月の日暦
ギリシア占星術文書目録4350_053
月の照る日々
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[底本]
TLG 4350 053
AiJ fwti;smenai hJmevrai th:V selhvnhV (e cod. Matrit. Bibl. Nat. 4616, fol. 91)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 15
K.O. Zuretti, Codices Hispanienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 11.2. Brussels: Lamertin, 1934]: 154-156.
11,2.
(154)
月の照る日々
第1日、第2日、第3日、第7日、第9日、第10日、第11日、第13日、第14日、第16日、第17日、第19日、第20日、第22日、第23日、第26日、第28日、
月の光の無い日々:第4日、第5日、第6日、第8日、第12日、第15日、第18日、第21日、第24日、第25日、第27日、第29日、第30日。
月の有用な日々。
1。月の第1日。メラムプゥスは云った。「まる1日有用である」。しかし別の知者は云った、〔有用なのは〕早朝のみである、と。 In marg.:早朝に質問せと。
2。月の第2日。メラムプゥスは、第6刻限から夕方まで有用である、と謂った。別の反論では、〔有用なのは〕だと謂った。「 In marg.:午後に質問せよ。
3。月の第3日、まる1日無用である。両者ともそういうふうに云った。 In marg.:用いるべからず。
4。月の第4日。メラムプゥスは云った。「〔有用なのは〕第3刻限から第4刻限までである」。別の知者は云った「早朝のみである」。 In marg.:午後に質問せよ。
5。月の第5日。メラムプゥスは、第1刻限から第5刻限まで有用である、と謂った。別の知者は云った。「早朝のみである」。 In marg.:用いるべからず。
6。月の第6日。メラムプゥスは云った。「まる1日無用である」。 In marg.:午後に質問せよ。
7。月の第7日。第6刻限から夕方までこれ〔?〕は有用である、とメラムプゥスは謂う。 In marg.:早朝に用いるべからず。
(155) 8。月の第8日。メラムプゥスは云った。「第9刻限から夕方まで」。
9。月の第9日。汝が遂行せんとすることを朝に用いよ。 In marg.:午後に
10。月の第10日。もはや何事も為すな。 In marg.:午後に。
11。月の第11日。もはや何事かを為すなかれ。??? In marg.:午後に。
12。月の第12日。この日は全体に美しい。 In marg.:午後に。
13。月の第13日。第6刻限から夕方まで有用。 In marg.:早朝に。
14。月の第14日。この日全体が有用。 In marg.:午後に。
15。月の第15日。この日全体が無用。 In marg.:早朝に。
16。月の第16日。この日全体が有用。 In marg.:午後に。
17。月の第17日。……夕方まで有用。 In marg.:午後に。
18。月の第18日。 In marg.:有用にして美しい。
19。月の第19日。夕方まで美しい。 In marg.:使ってはならない。
20。月の第20日。全体が美しくて有用。 In marg.:使ってはならない。
21。月の第21日。早朝の間使え。 In marg.:早朝に。
22。月の第22日。使え。 In marg.:早朝に。
23。月の第23日。1日全体が美しい。 In marg.:午後に。
24。月の第24日。日中を使え。 In marg.:使ってはならない。
25。月の第25日。日中の間使え。 In marg.:午後に。
26。月の第26日。全体が無用。 In marg.:午後に。
(155) 27。月の第27日。朝の間使え。 In marg.:使ってはならない。。
28。月の第28日。朝の間使え。 In marg.:午後に。
29。月の第29日。無用。 In marg.:午後に。
30。月の第30日。早朝は無用。 In marg.:午後に。
地平下の月と地平上の月との認識。
第1日。新月の夜半の刻限から地平下にあり始める。
第2日。同じ日の夜の第1刻限まで。
第3日。第2刻限と第4度?から同じ日まで。
第4日。第3刻限と第3度?から翌〔日〕の同じ度まで。
第5日。第4刻限と第6度?から同じ日の第4刻限まで。
第6日。第4刻限と第9度?から同じ日まで。
第7日。第5刻限と第6度?から翌日の同じ刻限まで。
第8日。第6刻限と第4度?から同じ日まで。
第9日。第7刻限と第6度?から同じ日まで。
第10日。第7刻限と第11度?から同じ日まで。
第11日。第8刻限と第6?から同じ日まで。
第12日。第9刻限と第……度?から同じ日まで。
第13日。第10刻限と第3度?から同じ日まで。
2018.10.28. 訳了
[月の照る日、照らぬ日]
月の運動はじつに複雑であり、新月から次の新月までの期間は29+1/2日〔太陰げつないし朔望月〕で、この時、当然ながら、地球上のわれわれに月は見えない。
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