ゴー宣ネット道場トッキー氏への反論パート2



漫画家の小林よしのり氏のアシスタントをしているトッキーこと時浦氏が、

ゴー宣ネット道場でまた私のことを批判していると、

ツイッターのフォロワーさんが教えてくれた。


以前に、同ブログで、読者からのメールを紹介するかたちで、

私のことを批判してきて、それに反論したら、また再反論があったとのこと。

https://www.gosen-dojo.com/?page_id=323 (9月8日付け)

まず、私のスタンスは前回の反論でもはっきり書いていますが、

ネット上の誰かわからない人から批判されても議論はしない、ということです。

時間に限りがあるので、誰それ構わず議論するというわけにはいかないのです。

今回のゴー宣ネット道場のブログを見ると、

前回私への批判が掲載された同ブログ読者が

ホームページをつくって再反論を公開しており、

その旨を私にメールで伝えたが、反応が無いと書かれている。

私がここで公開しているメールアドレスは

ダイレクトメールや迷惑メールがいっぱいくるので、

普段のやり取りでは別のアドレスを使用している。

それでも最低でも2、3日には一度はそのメールを確認しているが、

まったく気づかなかった。

そのことは率直に申し訳ないと思います。

ただ、そのホームページを見ましたが、どこの誰なのかさっぱりわかりません。

なので、仮にメールが確認できていたとしても、

上記の理由から議論することはありませんでした。

前回についてはゴー宣ネット道場に掲載されたので、

それに反論したということです。

あくまでゴー宣ネット道場で発信されたもに対する反論です。

そのことはご理解いただきたい。

少なくとも私は本を出す前にホームページをつくって

小林よしのり氏を批判したときは、

自分が何者かということをはっきり示して行いました。

自分の言説に責任を持つためです。


今回のゴー宣ネット道場では、批判内容が載っているのではなく、

ホームページが紹介されていただけなので、どうしようかと思いましたが、

私の名前が出ている以上、とりあえず触れておくことにします。

しかし、そのホームページを見たら、これは議論なのか、、、という内容でした。

http://koutouwomanabou.s2.weblife.me/index.html

なので、前回からの流れを確認しつつ、最低限の反論というか、

論点整理を行いたいと思います。


なお、確認しておきたいのは、

私は時浦氏が持ち上げたこの人については(以後A氏とする)、

何ら悪い感情を持っていません。

むしろ、自分の言葉で述べず、他人の言説をそのまま紹介して、

人のことを批判してくる時浦氏の姿勢に不誠実さを感じました。

なので少々、前回は厳しい口調を交えたりしましたが、

A氏には気を悪くしないでもらいたい。


それでは本論に入りますが、この議論の流れを整理しますと、

まず小林よしのり氏が『新天皇論』のなかで、

「側室制度がなければ男系継承は不可能」と断定したことで、

私はそんなことはないという反論を行いました。

その根拠の一つとして、フランス王室では一夫一婦制で

男系継承を800年以上行ったという事実を示しました。

それに対してA氏は、フランス王室でも離婚をしていなかったら

男系継承はできなかったと、ゴー宣ネット道場にメールし、

それがブログで時浦氏によって紹介されました。

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ロベール2世(カペー朝2代目)、ルイ7世(カペー朝6代目)、

アンリ4世(ブルボン朝初代)は男子が産まれないために妻を離縁し、再婚している。

「伴侶は生涯一人」ということであれば実に早い段階で

カペー家の男系は途絶えていたのである。
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私は一夫一婦制で男系継承を補完するのは

宮家のような傍系だという主張なので、

第二代国王だったロベール2世に子がいない場合は

断絶するのはやむを得ないと考える。

傍系のない状態での男系継承の危険度は認めているからです

(なぜかA氏はこの回答に納得されないようだが)。

問題はルイ7世とアンリ4世ですが、この両名の離婚は不仲が原因で、

仮に離婚していなくても他に男系の王位継承資格者がいたので、

離婚しようがしまいがその時点で男系が途絶えることにはならなかったと答えました。

あくまで事実関係の話です。

ところがそれに対して、日本の皇室でも今後不仲な夫婦が出てくるかもしれないとか、

わけのわからない反論が書かれていました。

もちろんそれも重要な問題でしょうが、

まず議論の前提となる事実関係についての反論に対して答えてもらえなければ、

議論というのは前に進めていくことができません。

とっちらかっていくだけです。

こういうことになるから、誰でも議論を引き受けるというわけにはいかないのです。

そもそも事実関係をもって私を批判してきたのであれば、

その反論に対して事実関係で応えるべきです。

その点について唯一の回答は下記です。

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私が明らかにしたかった事は「カペー家は一夫一婦で男系を維持した」というとき、

「一夫一婦」という言葉は常識的に「一人の伴侶と生涯をともにする」と

認識してしまうが、カペー家は頻繁に離婚し、

また子供ができないという理由でも離婚が可能だった

ということを明らかにしたかったのです。

カペー家は今後の皇室の男系継承の参考にすべきではないと申し上げたいのです。

左記の私の最後の文章は離婚できなければ

カペー朝は3代続かなかったと言いたいだけです。
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それならば、最初からフランスの王室は離婚ができたということだけを

述べればいいのであって、

ルイ7世とアンリ4世の例を持ち出す必要はないでしょう。

前回の文章を読んだ人は、この例により、

何度も男系継承の危機を離婚により乗り切ったような印象を受けてしまいます。

事実A氏自身もそう思っていったような書き方でした。

このように事実関係の部分をサラッと流して、

私が反論のついでに書いた解説部分に再反論の大部分を割いているのです。

これでは議論は難しいでしょう。

論点はフランスのカペー王朝が一夫一婦制で

男系継承が出来たかどうかだけのことです。

二代目でいきなり断絶していた可能性は認めますが、

ヴァロワ家とブルボン家という傍系ラインが出来て以降は、

離婚しなくては男系継承が維持出来ないなどという事実はありませんでした。


さて、前回、「谷田川氏の確率論は小学生の算数の宿題のようで余りに程度が低い」

という指摘を受けました。

改めて考えてみると、これは正解です。

いま私が中学校の数学のテストを受けたら落第点を取るのは間違いないでしょう。

小学生の高学年の算数も怪しい。

そのことは率直に認めます。

ただし、私の批判の対象は、小林よしのり氏の小学生以下、

あるいは小学校低学年のレベルの算数で皇統を論じることです。

「昭和天皇、今上陛下、皇太子殿下と3代も嫡男が続いたのは異例の幸運だった」

というレベルで一夫一婦制では男系継承は不可能と述べているのなら、

勘弁してもらいたいと思うのです。

男子が生まれたのは当然だったとまでは言わないまでも、

少なくとも異例の幸運ではありません。

A氏は議論の内容をはき違えているのではないでしょうか。

確率論にしても、フランス王室にしても、

私は過去の事実を、現状や未来にそのまま当てはめられるとは

一言も述べていません。

ただ、過去の分析や認識が間違っているまま、

現状やこれからのことを論じることはできない、ということを言いたいのです。

そして、私はそこを整理しながら論じることを重視するので、

「論点のすり替え」を指摘するわけですが、A氏には理解できないようです。


私がなぜそこにこだわるのかということについて、

理解できなければこの先議論が進展することはありません。

小林よしのり氏は最初、小学生以下レベルの算数で

一夫一婦制では男系継承は不可能と断言しました。

単純な確率論で考えても断言できない旨を指摘すると、

「それでは男系を維持したままこの先安定した皇位継承はできるのか」

と議論をすり替えました。

不可能と断言することと、安定した皇位継承ができるかという疑問は別の話です。

これまでの歴史で何度か皇位継承危機を経験したことからもわかるように、

男系継承が不安定な方法であるのは、大昔から同じです。

過去には多妻という制度があった反面、

現在は乳幼児死亡率が下がっているので、

不安定の程度はそんなに変わらないでしょう。


不安定であってもあえて続けてきた歴史的経緯を鑑みれば、

単に確実性がないという理由だけで男系継承を放棄することに抵抗があります。

安泰とは言えなくても、可能性がそれなりに残されているのであれば、

続ける方法を模索するべきです。

A氏の確率論は男系継承は確実性がないと言っているに過ぎないと理解したので、

私はあえて反応しなかったのです。

むしろフランス王室の話に力を入れました。


西洋の王室も血筋は男系をベースに考えており、

女系容認とは正確には男系の血筋が変わることを容認しているのだ、

ということを説明すると、

そのことについてえらく文字量を割いて反論してこられました。


私は西洋の王室は女系を考慮しないなどと述べているのではありません。

これは日本の皇室も同じです。

母方の血統の影響で、四世王が二世王に格上げされたことがあったし、

近世では後桃園天皇が跡継ぎ不在で崩じられ、

閑院宮と伏見宮のどちらから天皇を出すかで議論になったとき、

条件となったのが後桃園天皇の皇女であった欣子内親王と結婚することでした。

女系を考慮してのことですが、

結果的には欣子内親王はお子を残せませんでしたが、

それでも男系の血筋がベースにあるので、

皇統は何ら揺らぐことはありませんでした。

女系を考慮することと、血筋のベースを男系で考えることは別の話です。


A氏が挙げたマリア・テレジアの話は、

女系継承によってハプスブルグ家が

公式にはハプスブルグ=ロートリンゲン家と呼ばれるようになったことこそが、

血筋が変わったとみなされたのです。

むしろこの例を持ち出したことに驚きです。

ちなみに、ハプスブルグ家はここでの女系継承がきっかけで

破滅の道を突き進むことになります。

さらには、英国の王位継承権で男系女系を問わずスチュアート家の

ジェームズ1世の孫娘ゾフィーの血を引くものとしているのは、

フランスの影響が強まるのを防ぐためカトリック教徒を排除するという理由でした。

しかし、血筋のベースは男系で見るので、

現在のエリザベス女王のウィンザー家は子の代になると、

マウントバッテン=ウィンザー家となります。

男系で継承しても家の名前は変わらず、

女系継承で男系の血筋が変更したときだけ名前が変わるのですから、

血筋を男系で見ていることの証です。

こういうのは世界史で一般常識レベルの話なので、

議論する気にもならないのですが。


また、A氏の反論の随所で、

やがて皇位継承資格者が悠仁親王殿下お一人になるこの現状を

私が容認しているかのような記述が見られますが、事実とは異なります。

安倍総理が在任期間中に男系継承を維持するための方策をとらなければ、

いくら憲法改正を実現しようが、保守政治としては一切認めません。

徹底的に批判します。

そのことは繰り返し公言しています。

そして、政権の最重要課題とするよう求めています。



以上です。


上記について反論された場合、ゴー宣ネット道場でまた取り上げられましたら、

こちらもお答えしますが、そうでなければ、よほどのことがない限り、

例えばこっちがびっくりたまげるような凄い見解が示されるようなことがない限り、

反論することはありませんので、ご理解いただきたく思います。





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