ドラコーンの頭と尾について

［底本］
TLG 4350 072
Peri; tw:n eijkovnwn tw:n planhtw:n)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 16
Diplomatic, Vernacular

A. Delatte, Codices Athenienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 10. Brussels: Lamertin, 1924]: 76-79.

6lt;諸惑星の似像について>

　言われているところでは、土星が同じ惑星の〔君臨する〕星〔磨羯宮と宝瓶宮〕を成就するということ、つまり、その行事に辛労するということ、である。太陽が磨羯宮にあり、［月が］宝瓶宮にあり、土星が君臨するとき、偶像を作れ。

　太陽が人馬宮に、月が(77) 双魚宮にあり、木星の刻限に？？？とき、鉄あるいは？？？溶解した？？？で若い男の偶像をつくれ。その手にナツメヤシの葉ないしクローナリオンを掴ませること。また術の刀で偶像の胸に次の名号を彫れ。「Cametihvr, Farwvc, Meselhvq」。またその手に名号を同じようにせよ、「Parparav」。それからこれを？？？？
　In margine, figura hominis ramum tenentis: ゼウスの似像。

　火星の似像：figura hominis gladium torquentis.

　太陽が白羊宮に、月が天蝎宮にあり、火星の刻限の時、若い男に似た偶像を鉄でつくれ。スパティンを掴ませること。また術の刀で次の名号をその額に彫れ。「Kamdwvn, +Rarav, Pisalhv, Samouhvl」。またその右手に、「=Arsakahvl」。そうしてこれを人間の血で燻せ。また夜間にこれを敵中に携行すると、恩恵や他の［抜け道を］得られる。

太陽の似像

　太陽が獅子宮に、月もいっしょにあるとき、(78) 月の刻限に、清浄な金と王冠飾り？？で偶像をつくれ。そしてその右手に王笏を掴まさせること。また術の刀でその胸に刻せ。「Tiavde' =Amprash:V' Pantalovn'」。またその右手に「=Apataiwvn」という名号を？？？せよ。それからこれを？？？で燻せ。また、？？？？

金星の似像

　太陽が金牛宮に、月が双児宮にあるとき、金星の刻限に？？？で女人のような偶像をつくれ。そしてその右手に林檎を掴ませること。そして術の刀でその額に名号を彫れ。「+Esaponav' Grammev' Pitigiev' !Editre'」。またその心臓に次の名号を同様にせよ。「=Eligwvn」。またその手に、「Gourirevq」。そうしてこれを乳香樹とラダノン〔Dsc.I-128ハンニチバナ科キストゥス属の植物〕で燻せ。

水星の似像

　太陽が双子宮に、月も獅子宮ないし処女宮にあり、水星の刻限にあるとき、教師の面前において銅塊で偶像をつくれ。そしてその手に書物を掴ませること。また術の刀でその額に次の名号を彫れ。「+Issiev, Gergievl, Mandusivk, Gai&nevr, Genermav, Mwu&ampsh:V」。さらに (79) その胸に、「Cousinoglivsi, Oujbnoclh, +Ushv」。また右手に、「+RithvV, Kolph:V」。それからこれを兎の皮と乳香〔Dsc.I-81〕で燻せ。また何らかの術を学ぶことを欲するなら、この似像を枕の中に？？？入れよ、そうすれば夜の間に教師として現れ、汝の夢の中で汝にその術を教え、すぐにそれに精通するであろう。<また>？？？？

月の似像

　太陽が巨蟹宮にあり、月もいっしょにあるとき、月の刻限に清浄なアセーモスを採り据えて女に似た似像を作れ。また、？？？？。そして術の刀で次の名号をその額に刻め。「Siolevm, Lodavr, +Iaclwv」。またその胸にも「=EkpagmoV」。またその右手にも「Skaboi<mion」。またゼルボン？？？にも「+Ogludwvn」。それから蘇合香と大茴香〔Dsc.III-97〕でこれを燻せ。それからこれを汝の仕事場ないし汝の居間？の？？？に隠せ、そうすれば何でも好きな物を売れるだろう。

　他にも驚異はあるが次のことを知れ。先ずふさわしいのは、惑星への祈りと、天使と家来への誓いである。それから偶像に辛労せよ。そうすれば次のことも？？？？見出すだろう、つまり、汝の望む惑星の刻限を見つけ出すたびに、先ず祈りを言え、そしてその後で天使に誓え。

2018.09.17.　訳了