわち、第1の要点は25年周期、第2の要点は単なる年数、<第3の要点はアイギュプトスの暦月>、第4の要点はアイギュプトスの日である、そして言及される4つの要点の内容と合計数、度と分を、図表に順番に書き上げ、3つの縦列に集める。というのは、太陽の場合には、合計数は1つの縦列に収まったが、月の場合は、3つ〔の縦列〕を要するからである。これら〔3つ〕のうち、第1の縦列に書きつけられるのは遠地点(ajpovgeion)、第2の縦列は円の中心、第3の〔縦列〕は月のそれである。そうして、図表の中に言及されている内容を、以下に示されるように各列の中に作り、縦列の数値を集める。このとき、4つの要点から、円の中心の集められた?数を取り、月の近点(離)角(ajnwmalia)の図表に記入し、第3縦列の〔内容〕を取り、比例から (114) **を作る、足すなり引くなりして、分も……。次に、再び近点(離)角の図表に同じ数を記入し、第4の縦列の内容を取り、これを、第3縦列の区別された同じ数の下に置く。そして先ほどと同じく、第3縦列に区別された基本方位の月の数を、近点(離)角の図表に記入し、第5縦列と第6縦列の内容を取り、第4縦列の内容を第6縦列の内容に掛け算する、そして掛け算によって見出された内容を第5縦列の内容に加算し、第5縦列の下に、区別されていたものを記載し、これらを取って、周転円の基本方位の4つの要点の下ろされた数に加えるなり引くなりする。例えば、月の基本方位から区別された数が、もしも180より少なければ、 周転円の基本方位から第5縦列の内容を引く。だが180より多ければ、加える。次いで、こうやって見出された数から、月の遠地点から下ろされた数を引く、そしてその度を、各宮に30度を与えつつ、白羊宮から引いてゆく。こうして余った〔数〕、それだけの度と分の位置に、月があるとわたしは言う。

2019.04.21. 訳了

[25年周期]
[アイギュプトスの暦月]
 エジプトの暦は、シリウスのheliacal risingを以て1月1日とする。そしてその暦月名と各季節とは、次のように呼称される(括弧内はコプト語の名称)。
洪水季:アヘト
 (1月)Ⅰ ジェフティ(トト)
 (2月)Ⅱ パーエンーイペト(パオピ)
 (3月)Ⅲ フトホル、あるいは、ハトホル(ハテュル、アテュル)
 (4月)Ⅳ カ=ヘル=カ(コイアク)
播種季:ペレト(「出現」を意味する)
 (5月)Ⅰ タ=アアベト(テュビ)
 (6月)Ⅱ パ=エン・メヘル(メヒル)
 (7月)Ⅲ パ=エン・イメン=ヘテプ(パメノト)
 (8月)Ⅳ パ=エン=レネヌテト(パツムティ)
暑熱季:シュム
 (9月)Ⅰ パ=エン=ホンス(パコンス)
 (10月)Ⅱ パ=エン=イネト(パオニ、パイニ)
 (11月)Ⅲ イピプ(エピピ)
 (12月)Ⅳ メスト・レー(メソレ)

 各月は、三つの旬[10日単位]に分けられていた。古代エジプト人は、1日を理論的には同じ長さを持つ二つの12時間に分割した最初の人たちであった。

[遠地点]
[近点(離)角]

forward.GIF12獣帯星座各1つの説明