石原莞爾フォーラム
No.112
Date:Thu, 23 Sep 1999 17:12:37 +0900
Subject第一部長としての石原莞爾
ハンドルネーム:owngoal
Name:(匿名)
E-mail:ambitious@sannet.ne.jp
発言:私は卒論で日本陸軍の組織の側について研究した者です。その中で知り、考えた石原莞爾という人間について述べたいと思います。石原について考えるとき満州事変と絡めてその卓越性が評価されています。私が特に注目したのは北支事変での武藤章など主流派との衝突です。彼は中国内の民族統一の動きを読み取って以前の分裂した中国との違いを認識していました。けれども、もう一方の軍人としての面を見るとそんな考えを持ちながら武藤などの強行意見に最後には負けています。それを下剋上と呼ばれた当時の軍部の組織構造から擁護することもできます。しかし結局は石原自身が満州事変でやったように部下に引きずられてしまったわけで、石原を思想家として評価する人も多いですが、陸軍参謀本部第一部長という要職に補されている以上その面からとらえる必要があります。そして肝心の本職についての能力は(特に管理職として)当時の陸軍軍人の枠を越えるものではなかった、と思いました。


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