本当は謎がない「幕末維新史」



幕末から明治にかけての戊辰戦争の影響で、

福島県人(会津)と山口県人(長州)の仲が悪いといわれるが、

それは後の創作が影響している。

会津戦争のとき会津の庶民があまりにも官軍に協力的だったことは

司令官の板垣退助が驚くほどであった。

それはなぜか。


龍馬暗殺についてよく謎であると言われるが、

それは司馬遼太郎が勝手に坂本龍馬のことを穏健派に仕立て上げたからである。

龍馬は一貫して尊王攘夷派であり、倒幕派であった。暗殺には謎はない。

龍馬がいなかったら薩長同盟が結べなかったというのもウソ。


土佐藩の郷士は他藩では考えられないような差別を受けていたというのはウソで、

むしろ破格の優遇を受けていた。


新撰組は京都の治安を守って住民から感謝されていたというのはウソで、

警察に雇われたヤクザようなものだった。

池田屋事件はヤクザの出入り同然で京都市民から大反感をくらっていた。
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このように一般的に語られている幕末維新史には、

のちにつくられた創作が非常に多い。

歴史小説の影響も大きい。

そんな中、歴史分野で私の師匠にあたる八幡和郎先生が

『本当は謎がない「幕末維新史』という本を出版された。

小説や大河ドラマで語られるようなつくられた歴史と、

本当の歴史を整理した内容となっており、

意外な幕末史の姿が明らかとなり、非常に勉強になる。

文庫本なので760円+税と、お買い得でもある。


『本当は謎がない「幕末維新史」』







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