旧宮家の否定は現代人の思いが上がり




旧皇族の方々と今上陛下は男系では20世以上離れていると批判する人がいる。

歴史に無知な人たちは思いつきで好き勝手を言うから困る。


そもそもその20世以上遡った昔に皇位継承を安定させるため、

世襲親王家の原型をつくったのだ。

室町時代、称光天皇が跡継ぎ不在で崩御されたとき、

伏見宮家から後花園天皇が即位した。

以後、皇位継承危機に備え、

伏見宮を中心に世襲親王家が整備されていくことになった。

いわゆる旧宮家とは伏見宮の子孫となる。


天皇と何世離れようと、世襲親王家とはそういうものである。

それを前提に皇室は運営されてきた。

旧宮家が今上陛下と20世以上離れているという指摘は、

世襲親王家を整備して皇位継承危機に備えた

600年以上の皇室の歴史を否定するような話である。


さらにいえば、旧宮家は戦前に皇族だったときで、すでに20世程度離れていた。

このような指摘は戦前に皇族の身分を有していたこと自体に

問題があったと言っていることになる。


先人たちが歴史の中で決めてきたことを、

たかだか現代にいきる一個人がいったい何様のつもりで語っているのか。

旧宮家のことを上から目線で見ようとしている

自分の傲慢さを反省するべきである。

わが国の悠久の歴史に対する畏れという気持ちがあれば、

そのような発想にはならないだろう。






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