砂漠の師父の言葉(Χ)
原始キリスト教世界
語録集(Apophthegmata)1
砂漠の師父の言葉(Ψ)
(23/24)
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436."44t"
字母Ψの初め。
436."45t"
師父プセンタイシオスについて
436.46
師父プセンタイシオス、師父スゥロスとプソーイオスが云った、 われわれの父、師父パコーミオスの諸々の言葉を聞いて、われわれは大いに益せられた、諸々の善き為業に対する熱意を喚起されたのだ。また彼が黙していたときにも、行いとしての言葉を見て、われわれは感嘆し、お互いにこう言いあった、「われわれはこう考えていた、すべての聖人は、自分たちの母の胎内にいたときから、神によって聖にして不動の者に造られており、自らの自由によるものではない、また、罪人たちは敬虔に生きることができないが、それは彼らがそのように造られたからだ、と。しかし今や、われわれのこの父に現れた神の愛をわれわれははっきりと見る。彼はギリシア人の両親から生まれながら、かくも神々しく、神のすべての掟を身に纏っておられると。したがって、われわれもみな、彼が聖人たちに聴従したように、彼に聴従することができるのだ」。はたせるかな、こう書かれている。『わたしのもとに来るがよい、みな労苦する者たち、重荷を負いたる者たちよ、そうすればわたしがあなたたちを休ませよう』〔マタイ11:28〕。されば、われわれはこの人とともに死に、ともに生きよう、われわれを神のもとへとまっすぐ導いてくださるのだから。
2015.12.13.
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