夏の参院選の正確な意味




昨日の名古屋での講演でもお話したことたが、

自民党は来年夏の参議院選挙が勝負だとよくいわれている。

それは単に与党が参議院で過半数に不足しているからというだけのことではない。

参議院選挙が終わると最低3年間は国政選挙が行われない。

選挙をやるかどうかは安倍総理に委ねられるのだ。

すなわち安倍総理のやりたいことを、腰を据えてじっくり着手できるということを意味する。


だから安倍政権にとって、参議院選挙で必ずしも大勝する必要はない。

大勝するに越したことはないが、最低限負けなければいい。

安倍総理を引きずりおろす口実を消していくことが第一なのだ。

すなわち本当の意味での安倍政権は、7月の参議院選挙からの3年間といえる。


正確な目標設定は、参院選に勝つことではなく、最低限負けずに無事乗り越えることだ。

だから、今から7月までの間は、例え人事等に不満があっても、

よほどのことがないかぎり、冷静に見守ろうと思っている。

そもそも保守派が、それぞれの願望を何もかも

安倍総理にかなえてもらおうと考えるのがおかしい。

最終的に一つでも高い結果を残すために、様々な戦略・戦術があるのであって、

目先のこと一つをとって見限るのは、結果的に利敵行為につながるだろう。


6年前の安倍政権について、保守系の人は色々不満があったようだが、

私は少なくともあの安倍政権が無かったよりは、あった方が良かったと考えている。

次の安倍政権についても、さらにもっと、

無かったよりは、あった方が遙かに良かったと思える政権として

終えることができるよう期待したい。






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