人を育てるとは
今は新入社員が会社を辞めたくなる5月病の時期。
新入社員は、今しんどいと感じることは、
来年も同じだとは考えないようにしたほうがいい。
私がはじめて社会人になったの約25年前。
そのとき仕事で辛いと思ったことは、数年後には何もなくなった。
遅かれ早かれ数年後にはほとんど消えてなくなるもの。
もちろん、消えてなくなったときには別の新たな苦労が登場していることもある。
それもまた、数年後には消える可能性が高い。
今しんどいと思うことが、来年や再来年になっても同じようにしんどいのなら、
おそらく仕事を変えても解決しないだろう。
新入社員がしんどいと思うことなど、たかだか知れたものだ。
仕事に対する考え方の問題が大きい。
一方で、上司は新入社員の仕事に対する考え方を育てなくてはいけない。
それは失敗することまで含めて部下を信じて達成感や責任感を持たせること。
解決方法を一々聞いてくるようにしてはいけない。
質問をしてきた部下に対しては、「君はどうしたいのか」と返す。
「どうすればいいですか?」という質問を、
「こうしようと思うのですが、いかがでしょうか?」と変えさせなくてはいけない。
やり遂げるためには何をしなくてはいけないのかを自分で考えさせるのだ。
“困ったら誰かが何とかしてくれる”と思っていては
いつまでたっても成長することはなく、
“自分がやらなければ完成しない”という考え方をするように導くことが大事だ。
私は“ゆとり世代”などないと思っている。
一定世代以下はすべて同じだと見ておいたほうがいい。
子だくさんの時代は、上に這い上がっていこうとする
有能な人間を見つけるだけでよかったのかもしれないが、
少子化の時代は、企業にとって人材の育成はかなり重要だと思う。
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