【63】
<<<これが彼らが唱えた祈りである>>>
私たちはあなたに感謝します。
すべての魂、すべての心があなたに向かっています。
おお、損なうことができない御名よ。
【64】「神」と呼ばれて敬われ、
「父」と呼ばれて讃えられる。
父の善意は、誰のもとへも訪れ、すべてのものに至る。
その慈愛、顧み、この上なく甘美な働きもまた同じ。
そして(父は)私たちに、叡智(ヌース)、言葉(ロゴス)、認識(グノーシス)
を与えて下さった。
叡智を。それは私たちがあなたを捉えるため、
言葉を。それは私たちがあなたのことを告知するため、
認識を。それは私たちがあなたを知るため。
私たちは、あなたを知る認識によって光を受けました。私たちはそのことを喜んでいます。
あなたは、ご自分について私たちを教えて下さいました。私たちはそのことを喜んでいます。
あなたは私たちを、まだ身体の中にある時から、あなたを知る認識によって、神々にして下さいました。私たちはそのことを喜んでいます。
人間が献げる感謝で、あなたにまで届くものはただ一つ。それは、私たちがあなたを知ることです。
私たちはあなたを知りました。霊の光、生命の生命よ。
私たちはあなたを知りました。あらゆる種子の子宮よ。
私たちはあなたを知りました。父の本性の中で孕む子宮よ。
私たちはあなたを知りました。不朽なる生み出す父よ。
そのように、私たちはあなたの善を崇めました。
私たちがあなたに願い求めるものはただ一つ。どうぞ、私たちを認識の中に守り続けて下さい。
私たちが願い求めるお守りとは、【65】このことただ一つ。どうぞ、このような生活の中で私たちが躓くことのないようにして下さい。
そして彼らはこう祈った後、お互いに抱き合って接吻(挨拶)を交わした。そして、(動物の)血を含まない聖なる食事をするために出て行った。
2010.12.23. 入力。