できると思ったらできる
私は胃痛によく効く薬を常備している。
胃が痛むときにその薬を飲めばあっという間に痛みから解放される。
先日、それを切らしているときに胃が痛くなり、ドラッグストアに買いに行ったら、
帰る途中に治ってしまった。
よく効く胃薬が手に入ったというだけで胃が安心してしまったのか。
風邪や頭痛でもそういうことがよくある。
しんどいと思うと益々しんどくなる。
まさに病は気から。
がんに効くという薬が開発されたら安心感だけで良くなる人が出てくるだろう。
私は体温が高く常に37℃ほどある。
体温が高い人はがんになる確率が圧倒的に低いという話をテレビでやっていたので、
自分はがんにならないと思い込んでいる。
事実かどうかではなく、ならないと思い込んでいることが大事なのだ。
体温の低い人には申し訳ない。
ただ体温の低い人はそんな話は嘘っぱちだと思うことが大事。
反対に「絶対にそうなる」と思うことが大事なこともある。
何かを成し遂げた人が共通して話すことは、
成し遂げる前から必ず自分はできると確信していることだ。
自分がそうなっていることを明確にイメージして、
それに向けてやるべきことを一つ一つ進めていく。
少しでも疑念を抱いたら、それに向けた努力や取り組みも中途半端になったりするが、
確信を持っていれば、ぶれることなく突き進める。
成功した人が「できると思うことで必ずできるようになる」と言うのは、そういうことだろう。
そうは言っても、そうしようと思って誰にでも真似できるものではない。
そう思うことでできるのなら誰も苦労しない。
私も自分はそんなことできない人間だと思っている。
ただ、よく効く胃薬を買っただけで、胃痛が治まったのは、
無意識のうちにそういうことができている部分もあるということだろうか。
何かを成し遂げるには、まず自分自身を徹底的に騙すことから手をつければいいのか。
何かをやらないでおこうとすれば、やらない理由はいくらでも見つかる。
「いずれやるべき時がくればやる」っと言っている人の「いずれ」は永久にやってこない。
今日やれることを明日やろうとする人の明日も永久に訪れない。
明日、仕事や学校に行くと思っていることは予想なのか、確信なのか。
仕事や学校に行けると確信しているから行ける。
行けない人にとっては行けないのであって、日常的なことのほとんどは、
無意識にそれができると確信しているからできていると考えることもできる。
知らない場所に行くためには、そこへの行き方を調べることで、
行けるかどうかわからないという不安から、行けると確信するのと同じで、
何かの試験にチャレンジしようとしている人は、何をやれば合格できるかを調べて、
そのとおりに実行すれば、合格できることが確信に変わり、
最終的に目標の達成につながる。
これはすべてのことに通じるのではないか。
もどる