カジノとギャンブル依存症を関連付けるのはナンセンス



先日、ひょんなことから懐かしいパチンコ「フィーバークイーン」をやった。

もちろん、ぼくが大学生のときに遊んでいた当時の機種ではなく、

リバイバルされたものだ。

打ってみた感想は、“確変”がある以外は当時とほぼ同じで懐かしかった。

大学生の頃、よくパチンコをやった。

主に遊んだ機種。


【フィーバー台】

・パールセブン

・春一番

・フィーバークイーン

・春夏秋冬

・フィーバーパワフル

・黄門ちゃま


【平台】

・ビッグシューター

・マジックカーペット

・うちのポチ

・サメざんす


【パチスロ】

・アラジン(初代)

・プラネット

100円硬貨や500円硬貨を入れて遊ぶ時代。

CR機が出てきたのはパチンコをやらなくなる直前。


パチスロは儲かった記憶しかないが、

パチンコのフィーバーは結構負けて、平台はトントンだったかな。

羽根ものと言われる平台は玉が増えたり減ったりで、

“終了”するまでかなりの時間を要したが、

お金がなくてもそれなりに遊べるのがいい。

終了して打ち止めになったときの達成感はかなりのもの。

その他、一発台「メガトロン」というのも少しやった。

“権利モノ”はそれぐらい。


学生時代、数万円というのは大金で、

それを求めて真剣にパチンコ台に向き合っていたが、

社会人になると数万円を得るためだけに何時間も座ってられないし、

負けたときのことを考えても、

非効率で損得勘定にあわず、ほとんどやらなくなった。


競馬はトータルすると負けているが、

レースにドラマがあって予想するのが楽しく、

社会人になってからも独身の間はかなり夢中になった。

ギャンブルというよりスポーツ観戦の要素が高かった。

好きなスポーツにお金を賭けて楽しめるという感じ。

パチンコは単なるギャンブルなので、

ギャンブルとしての価値が下がれば当然やらなくなる。

パチンコがギャンブルとしてなぜ合法なのか、

知らない人のために説明をしておくと、

パチンコは遊戯施設であり、大当たりが出ると景品をゲットできる“ゲーム”だ。

お金ではなく景品だからぎりぎりセーフ。

しかも、たいした価値もない景品だからギャンブル性は低い。

その景品をパチンコ店の隣にある小さな小屋の中にいる人に売りつけて、

現金を得るという仕組み。

これを合法か違法かというのは、究極には人の判断となる。

現在は合法とされている。

しかし、フェアに考えれば違法だと思う。

裁判官が違法だと判断すれば、ただちに廃止しなくてはいけない。

政治的判断や大人の事情により合法とされているのだろう。

賭け麻雀は違法となるが、

どちらかというと私はこちらのほうが違法性は小さいように感じる。

麻雀をよくやる人はわかると思うが、

麻雀の勝ち負けは運の要素より実力の要素のほうがはるかに大きい。

初心者同士がやれば運に左右されるが、

雀荘にいるような人たちは実力がかなりを占めるだろう。

最後のところでアガれるかどうかを左右するのが運だということで

賭博扱いになるのだろうか。


さらに言うと、賭けゴルフはどうだろうか。

ゴルフの結果はその人の腕前だ。

賭けゴルフは違法とされているが、

例えば4人でお金を集めて、

1位の人が賞金を得るという考え方なら必ずしも違法とは言えない。

ゴルフをしている人に対して、

誰が勝つかを第三者が予想してお金を賭けると賭博になるが、

プレーをしている人たちは実力で勝敗が決まるので、

厳密には賭博ではないはずだ。

競馬で言えば、レースに賭ける人は賭博だが、

レースに出ている人は賭博ではないということ。

賭博の定義とは、偶然の結果によって勝敗が左右され、お金が動くこと。

タイガーウッズとぼくがゴルフで勝負した場合、賭けゴルフは成立するのか。

もちろんタイガーウッズと賭けゴルフをしようとする奇特な素人はおらず、

賭けゴルフをするからには勝つ可能性がそれなりにある場合だし、

実力差がある場合はハンデなどをつけて、

勝敗のゆくえがわからないようにすることもある。

この場合は偶然の結果によって左右される場合に相当するということか。


パチンコは麻雀やゴルフに比べて、プレーする人の腕前は関係なく、

座った台が悪ければ、プレーする人の技術などまったく関係がなく負けるし、

良い台であれば誰でも勝てる。

まさに運の要素が高い。

これが合法ならゴルフでもできるはず。

賭けゴルフを希望する人は、ゴルフ場の利用料金を高くし、

一番スコアの高かった人に景品が出るようにする。

ゴルフ場の隣に景品を売りつける小さな小屋をつくっておけばいい。

麻雀も同じで、雀荘の隣に景品交換所をつくればいい。

実際にやればおそらく逮捕者が出るだろう。

なぜパチンコは逮捕されないのか。

やはり大人の事情ということなのだろう。


IR実施法の成立により、

マスコミや野党はカジノ法と言ってギャンブル依存症を問題視しているが、

まったくナンセンスである。

欧州で競馬場に行くと、お客は紳士・淑女ばかり。

日本のように競馬新聞とワンカップ大関を手にして

座りこんでいるようなオッチャンはいない。

カジノも同じで上流階級向け。

日本とギャンブルの概念が違う。

ちなみに世界中のカジノ売り上げをすべて集めても、

日本のパチンコの売り上げには及ばない。

いまさらカジノを数ヶ所日本国内に作っても、

それによりギャンブル依存症になる人はほとんどいないし、

いても基本的に富裕層だ。

ギャンブル依存症云々というのなら、

まず庶民のギャンブルで街中いたるところに存在する

パチンコのほうが問題だ。

前述のとおり、パチンコは下流階層ほど生活を狂わす。

ギャンブルという点でカジノは何の問題もないと思うが、

観光客をターゲットにするというのなら、

せっかく海外から日本にやって来たのに、

カジノなんぞやるというのはもったいないと思うだけだ。






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