抜粋(Excerptum) XIV (XIV Scott)
Stobaeus 1. 5. 16, vol. I, p.79 Wachsmuth.

万有の体制(oijkonomiva)について。ヘルメースの〔書〕、アムモーンに宛てた〔文書〕から。

1
 全世界を統制するのは摂理であり、結合し取り囲むのは必然であり、運命は、万物を導き、強制的に引きずりゆく(強制することがそれ〔運命〕の自然だからである)、〔運命は〕[生の]生成と消滅の原因である。


 さて、世界は最初に摂理を有している(最初にそれ〔摂理〕に与るからである)、摂理は、天上に展開する。神々も、倦まず休まぬ運動を有して、これ〔天〕をめぐって転回し、動くからであり、運命は、必然性によっても〔動く〕からである。そして摂理は先知し、運命は星たちの配列の原因である。よってもって万物が配置されるこの法は、のがれることあたわず。

2008.09.28.


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