預言者ダウィドの雷鳴占い

［底本］
TLG 4350 146
$Eteron brontolovgion tou: selhniakou: (e cod. Paris. gr. 2316, fol. 326v)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 15
P. Boudreaux, Codices Parisini [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 8.3. Brussels: Lamertin, 1912]: 16--171.

月宿による別の雷鳴占い

　月が第１宮の白羊宮、つまりマルティオス月〔3月〕にある時、月が満ちる時にもし雷鳴が鳴れば、多くの善き事どもを象徴し、(170) 小麦と葡萄酒の充満があるだろう。だがもし闕けるときなら、多くの飢えと人間どものうちひしぎを〔象徴する〕。
　第２〔宮〕のアプリッリオス月〔4月〕に。月が金牛宮、つまりアプリッリオス月にあるとき、もし月が満ちる時に雷鳴が鳴れば、大戦争に〔なること〕と、大気の大乱を象徴する。だがもし闕けるときなら、大嵐と混乱を象徴する。
　第３〔宮〕の月に。月が双児宮つまりマイオス月〔５月〕にある時、月が満ちる時もし雷鳴が鳴れば、大敵に対する王の動きを象徴する。だがもし闕けるときなら、民と兵の開かれた道？？？を象徴する。
　第４〔宮〕の月に。月が［満ちる時に］巨蟹宮つまりイウゥニオス月〔６月〕にあるとき、もし月が満ちる時に雷鳴が鳴れば、人間どもにとって何ら善きことを象徴しない。だがもし闕けるときなら、人間どもにとって病を象徴する。
　第５〔宮〕の月に。月が獅子宮つまりイウゥリオス月〔７月〕にあるとき、月が満ちる時にもし雷鳴が鳴れば民の救いに至ることを象徴する。だがもし闕けるときなら、民にとって法螺？を象徴する。
　第６〔宮〕の月に。月が処女宮つまりアウグゥストス月〔８月〕にあるとき、月が満ちる時にもし雷鳴が鳴れば、豊栄と大いなる善き事どもの充満を象徴する。だがもし闕けるときなら、その場所に大きな雹が落ちる。
　第７〔宮〕の月に。月が天秤宮つまりセプテムブリオス月〔９月〕にあるとき、月が満ちる時にもし雷鳴が鳴れば、多くの充溢と豊栄を象徴する。だがもし闕けるときなら、雨なしと致命的なことを象徴する。
　第８〔宮〕の月に。月が天蝎宮つまりオクトーブリオス月〔10月〕にあるとき、月が満ちる時にもし雷鳴が鳴れば、大風の動きを象徴する。だがもし闕けるときなら、雨なしを。
　第９〔宮〕の月に。月が人馬宮つまりノエムブリオス月〔11月〕にあるとき、月が満ちる時にもし雷鳴が鳴れば、何ら善きことを象徴しない。だがもし闕けるときなら、民に病弱を象徴する。
　第10〔宮〕の月に。月が磨羯宮つまりデケムブリオス月〔12月〕にあるとき、月が満ちる時にもし雷鳴が鳴れば、美しく且つ多くの雨を象徴する。だがもし闕けるときなら、美しい時間を〔象徴する〕。
　第11〔宮〕の月に。月が宝瓶宮つまりイアヌゥアリオス月〔１月〕にあるとき、月が満ちる時にもし雷鳴が鳴れば、大風を象徴する。だがもし闕けるときなら、民に美しい時間を象徴する。
(171)　第12〔宮〕の月に。月が双魚宮つまりペブルゥアリオス月〔２月〕にあるとき、月が満ちる時にもし雷鳴が鳴れば、充溢と多くの豊栄を象徴する。だがもし闕けるときなら、多雨を〔象徴する〕。

2019.02.18.　訳了