石原莞爾フォーラム
No.16
Date:Wed, 21 May 1997 00:49:58 +0900
SubjectRe(15):名前の読み方について
ニックネーム:
Name:志賀 明彦
E-mail:shiga@ibm.net
発言:八橋様、石原莞爾のホーム・ページの開設ありがとうございます。
実のところ昭和27年に鶴岡市生まれで高校まで鶴岡で育ったのにもかかわらずつい最近まで石原莞爾のことは何も知りませんでした。
私たちの年代は戦争=悪、軍事に興味を持つなどはもってのほかというふうで歴史でも明治維新ぐらいまでで昭和史は駆け足というような教育でした。
鶴岡においても石原莞爾はタブーなのか若い人たちはほとんど知りません。私も「いしはら」だと思っていたのです。
5年前に鶴岡に戻ってから石原莞爾が鶴岡の生まれを知り、また15年戦争のきっかけである満州事変の張本人である ことを知り「今までなぜ知らないできたのだろうか」と驚きました。中学の恩師に再会したときに石原莞爾について尋ねたら「戦犯だろう」 との答え。なんかおかしいぞ、そんな悪人(?)が今でもこれだけ注目されるのだろうか?これが私が石原莞爾のことを調べるようになったきっかけです。

 「いしはら」という発音に疑問を持ったのはなぜか突然高校時代の記憶(同級生のなかに石原君がいて初めて会ったとき 「僕は『いしはら』ではなく『いしわら』です。」と自己紹介をしたこと)がよみがえったかたらです。
調べてみると彼は石原莞爾の親族でしたし遺産の相続権もありました。石原莞爾本人がどのように言っていたかはわかりません。
発音表記については国内でも出版社によりまちまちで「いしはら」としているのが中公文庫の著者紹介をはじめとして 小学館、平凡社、新人物往来社、産経新聞、テレビ朝日など、そういえば「虹色のトロツキー」もそうでした。
一方「いしわら」としているのは角川、岩波、講談社、NHKなどです。

さて「いしわら」である証拠ですがなかなか決定的なものはありません。というのは戦前の書物では石原にたいして ふりがなは「いしはら」とついている可能性が高いのです。理由は旧仮名遣いでは「いしはら」をISHIWARA と読むからです。このあたりが多くの研究者や出版社が間違えている理由ではないかと考えています。
一番よいのは東京裁判の録音テープとか英文の裁判記録および石原莞爾に関する米国の新聞記事が手に入ればよいのですけど。
どなたかお持ちの方はいらっしゃいませんか。

実はNo.14の書き込みのあと石原莞爾の弟=六郎さん(莞爾さんの遺産を相続)の遺品を見る機会があり偶然古い大型トランクを見つけました。
ちょっと消えかけていますが「K.ISHIWARA」をネームが入っていました。いつか展示できるように働きかけてみたいと思っています。

長々と失礼いたしました。現在鶴岡において将軍を知る人たち(70〜80歳代)と時々お会いして話を聞いています。
いずれ私も石原莞爾に関するホーム・ページ(主に正しい資料提供を目的とする)を作りたいと思います。
メーリング・リストあれば面白そうですね。参加する人がいれば私が開設してもよいのですが。


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