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ギリシア占星術文書目録4350_064

雷と地震による予報





[底本]
TLG 4350 064
Ex tonitribus et terrae motibus praesagia (e cod. Ath. Bibl. Publ. 462, fol. 185)
Astrol., Nat. Hist.

Date of manuscript = A.D. 17
A. Delatte, Codices Athenienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 10. Brussels: Lamertin, 1924]: 58-59.



10.
(58)

12ヶ月の雷占いの初め
 9月、雷が鳴れば、善い徴ではない。地震まで起これば、知者たちが亡くなり、数多くの戦争が起こるだろう。そして、異邦人たちの種族が力尽くで勝利するだろう。— 厄日は第3日と第24日。

10月。雷が鳴れば、病者たちが多い。地震まで起これば、病者たちが同様である。土地は、いかなる時も地震のせいで危険となるようになる。— 厄日は第3日と第24日。

11月。雷が鳴れば、疾病を与える。地震まで起これば、死の襲来の徴である。—厄日は第5日と第11日。

12月。雷が鳴れば、最も偉大な人たちの滅亡が到来する。地震まで起これば、諸々の泉が噴出する。— 厄日は第3日と第6日。

1月。雷が鳴れば、全世界嵐となるだろう。地震まで起これば、畜群の没落、敵勢の叛乱。— 厄日は第12日と第24日。

2月。雷が鳴れば、多くの善きことの徴。地震まで起これば、その地震のせいで土地が危うくなるだろう。多くの敵勢の叛乱。権勢ある者らの死が数多。— 厄日は第16日と第17日。

(59) 3月。雷が鳴れば、病人が数多。地震まで起これば、敵勢が叛乱を起こすだろう。— 厄日は第4日と第20日。

4月。雷が鳴れば、あらゆる土地で果実が数多。地震まで起これば、多くの疾病を与える。— 厄日は第3日と第20日。

5月。雷が鳴れば、世界に混乱の徴。地震まで起これば、大疫が生じよう。— 厄日は第6日と第24日。

6月。雷が鳴れば、最も偉大な人たちの破滅があろう。地震まで起これば、大暑気と打ち続く難儀が生じよう。— 厄日は第3日と第12日。

7月。雷が鳴れば、支配者たちや権勢家たちの大勢が亡くなろう。地震まで起これば、混乱<と>剥奪を為すだろう。— 厄日は第6日と第22日。

8月。雷が鳴れば、世界の救済。地震まで起これば、支配者たちの解任と弁明。— 厄日は第4日と第15日。

 これらの日々をが聖者エスドラに明かされたのは、人間どもの息子たちに明らかになさるため、これらの〔日々〕を守るためである。各月に20日間は性交せず、性愛を行わず、葡萄を植えず、何か他の植物も植えぬように。まして、これらの〔日々〕に汝は働いてもならない、がこれらの〔日々〕を呪われ、呪われた〔日々〕であるゆえに。

2017.10.24. 訳了

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