神の母の黙示
ギリシア占星術文書目録4364_001
ヘンルーダについて
|
[人物]
不詳。
[底本]
TLG 4364
THEOPHILUS Astrol.
Incerta
TLG 4364 001
De ruta (fort. auctore Theophilo Corydaleo) (excerptum e cod. Petropol. Mus. Palaeogr. Acad. Scient., fol. 49)
Alt. Title: Tou: aujtou: soqwtavtou Qeofivlou peri; phgavnou
Astrol., Magica
Date of manuscript = A.D. 17
Vernacular
M.A.F. Sangin, Codices Rossici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 12. Brussels: Lamertin, 1936]: 119-121.
12.
(119)
同じ最知者テオピロスの
ペーガノン〔ヘンルーダ〕について
汝が有するあらゆる敵に対してペーガノンを切り取ることを汝が望むなら、また、汝の敵たちが汝を愛することを、というよりむしろ、あらゆる平和と、最高位にある者たちや女たちの愛とにおいて、恐れることを望むなら、第2日ないし第5日に、太陽が昇る前に、〔ペーガノンが〕見出される場所に出かけ、尊い十字架の上でペーガノンに誓約を努め、三倍聖なる句「われらが父よ」と言え、またイオーアンネースの最初の句「????アメーン、アメーン」をも。「神の母なる処女よ、恩寵に満ちたる主なるマリアよ」云々をも。
御身に誓約せん、アペーガノンよ、父と子と聖霊の名にかけて、完全なる神にして完全なる人間として。
2018.01.14. 訳了
[ペーガノン/アペーガノン]
ペーガノン(phvganon)は、和名:ヘンルーダ。英名:rue。学名:Ruta graveolens。ミカン科ヘンルーダ属の植物。南ヨーロッパ原産の多年草。全草に0.06%の精油と配糖体ルチンを含み薬用に供されるが、多量に用いると有毒である(『ディオスコリデスの薬物誌』訳註)。この植物の根は「山のモリュ」と呼ばれ、ギリシア神話に出てくる魔草の名である(Dsc.III-52)。
これに否定の小辞"a-"を付けて「アペーガノン(aj-phvganon)」としたのは、忌み言葉か?
|