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論考

医療占星術と占星医療

(MEDICAL ASTROLOGY AND ASTROLOGICAL MEDICINE)
by Peter Morrell



[出典]
    MEDICAL ASTROLOGY AND ASTROLOGICAL MEDICINE



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医療に適用される占星術は、たとえばインド、中国およびエジプトにおいて非常に古くからのルーツを持っているが、ヨーロッパ中世後期から1450年から1700年頃かけての近世初期にかけてのヨーロッパにおいてその最盛期に達した。占星術の影響は、アラブ諸国からヨーロッパの医学にも入った。基本的に、占星術はその期間中にすべてを支配し、したがって多くの知識システムが占星術に依存し、それと共生し、または彼らの世界観でそれを参照したと言っても過言ではない。医学の場合、占星術師は、身体の一部を支配する星座、臓器やシステムを支配する惑星、病気や薬を支配する惑星を割り当てた。したがって、システム全体は、与えられた支配権の複雑なシステムに基づく観察と解釈の1つである。
これは、John Dygges(1426-1476)によって、その1555年の写本の中にはっきり示されている。

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要するに、身体器官は以下の如く支配される:
脳と神経は水星[と天王星]によって
呼吸器官は水星によって
心臓は太陽によって
動脈は火星によって
血管は土星によって
腎臓は金星によって
肝臓は木星によって
消化器官は金星によって
筋肉は火星によって
生殖は金星と水星によって
内分泌器官は海王星と天王星によって
睾丸は冥王星によって
卵巣は月によって
皮膚は土星によって
歯・爪と髪は火星によって
骨と骨格は土星によって

utriusque.jpg 諸惑星に与えられる病気の特徴は以下のとおり:心臓と脊柱の不調は太陽により;切り傷、負傷や打撲は、赤みや熱を伴う熱病や発熱同様火星による;肝臓の不調は木星による;拡張や過剰の病は太陽ないし木星による;月経や乳腺の故障や浮腫[体液停留]は月による;尿の愁訴は金星による;衰弱病、虚脱、消耗、禁断や収斂の病は土星による;中毒は土星による;震え、神経症、精神障害は水星により、消化不良は金星による

医療占星術(Medical Astrology)

最初に宮を取ると、それらは以下の仕方で身体と結びつけられる
白羊宮:頭と顔、眼。
金牛宮:首、耳、喉、喉頭、扁桃腺。
双子宮:両腕、両肩、その部位における筋肉と骨、肺(気管と気管支を含む)、そして両手。
巨蟹宮:胃、乳房、みぞおち、横隔膜、肝臓の上部。
獅子宮:心臓、脊椎と脊椎の諸部分。
処女宮:腸、消化管、肝臓の下部。
天秤宮:腎臓、腰、虫垂、腰椎と皮膚全般。
天蝎宮:生殖器官、膀胱、虫こぶ、結腸と直腸。 人馬宮:尻、太腿と坐骨神経。
磨羯宮:両膝、身体の関節と髪の毛。
宝瓶宮:下腿(ふくらはぎと足首)、歯と、血液の循環。
双魚宮:足と爪先。

惑星は、自分たちが支配し、その高揚を持っている宮に対応する部分を統治する。
宮との関係における生理的な側面は、以下のとおりである:—
牡羊座:脳の能力と、精神的・肉体的活動の分野。
金牛宮:回復力。
双子宮:呼吸とそれに関係する事柄。
巨蟹宮:栄養作用。
獅子宮:特に血液を介した生命力の分野。
処女宮:消化と吸収の過程。
天秤宮:身体の体液的過程。
天蝎宮:生殖と蕃殖。
人馬宮:感覚、神経を通して調べられる慢性病。
磨羯宮:活力の保存と保有の過程。
宝瓶宮:循環と排除の過程。
双魚宮:発汗とリンパの過程一般。

諸宮に関連する病気は次のとおり
白羊宮:頭痛、発熱、神経痛、眼の障害、発疹と炎症、傷と事故。
金牛宮:特に喉を襲う病気。
双子宮:気管支の愁訴、衰弱、神経疾患、肺炎および胸膜炎、喘息および貧血。
巨蟹宮:消化の疾患。
獅子宮:心臓のトラブル、血行不良などのトラブル
処女宮:消化器系のトラブルや腸全般の愁訴。
天秤宮:腎臓の疾患と背骨の疾患。
天蝎宮:宮に属するものとして既出の部位の病気。
人馬宮:痛風、リウマチ、坐骨神経痛、事故。
磨羯宮:皮膚の病と、宮の部分サインの部分に変調をきたす病気。
宝瓶宮:足首の事故や、身体のその部位に影響を与える愁訴;静脈瘤、敗血症およびいくつかの神経疾患。
双魚宮:インフルエンザ、風邪、粘液分泌を伴う病気、および同様の愁訴。
[Lyndoe pp. 328-9 による]

諸々の宮の病気の性格

chain.jpg 白羊宮:活力が神経と精神の均衡を超えることしばしばで、最大の長患いはその原因をこのような暴力行使と怒りの爆発のなかに有する。牡羊座生まれの人間は、いかなる努力をはらってでも毒を探すだろう。
金牛宮:最大の無秩序の根には、過度の贅沢と過度の快適さがあるが、通り過ぎる疾患に力を貸す障害には、血への性行もまたある。
双子宮:神経反応と落ち着きのなさが基礎を形成する。
巨蟹宮:通常、不満は何らかの精神的刺激を介して感情に起源を発し、神経反応と活力の一般的な低下を引き起こす。蟹座生まれの者たちは、十中八九、自身によってよりは他者によって健康を害されるといわれている。
獅子宮:ほとんどすべての病状は、ある種の過労から生じる傾向がある。
処女宮:神経症が原因で消化器を混乱させる傾向がある。
天秤宮:通常、何らかの神経衰弱に起因する。
天蝎宮:個人に対する他者の心配や相互作用による抵抗の崩壊。
人馬宮:落ち着きのなさがしばしば問題を引き起こす;この宮のもとにある民は、事故や怪我に特徴的である。
磨羯宮:病気はしばしば抑制に根ざしている。
宝瓶宮:通常、非常に敏感な性質に根ざした神経症な原因である。
双魚宮:他者からの空想的な怪我の可能性がある心の過熱、加えて、肉体的および精神的な多くの敏感さが、ほとんどの愁訴の基礎を形成する。
[Lyndoe, 1938 による]

惑星に共感する植物:

太陽
食品 — 米、調味料として用いられる蜂蜜とアロマティック・ハーブ。
— マリーゴールド、ヒマワリ、牡丹など。
樹木 — 月桂樹、胡桃とナツメヤシ。

食品 — キャベツ、メロン、キュウリ、カボチャ、カブ、マッシュルーム、レタス、クレソン。
— 主に夜に成長する品種。
樹木 — -伝統的に、ほとんど樹液が豊富なもの、例えばカエデやシカモア・イチジク。
水星
食品 — 多くの種子をもった植物;にんじん、パセリ、大部分のナッツ。
— 野生の品種。
樹木 — ハシバミ、クルミおよびその他の実の成る樹木。
金星
食品 — スグリおよびその他の漿果類、小麦およびほとんどの薬味。
— ラッパズイセン、アキノキリンソウ、スミレ、バラ、ユリ等々。
樹木 — リンゴ、ナシ、モモ、イチジク、アーモンド、トネリコ、ヒノキ、そして大抵のブドウの木。
火星
食品 — 現実的に生姜や胡椒のようなあらゆる”熱い”食品、および、玉葱、ニンニクのような味の強いもの等々。ホップも火星の下にある。
— 珍しくて、かなり荒削りの明るい花。
樹木 — ヒイラギ、モミ(?)およびすべてのとげのある樹木あるいは低木。
木星
食品 — セージ、ネギなどの野菜;アスパラガス;ダイオウ;ミント;およびイチゴやスグリなどの果物。
— デイジーや同様の花。
樹木 — ライム、バーチ、桑、トネリコ、オーク、バーチ。
土星
食品 — ジャガイモなどのほとんどの野菜。サトウニンジン、ほうれん草、大麦。
— 関連が知られているものはほとんどないが、満開のさまざまな低木はここに配置されると考えられる。
樹木 — 松、イチイ、ヤナギ、ニレ。
天王星海王星は、それぞれ金星と月に似ている。
[Lyndoe, 1938, pp.337-8 による]

薬草の幾つかの例は、カルペパーの中で与えられるように、惑星によって支配される、それは以下の如くである:
太陽 — カモミール、ローズマリー、アイブライト
— ホワイトウィロー、クレソン、ポピー、キュウリ、ホワイトローズ
水星 — マーキュリー-キャラウェイ、ラベンダー
金星 — ヴィーナス-コルツフット、ウッセージ、アルダー、エルダー、ワイルドタイムマーズ
火星 — ブリオニア、ホップ
木星 — フキタンポポ、ヒソップ、レッドローズ、ヘンベイン
土星 — サターン-コンフリー、アイビー、ヘムロック、ベラドンナ culpep.jpg

健康に対する惑星の影響について:

生命力は、その在処を心臓に有し、動脈によってそこから分散される;そして太陽の影響によって支配される。そしてそれが身体に対する関係は、太陽が被造物に対するがごとくである:心臓が小宇宙の中にあるごとく、太陽は大宇宙の中にある:というのは、太陽が被造物に生命、光、運動を与えるように、心臓は身体に対してそうするからである;それゆえ、それが身体の太陽 Sol Corporis と呼ばれるのは、太陽が天の心臓 Cor Coeli と呼ばれるごとくである所以は、それらの働きが類似しているからである。この美徳に敵対的で破壊的なのが土星と火星である。太陽のハーブと植物は、それ〔徳〕を驚異的に強化する。
自然]自然の能力または美徳は肝臓に在り、一般的に助けたもう父の如き Quasi Juvans Pater 木星によって支配されている;その職能は身体を養うことにあり、血管によって身体に分散される。
これから特別な4つの体液である血液、黄胆汁、粘液、黒胆汁が生まれる。

血液は完全に調合された食物からでき、性質は熱にして湿で、木星に支配される。肉に変成するのは第三の調合によってであり、その余剰は種子に、その容器は血管、この血管によって身体中に分散される。
黄胆汁は完全は調合されすぎた食物からできる;これは血液のあぶくないし泡である:これはあらゆる気質を鮮明にさせ、身体を熱し、不安を養うこと、血液が判断をそうするがごとくである。その性質は熱にして乾:魅力的な能力を強化することは、血液が消化をそうするがごとくである;人を動かせて活動的、勇猛たらしめる:その容器は胆嚢で、火星の影響下にある。
粘液は完全には消化されない食物からできる:それは美徳を追放することを強化し、身体を滑りやすくし、排出に適したものとする;それはそれとの類似性によって脳を強化す;とはいえ、それはそれに対する反感によって不安を台無しにする。それは、絶え間ない動きが生み出す激しい効果から、コーラーを修飾し、心臓を冷やし、湿らせ、それによって心臓と全身を支えます。その陽気は肺であり、金星によって支配されており、月によって支配されていると言われているが、おそらく両方によって支配されている可能性があり、それの性質は冷にして湿である。
黒胆汁は血液の澱であって、性質は冷にして乾、保持力および記憶を強化する;男性を冷静沈着、研究に適した者にする;貪欲な血の束縛されていないおもちゃを保ち、さまよう考えを保ち、それらをセンターに帰します:その容器は脾臓にある:そしてそれは土星によって支配されている。
これらすべての体液の中で血液が主であり、残りはすべて血液の過剰である;とはいえ、それらは必要な余分である、というのは、それらのいずれがなくても、人間は生きることができないからである。
つまり;黄胆汁は火性の過剰、粘液は水性〔の過剰〕、黒胆汁は土性の〔過剰〕である。
[Culpeper's Complete Herbal, 1643, p.300]

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これらの支配権は、一方では教義として与えられているように見えるが、他方では、一種の理路がそれらを支えていると受け取ることができる。病気や臓器の目立った特徴は、それらを支配する惑星の特徴と共鳴する。例としては、月に支配された液体や、火星による赤みと熱が含まれる。したがって、支配権は固定された教義のようなものであるが、それらは根底にある論理的な類型を闡明していると見なすこともできる。

古代では、薬用化合物の健康に対する特定的・一般的な効果に関する知識は、今日に比べて非常に貧弱にしか理解されておらず、それらが実際に薬用に使用される前の、材料の形状、色、味、および質感に基づくこと屡々であった。これはしばしば「照応の教義」[または「用法表示の教義」]と呼ばれた:全能者が大地の植物に秘密の押印と素性を刻み、それによってそれらの薬効をひとが確認することができると仮定した。例としては、肝臓の不調のための黄色い顕花植物、発熱や出血のための赤と胡椒のハーブなどがある。

「スズラン(lily of the valley)は……水星の統治下にあるので、脳を強化し、弱い記憶を動員し、これをもう一度強くする」[Culpeper, 1652, p.149]

それでも、Convallaria [Lily of the Valley] は脳の兆候をほとんど、あるいは「水星的」兆候をまったくもたず、[獅子宮に支配されて]主に心臓の状態に使用される。当時の薬は主に、今日では憶測や推測の形式とみえるものに基づいて使用されていた。

何世紀にわたって、薬の薬効は、惑星の支配者への言及など、占星術の考慮事項によって決定されていた。例えば、果物、ナッツ、その他の栄養価の高い、または甘い香りの植物は、金星によって支配されていると見なされた;赤みがかった胡椒の植物は火星によって;黄色またはオレンジ色の植物は木星によって;暗くて有毒で苦いハーブは土星によって支配された;銀色、白、水っぽい[多肉]植物は月の支配下に置かれた [see Culpeper]。

「パラケルススもまた「用法表示の教義」を固く信じ、その例証として、St. John's Wort [Hypericum perfotratum] のすべての部分を、この信念に基づいて説明した」……葉の穴は、このハーブが皮膚の内側と外側のあらゆる開口部に役立つことを意味する……血の形相をした赤い花は、傷に適している証拠であり、肉を治療する必要がある場合に使用する必要がある」[Griggs, 1981, p.50]

ほとんどの Herbal Materia Medica は、したがって、試行錯誤によって編集された。ハーブは、有史以前の時代に遡り、半神話的な方法である伝統によって使用された。これは地球上のほぼすべての文化に当てはまる。

しかも、驚くべき数のこれらのハーブの「推測」は、ホメオパシーの証明によって明らかに確認された。肝臓の愁訴には Chelidonium [Yellow Poppy] が、眼の愁訴には Euphrasia [Eyebright] が、気管支炎には Pulmonaria [Lungwort] が〔効く〕という例が含まれている。おそらく、これらの特性は、「用法表示」からよりは、その臨床使用から最初に発見されたのであろう。

「Hahnemann は、われわれが Chelidonium のことを読むその『Materia Medica Pura』の中で、間違いなく[用法表示の法則]を拒否している……。古代人は、この植物の汁液の黄色が、胆汁性疾患におけるその有用性の指標(用法)であると想像した……人間の健康の重要性は、諸々の薬品のそのような不確実な方向性を何ら認めていない。病人の枕元で、そのような当て推量に満足して休息することは、犯罪的な軽薄さだろう」。[Hahnemann quoted in Hobhouse, pp.137-8]
現代のほとんどの医療関係の著述家たちもまた、この占星術をすべてたわごととみなしている。
「19世紀初頭の草本医学 (botanic medicine) は、伝統的な草本主義 (herbalism) の背後にあり、[パラケルススの著作にあるように]相互浸透的なホリスティック宇宙論を表現した「用法表示の教義」の直接的な証拠はほとんど闡明しなかったが、間接的な連携は、占星術への文献の言及、および生命力への普及した疑似ヘルメス主義的言及の中に見出され得る」[Cooter, p.66]

「また、長い間悩まされてきた占星術の伝承から治療法を離婚させことは、明確な進歩であった。中世医学の合理主義は、われわれ現代人の眼には単なる迷信や神秘主義のように見えるものの中に受け継がれる可能性があり、実際に受け継がれていた;そして、つい最近である17世紀の後半まで占星術に払われた敬意こそは、その好例である。パリの王室の医師が、1663年、占星術は医療行為に絶対に不可欠である、と厳粛に宣言しているのをひとは見出す;またほんの1688年、同じ命題を擁護すべく、その都市の別の権威が書物 [Lussauld, 'Apologie pour les Meddecins', Paris, 1663] を公刊したことを。およそ1700年以降、医療当局はかかるオカルト的な問題にますます注意を払わなくなった;ニュートン天文学の発展により、教育を受けたほとんど者たちが、占星術をまったく否定させるようになったことは疑いない」[Shryock, pp.59-60]

Shryock とその一派にとっては不幸なことだが、この議論は非常にご都合主義的で、幾分破廉恥であって、ニュートン自身が占星術を含むオカルトの熱心な探求者であったという事実を無視している!

「ニュートンは錬金術の熱心な探求者でもあった;そして彼はダニエルの予言と黙示録、創造の歴史、そしていくつかのパンフレットについての注目に値する手稿を残した」 [Chambere's, p.1077]
王立協会のフェローから、なぜ占星術や他のそのような不合理なナンセンスを信じたのかと尋ねられたとき、彼はやり返したと云われている:「まあ、君、私は問題を研究した、が、君はしなかった!」。

しかしながら、Shryockは続ける:

「占星術の一般的な排斥は、それが医学における準超自然的な要素の拒絶を示したという点で重要であった。これは、他のすべての分野と同様に、真に「自然な」科学への道を切り開くために必要であったのだ」[Shryock、1936、p.60]

そしてまた:

「18世紀の思想家たちの主な成果は……迷信と神学に対する拒絶……一言でいえば、彼らは真の社会科学 — 錬金術を化学から、占星術を医療から、早々と排除した人々によって成就されたそれに類似した貢献 — の開始の道を闡明したのである」[Shryock, 1936, p.140]

「当時、非常に人気があったのは、医師や似非医師によって処方された占星術的医薬(astrological medicine)であった。決定づけられていたのは、人間の運命は星辰に支配されているという古来の信念、自然現象への基本的な接近に不可欠の態度であった。その明白な異教起源にもかかわらず、この教義は教会によって容認されており、16世紀にそれはまだ医学思想において重要な役割を果たした。 1581年にある医師によって書かれた忠告の手紙からの奇妙な抜粋は、その日の医学の「科学者」の間でこの教義の影響を示している:「金曜日と土曜日に、獣帯の宮は心臓に在り、日曜日と火曜日に胃に在り、その間は、予防薬を安全に扱うことができる……」[Maple, 1968, pp.63-4]

「オカルティスト、医師、占星術師であった Dr. John Dee [1527-1608] は、上位の偽医者というさらなる栄誉を与えられた注目すべき人物のさらなる例であった……エリザベス女王の医療顧問を務めたほか、彼は熱心な降霊術師であり、新たに復活した死体と会話したと報告されている。女王に対する彼の影響力はかなりのもので、彼が病気のとき、彼女は自分の主治医を実際に派遣して、彼に付き添わせたのである……」[Maple, p.69]

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「Dee は……論理学、数学、占星術、錬金術、航海術などに関する数多くの作品を書いた、……だが貧窮の裡に亡くなった……彼の長男アーサー[1579-1651]も錬金術師だった……」[Chamber's, p.399]

ヨーロッパにおける黒死病の起源に関して:

「パリの医学部で学んだ医師たちが占星術の証拠を探したとき……彼らはそれを見つけた:「1345年3月20日午後1時、土星、木星、火星の合が宝瓶宮に起こり……紛れもなく引き起こしたのが死と病気……大気中の疫病……そして大地と水から邪悪な蒸気を吸い上げると計算された……」 [in Griggs, 1981, p.30]

「Fracastorius [1483-1553] は、梅毒がコロンブスによって導入されたことを否定した……しかし、その起源については曖昧であった。それは「病気の種(semina morbum)」によって運ばれ、接触(contages)または感染によって伝染するが、最終的には悪性または有毒な占星術的な影響 — 以前の黒死病をもたらした火星と土星の同じ組み合わせによるものである」 [Coulter, Vol. II, p.464]
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「パラケルスス医学では、Coulter が指摘しているように、病気は「占星術的な影響に従う……」 [Coulter, Vol. II, p.33]。病気の原因として疑いもなく列挙されているのは、「毒、不健康な食べ物、魔女の呪文、流行と占星術的な影響[「星の炎」]等々」を含んでいる [ibid., p.36]。 Sydenham もまた、人体器官への一連の不健康な影響について推測した。「……空気が汚染されているか、または天体のいずれかの特異な結合によって引き起こされた何らかの変化によって大気が変化したかどうか……」[ibid., p.199]。彼の人間の「体質」理論は、「したがって幾分かを占星術に、幾分かを粒子説に負っていた」 [ibid., p.200]。しかし、ホメオパシーの創設者である Hahnemann は、医学へのこの古来のアプローチを完全に拒否した。

「彼はまた、化学、植物学、署名、占星術、または物理学に依存する先験的な方法を拒否した……」[ibid., p.356]

惑星は、世界の内なる活力やエネルギーをゆるやかに表す;病気も同様にエネルギーによって表される;したがって、平行が描かれ、この体系の中では一方が他方を表すようになる。病気は、これらの惑星のエネルギーの現れと大いに叙述されるようになった。それらは同じ性質と属性を共有していたので、お互いを置き換えることが容易にできた。このことが、医療占星術(medical astlogy)の基本的な基盤の1つを構成する。

医療占星術師(medical astrologer)の方法は、先ず、患者の出生のチャートを作成し、別のチャートを患者の病気またはそのおおよその発症時間のチャートを作成することであった。これらを見ると、占星術師は問題の根底にある惑星エネルギーの何らかの過剰または不足を特定することができる。そして、一般的な予後もこの段階で行うことができる。基本的には、患者の問題は占星術の言葉に翻訳され、そこからその経過と治療法が解明される。

使用された薬もさまざまな惑星に分類されたため、適切な薬を使用することで、過剰なエネルギーを冷却および中和することができた;同様に、不足しているエネルギーは、その器官またはシステムをより良く機能させるように刺激することが知られている薬を使用することによって後押しすることができる。使用された薬は主に植物由来であるが、いくつかのミネラルも使用された。システム全体は、正しく機能していない特定の臓器やシステムに対処することにより、身体機能を調和させ、規則化しようとする。システム全体は、正しく機能していない特定の臓器やシステムに対処することにより、身体機能を調和させ、規則化しようとします。それは、同様の「機能の調和」が中心的な治療目的である、その全体的なアプローチにおいて、鍼治療、アーユルヴェーダ、および中国の漢方薬に酷似している。

けれども、医療占星術は間もなく評価を落とした。それは複雑なシステムであり、誰かを適切に扱うために多大な時間と思考を必要とする。近道をして、システムをトリミングすることで、一部の偽開業医はそれをスピードアップすることを望んでいた。これは元のシステムの堕落を引き起こし、かくしてそれは一般的に1750年代以降、占星術とともに不評に陥った。それが機能しなかった、役に立たなかった、または、まったく合理的な根拠がなかった、ということではない。

Sources
Chamber's Biographical Dictionary, 1996, Chamber's, London
Cooter, 1988, Studies in the History of Alternative Medicine, St. Martin's Press, New York
Coulter, Harris, L, 1975, Divided Legacy, in 3 volumes, Washington
Culpeper, Nicholas, 1643, The Complete Herbal, London
Dygges, Andrew, 1555, A Prognostication, Manuscript on Medical Astrology, London
Griggs, Barbara, 1981, Green Pharmacy A History of Herbal Medicine, Jill Norman and Hobhouse, London
Hobhouse, Rosa M, 1933, Life of Hahnemann, Harjeet, India
Lyndoe, Edward, Complete Practical Astrology, Putnam, London
Maple, Eric, 1968, Magic Medicine and Quackery, London
Shryock, Richard H, 1936, The Development of Modern Medicine, Univ. Pennsylvania Press, USA

2021.05.14. 訳了。

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