抜粋(Excerptum) XXII (XXII Scott)
Stobaeue 1, 42, 7, vol. I, p.295 Wachsmuth.

ヘルメースの〔書〕。『アプロディーテー』から。

1
 どういうわけで、嬰児は両親に似たものとして生まれ、肉親に引き渡されるのか、ロゴスを解き明かそう。能産的な血が泡立つとき、生成〔力〕が種子(govnoV)をたくわえると、神的な作用によって、身体全体から一種の有性(oujsiva)をどうにか吐き出そうとするようになり、その結果、同じ人間が生まれることになる。同じことが、女にも生じるらしい。<そういう次第で>男からの流れ(rJuevn)が優勢で、手をつけられないほどである場合は、嬰児は父に似たものとして現れ、逆だと、同じ仕方で、母に〔似たものとして現れる〕。<また>何らかの部分の優性(kaqupertevrhsiV)が起こると、それに対応した部分が似ることになる。 遠い親類であっても、生出者が、女が出産するその刻限のデカンのロゴスを有する場合、嬰児はその〔生出者〕の姿に近似する場合がある。

2008.11.16.


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