お化け屋敷か胆試しにも使えそうな、なんとも見事な荒れっぷり。
途中で引き返してきた休暇中の米軍人とおぼしきごっつい体格の若者2人と、その家族だろうか、小学生くらいの男の子の3人組との会話。
彼らの一人が、私に声をかけた。
「怖いですね」
私は答えた。「It's terrible!(ひどいもんっすね!)」
「Yes!」
この、どっちが日本人だかアメリカ人だかわからない珍妙な会話に、私は思った。
(なんだか、とっても沖縄じゃん)
今日の沖縄の抱く、うきうきさせる魅力、光の部分がそこにあった。
さらに先へ進んだ私だが、あまりの破壊の痕跡に恐れをなし、彼らと同じあたりで結局引き返した。いや〜、本当に凄まじいんだもん。