うきうきネイチャー
ケムちゃん襲来
(9.3. 1998)

 北朝鮮が戦争の準備を着々と進めていた週末のことである。

 川合淳三さん(仮名。37歳。西京区在住)は、庭の桜の木の異変に驚いていた。
 葉がすっかり消え失せているのである。



 原因はすぐにわかった。毛虫である。桜の葉を食べ尽くした毛虫の大群は、家の塀や壁などにワサワサと登り始めており、すでに玄関内の靴の中に潜んでいるものさえいた。

 殺虫剤で一気に粉砕してはどうかと妻に勧めた淳三さんだったが、
 「そんなもの危ない!」
 の一言で却下。手作業で駆除を進めることになった。
 捕まえた毛虫で、インスタント・コーヒーの空き瓶があっという間に一杯になってしまった。

 「無農薬農業の苦労を身に滲みました。もう二度と 高すぎる なんて女房に不平は言いません」
 淳三さんはこう語った。


キーワード

桜は元気

葉を食べ尽くされた桜さんも、
来年にはまた、花を咲かせるでしょう。
こんなことは、数年前、鴨川沿いの桜並木にもありました。
すでに新芽が出始めています。


ビバ! 生命の力!!


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