テオピロス/ヘンルーダについて
[人物] [底本] 12. (200) アレクサンドレイア人ハルポクラティーンから <海のヤマアラシとエウアンティオンについて>
ところで、「海のヤマアラシ」〔海胆〕の臍?は、、もし搗き砕いて、癲癇を患っている者たちに与えれば、たちどころに癲癇症が止む。ただし、蜂蜜とともにできるかぎりしばしば与えよ。 ヤツガシラは、天空を飛ぶ7色の、王者的で、2ダクテュロスの長さの、単純に構成された鶏冠を有する生き物だが、こちら〔鶏冠〕の方は4色で、時間にして4刻限に相当する。この鳥は、ある人たちのもとではkouvkoufoV〔エジプトの呼び名。Horap.I-55〕とかkou:poV〔Cyran.20〕と呼ばれるが、この生き物の自然的力能はあまりに驚嘆すべきものである。例えば、もしひとがこの生き物を切り裂いて、そのまだピクピクして活きている心臓を取り、太陽に相対して立ったまま呑み下す それは第7曜日つまりサバットンの、第1刻限ないし第2刻限の始まるときだが 、さらにまた、黒い牝牛の乳をも、述べられたものから成る少量の蜂蜜とともに飲み加える、以上すべてのことをできるかぎりに速やかに、注意深く閲しながら (201) というのは、呑み下されるのが健康な心臓であるためなのだが、実行すれば、天上・地上にある事すべて 誰が魂に何をもっているか、地上のクリマや諸都市にどれほどの事が起こるか、あらゆる人間どもの未来 を知る者となる。ところで、蜂蜜の構成物とは以下のものである。蜂蜜1コテュレー、できるだけすべすべした磁鉄鉱2個、エーリュンギオン草〔セリ科の植物。Dsc.III-24〕の隨〔?〕7つ。これらを搗き潰して蜂蜜と混ぜよ、さらに別の磁鉄鉱をも、この鳥が彫られたもの(これは蜂蜜の構成物の中に浸されなければならない)をも持て。で、汝が望む事について予知しようとするなら、彫刻された磁鉄鉱を提示し、喉に当てよ、そうすれば汝が望むあらゆる事を汝は予知するであろう。またもし、多くのものらを搗き潰した上で、ヤツガシラの別の心臓ないし肝臓をその構成物の中に投入すれば、これを実行する汝の身体を不調にしないためにより勝っており、記憶すべきである(というのは、数多の破滅を増大させがちであるから)。先ず第一に、以下の軟膏を塗布すべきである。オリーブ油1コテュレー、できるだけ搗き潰された野生小麦2。これを美しく搗き潰して一緒にして、保管された常備薬として保持せよ。そこで、塗る場合は、就寝するときにこれを塗布せよ。 <ハイエナについて>ハイエナは、四足の、極めて獰猛な生き物である。これを、月が処女宮にあって闕ける時に供犠し、その〔ハイエナの〕呼吸から、気がふれた者たちの飲み物として与えれば、治癒させられるだろう。 2019.05.23. 訳了 [パンクリュソン] |