石原莞爾フォーラム
No.221
Date:Sat, 24 Mar 2001 19:28:22 +0900
Subject(no specified)
ハンドルネーム:
Name:神保 久
E-mail:jinbo@alpha.ocn.ne.jp
発言: 石原将軍を直接みたり、その話を聞いたりした人間は数が少なくなってしまった。私は、終戦直後の昭和20年9月12日、山形県新庄市で行われた東亜連盟主催の演説会で行われた石原将軍の演説を聞いたことがある。8月15日に宣そうが負けて、日本人全部が虚脱状態になっていたときである。まもなくアメリカの占領軍が進駐をしてくるというので、私たちはみんな不安のどん底におかれていた。
 会場に集まった人々は約2万人といわれた。復員服を着た人が多く、みんな飢えに苦しんでいるのが一目でわかるほどやせ音得ていたことを覚えている。演題は「新日本の建設」というものであった。
 「このたびの敗戦をもたらしたのは、尊い神の意志である。今、日本がしなければならないのは、総懺悔をすること、大都市を解体すること、徹底した簡素生活を断行することの三つである。
 戦争を放棄して、軍備に要する予算を科学や産業の発達に回したならば、30年を経ないでも高度の文化国家になることができる。村から村へは、飛行機で移動でき、どの家も自動車を所有し、冷蔵庫を備えた鉄筋コンクリート造りの住宅に住んで、高級な音楽を聴く生活を楽しむことができるであろう。体は獅子のごとく強靱で、知性と道義心は欧米人も及ばない民族を作ること二度よくすれば、日本人は必ずや全世界から尊敬をされることになるであろう。
 占領軍がまもなくやってくるが、彼らはキリスト教を信ずる文明国民である。戦いに勝つことができたのは、文明と同義が優れていたからであり、日本人はそれに劣っていたから負けたのである。文明国の軍隊は決して野蛮な行為はしない。心配は無用である。
 樺太、千島、台湾を失い、幕末当時の領土になった国に、そのころの二倍以上の人間が生きていかなければならないのだから、当分は苦しいことが続くであろう。しかし、日本民族は優秀な民族であるから、この苦しみを必ず克服し、欧米諸国が驚くような国を建設することに成功することを私は信じている」
 私たちは、このような話を聞いて、みんな自身と希望を与えられたことを思い出す。本当の指導者というのはこういう人をいうのだと思う。
 今の日本に、石原将軍のような優れた指導者がいたら、と思うこと切なるものがある。


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