抜粋(Excerptum) IX (IX Scott)
Stobaeus 1. 11. 2, vol. I, p.131 Wachsmuth.

ヘルメースの〔書〕。タト宛て〔文書〕から。

1
質料は、おお、わが子よ、かつて生成もし、〔生成以前に〕存在もした。なぜなら、質料は生成の容器であるが、作用の生成は、不生にして先在するもの、すなわち神の様相(trovpoV)だからである。だから、〔質料は〕生成の種子を〔神から〕受け取って生成し、


変えられるものとなり、形態をとるものとして諸形相をもった。なぜなら、変化の諸形相に術知を凝らすもの〔質料〕は、変化するものそのものに近いからである。だから、質料は無形態(ajmorfiva)という点では不生成(agennhsiva)であるが、〔神から〕作用される(to; ejnergei:sqai)という点では、生成(gevnesiV)である。

2008.09.28.


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