こんにちは。先日来、このHPを開けて、拝読しております。
以下、ご参考まで。
No.57、59について
石原莞爾自身による本として『国防政治論』(昭和17年、1942年聖紀書房)もあります。話コトバによる、読みやすい本です。
No.64について
「東京の書店では」、神田神保町の古本屋で「文華堂書店」もお勧めです。上記、『国防政治論』や下記『石原莞爾の悲劇』を見つけたのも、この書店でした。
No.79について
上記『石原莞爾の悲劇』(今岡豊、芙蓉書房1981年)も興味深いです。石原莞爾の作戦課長−作戦部長時代に絞った良書です。「筆者が仕えた武藤大佐は、卓越した実行力を有する実務型であるが、なかなか剛腹なところがあり、一方石原少将は天才的才能をもっているが、飛躍的で凡人の容易について行けない理想家肌の将軍であり、このすぐれた才幹をもつ両人が、事件発生以来、兎角意見が合わなかったことは、支那事変解決のため誠に悲しむべき不幸であった」(P297)は、通説を敷衍する記述ですが、同時代の方の証言として傾聴に値します。
なおNo.147に関係しますが、井本熊男参謀は当時、大尉で参謀本部第3課(作戦課−当時、戦争指導課が第2課だった)の作戦班に在職しています。
また軍閥に興味のある方には、『昭和の軍閥』(高橋正衛 中公新書1969年)が定番です(言わずもがな?)。また『昭和期日本の構造』(筒井清忠 講談社学術文庫 1996年)の第3、4章は必読です。特に第4章の綿密な記述は熟読に値します。
以上、皆様の「石原莞爾」研究の御参考まで。
アジアでちょっと深呼吸
駐在地、フィリピン マカティ市より。
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