愛国と保守
ちょくちょく「愛国=保守」と勘違いされるケースがある。
世界的には共産主義国家の国民・共産主義者も国を愛しているのであり、
思想と愛国は同義ではない。
日本の左翼が反日なのは、
平和憲法を掲げる現代を美化するために歴史を野蛮であると位置付けるためだ。
戦後体制に対しては愛国者といえる。
ソ連共産党もナチスも中国共産党も北朝鮮労働党もみんな愛国者。
フランス革命のジャコバン党も愛国者だった。
保守と革新左翼の違いは愛国かどうかではなく、
考え方の根本を何に置いているかとなる。
伝統を重んじるか、理性万能主義か、ということ。
理性万能主義は現代人を上位に位置付けるので、歴史を下位に置き、貶める。
一方で理性を疑い、伝統を重んじるなら、当然歴史を大切にする。
愛国そのものが保守というわけではなく、
愛国の対象となる“国”の中身が肝心であり、
その考え方の根源に何があるか。
そこが大事だと思う。
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