ギリシア占星術文書目録4350_087
各時期を王支配する宮について
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[底本]
TLG 4350 087
<Peri; tou: basileuvontoV zwdivou to;n kavqe crovnon> (e cod. Ath. Bibl. Publ. 1350, fol. 22v)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 19
Vernacular
A. Delatte, Codices Athenienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 10. Brussels: Lamertin, 1924]: 149-150.
Breakdown
10.
(149)
<各時期を王支配する宮について>
白羊宮、第7時期?。白羊宮が王支配する時、その時期は甘美。王たちに平和。播種に甘美。春(a[noixiV)は湿潤。牧草は美姿。羊は数多く群なす???。しかし野生の獣の死。
金牛宮、第8時期。金牛宮が王支配する時、美しい好機。嵐は中程度。種多し。風強し。蜜蜂の破滅。樹の実少なし。牛たちの生長と、大王たちの死。
双児宮、第9時期。双児宮が王支配するとき、企ての好機。種子の腐敗。大嵐。支配者たち相互に対する策謀。羊の滅亡。河川の氾濫。
巨蟹宮、第10時期。巨蟹宮が王支配する時、数多の死。種子は中程度。樹の実少なし。世界の混乱と人間どもの捕囚。同士の、また王たちの流血の反抗。
獅子宮、第11時期。獅子宮が王支配する時、嵐は乾燥。種子少なし。野獣の出現。場所場所に蝗、だが無害。王たちの流血。
処女宮、第1時期。処女宮が王支配するとき、嵐は甘美。種子多し。葡萄はたわわ。老人たちの死。婚姻多し。
天秤宮、第2時期。天秤宮が王支配する時、不正な裁判と王たちの不正による破滅。嵐は中程度。牛たちの死。葡萄酒と種子は中程度。
天蝎宮、第3時期。天蝎宮が王支配する時、初めは美しく、終わりは悪い。嵐は軽微。また病人に関しても、疫病多く、王たちの死。
(150) 人馬宮、第4時期。人馬宮が王支配する時、嵐は風をともなう。大気は雨模様。蝗が現れ、やはり壊滅。男たちの動乱と猟師たちの幸運。
宝瓶宮、第5時期。宝瓶宮が王支配する時、大嵐。降雨は甘美にして美しい。豊作も平和も。眼の痛みと???多し。
双魚宮、第6時期。双魚宮が王支配する時、世界に平和と平穏。嵐は雨をともなう。風は弛やかだが降霜。副食少なし。
知れ、王たちがオクトーブリオス月の第1日から12宮を支配し、オクトーブリオス月の第1日が来たら、到来する時期であるマルティオス月の13日をも注視せよ、そうすれば月がいかなる宮に宿るかを見出すであろう。これこそ、時期、つまり、365日と6時間と15分と10秒を王支配する宮である、ということを。
2018.09.18. 訳了
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