社会保障費と死生観



日本は30年近く名目GDPが成長していない。

名目経済成長が実現できれば、ある程度の社会保障費問題は解決する。

そもそも資本主義経済とは名目成長が前提であるシステムなので、

成長が止まればあらゆるところにひずみが生まれる。

そして、共産主義革命の土壌がつくられる。

三十年近く名目GDPがゼロ成長の日本は、

世界でもっとも共産主義革命の起こりやすい国となりつつある。


社会保障費については、現状据え置き、

名目経済成長(インフレ)で相対的に圧縮する。

これしか解決する方法は今のところないと思う。

社会保障費増大に歯止めをかけるには、哲学的には「諦め」の精神が重要。

寝たきりになって生きたいとは誰も思わない。

誰も望んでいないことが現実に起こっている。

この国では誰も望んでいない医療や福祉があまりにも多い。

ある程度のところで諦めることも大事。

物理的に生命が長らえても仕方がないこと。

精神と肉体が共に生きなければ意味がないのだ。

ほどほどに生きて、ほどほどに死ぬ。

終わり良ければすべてよし。

人間、死に方で人生が決まるような気もする。

ぼちぼちそういうことも考えるような歳になってきた。






もどる