戦後70年談話についての感想



安倍総理による戦後70年談話については、私は65点だと評価した。

実質は70点満点中の65点。

戦後70年談話だから70点満点なのではなく、

端から80点や90点の談話は出ないと思っていたから。


談話について一言で解説すると、

要するに村山談話は日本がアジアを侵略・植民地にしたとして謝罪したものだが、

安倍談話は「事情があって欧米諸国を相手に戦争したことで

結果的に戦場になったアジアの国々には迷惑をかけてしまってごめんね」

というもの。

視点が変わったことが前進である。

以前からそうすべきだと述べていたし、

そのような談話になったことを率直に評価している。


では80点、90点、100点の談話とは、どのような内容になるのか。

大東亜戦争がアジア解放を目的とした正義の戦争だった

ということまでは求めていない。

私もそこまでは思っていない。


今回の安倍談話は日本のマイナス面だけしか述べていないが、

プラス面、あるいは日本の言い分を盛り込むことができれば80点以上となる。

間違った道を歩んだということを述べるのは構わない。

そういう側面もある。

日本もぎりぎりの状況の中で一生懸命考えたが、

結果的に間違ってしまったという内容であればいい。

要するに、今回の安倍談話は

侵略・植民地というありもしないことの謝罪は避けたが、

戦勝国が正義で敗戦国が悪と区分けした東京裁判史観を前提に、

日本の間違った判断を謝罪している。

これでは日本はいつまでたっても敗戦国のまま生き続けていくことになる。


時代の流れの中で結果的に戦争になってしまったことへの反省、

つまり戦勝国や敗戦国という区分けではなく、

みんなで反省しましょうという内容まで持ち込むことができれば、

100点満点の談話となるだろう。


しかし、後ろから鉄砲を撃たれる状況ではそれは無理だ。

今回の談話を発表した後の、朝日新聞や報道ステーションをはじめとする

左翼メディアの反応を見たらわかるとおり、まだ日本国の中に敵が存在している。

ある意味で日本は内乱状態なのだ。

反乱軍の討伐が完了して、国内を統一したときにはじめて

80点以上の談話を出すことができるだろう。


まずは国内を治めることが、喫緊の課題である。

それが安倍総理の掲げる「日本を、取り戻す」だと思っている。





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