生と死に関する数価
ギリシア占星術文書目録4350_051
生と死と長患いに関するアイギュプトス人たちにおける数価
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[底本]
TLG 4350 051
Yh:foV kata; AijguptivouV peri; zwh:V kai; qanavtou kai; makronosivaV (e cod. Matrit. Bibl. Nat. 4616, fol. 87)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 15
K.O. Zuretti, Codices Hispanienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 11.2. Brussels: Lamertin, 1934]: 149-153.
11,2.
(149)
生と死と長患いに関する
アイギュプトス人たちによる別の数価
アイギュプトス人たちのエピピ月、アレクサンドレイア人たちのパネーモス月の第25日、つまりローマ人たちのイウゥリオス月の<第25日>から数え、月毎に初めに5日を加え、前述のとおり、イウゥリオス月第25日から、患者が病臥した日まで加えよ。だだし、病人が病臥した月の5を捨てることなく、病臥した当日までのすべての日々を〔加えよ〕。次いで、870日そのものに加え、合計した数を、36で割れ、かくしてその商を前提とした縦列に探せ、そうすれば患者の解を見出すであろう。
36までの縦列の初め
1 生 8 死。
2 死。 9 生。
3 死。 10 死の???。
4 長患いしたうえで助かるだろう。 11 生。
5 死。 12 死。
6 すぐに健康になる。 13 生。
(149) 7 生。 14 長患いしたうえで助かるだろう。
(150) 15 病がこじれたうえで死ぬだろう。 26 危篤に陥ったうえで助かるだろう。
27 生。
16 生。 28 生。
17 危篤に陥る。 29 危篤に陥るだろう。
18 長患いしたうえで美(よ)くなるだろう。 30 生。
19 危篤に陥る。 31 生。
20 死。 32 生。
21 長い間危篤に陥るだろう。 33 死。
22 生。 34 生。
23 生。 35 生。
24 長患いしたうえで生きるだろう。 36 生。
25 死。
生、死、長患いに関する別の知見
病に罹った者、どの週日に病臥したかを精確に考察し、彼の名前の字母を
精確に合計せよ、そうして〔前者を〕3で割り、〔後者を〕3で割れ、そうして余りを7日の???に加えよ、そうすれば、????、1ないし2ないし3が余れば、それぞれの日のアポロギアを見出すであろう。
主日〔日曜〕。1は死ぬ、2は長患いする、3は死ぬことはないだろう
第2曜〔月曜〕。1は長患い、2は死ぬ、3は死ぬことはないだろう。
第3曜〔火曜〕。1は死ぬ、2は生きる、3は死ぬことはないだろう。
第4曜〔水曜〕。1は死ぬ、2は長患い、3は死ぬことはないだろう。
第5曜〔木曜〕。1は長患い、2は死ぬ、3は死ぬことはないだろう。
準備の日〔金曜〕。1は死ぬ、2は生きる、3は死ぬことはないだろう。
サッバトン〔土曜〕。1は死ぬ、2は生きる、3は死ぬことはないだろう。
もし、週のどの日に死ぬか考えたいなら、次のように考察せよ。病臥した者の名前を精確に合算し、上述したように、3と3で割り、3つの列中に明答を考察せよ、そうすれば週のどの日に死ぬか見出すだろう。
余りが1なら、3日目ないし準備の日ないしサッバトンに死ぬだろう。
余りが2なら、第2曜ないし第5曜に死ぬだろう。
余りが3なら、主日ないし第4曜に死ぬだろう。
(151) 病に罹った者たちに関する別の知見、月の初めに病臥した者あらば、第3日まで死の虞あり、3日間を過ごしても30日間患った後に健康になる。
月の第2日に病臥した者あらば、第8日まで大いに虞あり。8日間を過ごせば、ぐずぐずと患った後に健康になる。
月の第3日に病臥した者あらば、軽く病んだのち健康になる。
月の第4日に病臥した者あらば、第28日まで死の虞を持つ。しかし28日間を過ごせば、健康になる。
月の第5日に病臥した者あらば、死ぬまで病弱であるが、健康である。
月の第6日に病臥した者あらば、15日間健康になることなく、命終する。
月の第7日に病臥した者あらば、死ぬまで病弱であるが、健康である。
月の第8日に病臥した者はぐずぐずと弱り、15日までに健康にならなければ、死ぬだろう。
月の第9日に病臥した者あらば、ぐずぐずと弱って死ぬだろう。
月の第10日に病臥した者は死ぬだろう。
第11日。月の第11日に病臥した者は健康になる。
第12日。月の第12日に病臥した者は第15日までに生きる希望を持つ。健康にならなければ、第16日までに死ぬだろう。
月の第13日に病臥した者は、第18日まで恐怖を持つ。しかし第18日を過ごせば、健康になる。
第14日。月の第14日に病臥した者あらば、15日まで死の恐れを持つ。しかし15日を過ごせば、健康になる。
第15日。月の第15日に病臥した者は、すぐに健康になる。
第16日。月の第16日に病臥した者は、21日まで死の虞を持つ。
第17日。月の第17日に病臥した者は、第19日まで死の虞を持つ。しかし19日を過ごしさえすれば、生きるだろう。
第18日。月の第18日に病臥した者は、すぐに健康になる。
第19日。月の第19日に病臥した者は、すぐに健康になる。
月の第20日に病臥した者は、5日間病んだのち健康になる。
月の第21日に病臥した者は命終する。
月の第22日に病臥した者は、16日間病んだのち、健康になる。
(152) 月の第23日に病臥した者は、ぐずぐずと弱るが、健康になる。
月の第24日に病臥した者は、21日間弱るが、健康になる。
月の第25日に病臥した者は、数日間弱るが、健康になる。
月の第26日に病臥した者は弱るが、死ぬことはない。
月の第27日に病臥した者は健康になる。
月の第28日に病臥した者は、死の虞を有す。
月の第29日に病臥した者は、死の虞を有す。
月の第30日に病臥した者は、死の虞を有す。
月の第31日に病臥した者は、10日間死の虞を有す。
ペトリシスの別の知見。人間の生のために見出された事柄の一つひとつに関して、汝のために精確に伝承するに吝かではないが、わたしによって書かれた事柄に、汝は神の霊感を受けた摂理を働かせよ???。何となれば、病床に伏した人間どもの
そこで、次のように考察せよ。病臥した者とか逃亡者とか訴訟相手やそれらに類した者らの名前を受け取り、慎重に計算し、これに既定の、月のあの日の数を加えよ、そうして29で割れ、(153) そうして余りを〔所定の〕器具に当ててみよ。そうして、大いなる生の中に見出すなら、長生きするであろうが、大いなる死というところに見出されるなら、長生きして命終するであろう。しかし月の数が天底に、患者の〔数〕が天頂に見出されるなら、危険は近いが、助かるであろう。しかし患者の〔数〕が天頂、月のそれが天底にに見出されるなら、患ったうえで助かるだろう。しかし両方とも天底に集まる場合には、命終する。
実例。17日の月が所定の?数893を有し、裁きを受ける者の名前が =AcilleuV〔1276〕の場合。この名前の〔数〕と、月の所定の日数を足せ、そうすると2169になる。さらにこれを29で割れ。すると余りが23、これを器具に当てると、大いなる生の中にこれを見つけるので、われわれはアキッレウスは勝つが、ヘクトールは負けるという、余りの1が器具の中に見出されるからである。1が見出されるのは、小さな死である。
2017.12.26. 訳了
[ヘクトールの名前の数価]
$Ektwr の数価は5+20+300+800+100=1225
これに月の数価893を足すと合計2118
これを29〔一ヶ月の日数である〕で割ると73 余り1 となる。哲学者ペトシリスのネケプソー王宛書簡
[暦日の数価]
月の日暦を見よ。
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