悠仁殿下の皇位継承に反対する朝敵
     〜『WiLL』2月号「1日も早く女性宮家創設を!」に対する論考


 

 

----------小林よしのり----------

「男系固執」に偏向するメディアは

「産経新聞」と「正論」と「チャンネル桜」だけ。

彼らは「朝敵」として国民に包囲されるだろう。

(196頁)
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その前に悠仁親王殿下の皇位継承に反対した小林よしのり氏は、

とっくに朝敵であるはずだ。

 

天皇陛下が女性宮家についてどうお考えか以前に、

悠仁親王殿下の皇位継承を望んでおられないなどということは、

もはやありえないだろう。

 

さしあたり悠仁親王殿下までの皇位継承を確定して、

その上で女性宮家なり検討してはどうかという意見に対して、

小林よしのり氏はゴー宣道場で「設計主義」であると批判した。

だったら羽毛田長官や渡邉前侍従長を設計主義者として批判しなければならないし、

「羽毛田長官や渡邉前侍従長が、天皇陛下のご意思に反することを言っているわけがない。

わしは「女性宮家の創設」は天皇陛下の御真意だと思っている。」(190頁)

と断言しているということは、

天皇陛下も設計主義思想であると述べるつもりなのか。

悠仁親王殿下がいずれ天皇にご即位されるとき、

我々はこの上ないお慶びを申し上げるわけですが、

小林よしのり氏はもうこの世にいないから気楽な態度をとっているということか。

 

ただし、悠仁親王殿下が天皇となられたときに、

間違いなくそのご即位に反対した『新天皇論』は朝敵本になるということだ。

朝敵として汚名を残すのは、『新天皇論』であり、小林よしのり氏となる。

 

 

----------小林よしのり----------

秋篠宮殿下は「皇室を維持していくためには、

一定の数(の皇族)は当然必要」と考えを示された。

羽毛田長官、渡邉前侍従長の「女性宮家創設」の提案に呼応したものである。

「私、もしくは皇太子殿下の意見を聞いてもらいたい」とも仰った。

現政権は、ぜひ両殿下の意見を聞いてほしい。

それが天皇陛下の御意思でもあるだろう。

(196頁)

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チャンネル桜の番組で共演した皇學館大学の松浦光修教授も述べておられたことだが、

秋篠宮殿下の「私、もしくは皇太子殿下の意見を聞いてもらいたい」というご発言は、

現時点でご意向を聞いていないことの表れではないだろうか。

天皇陛下や秋篠宮殿下は皇位継承に関する話題になれば、

必ず同じ発言を繰り返されている。 

小林よしのり氏は秋篠宮殿下のご発言を、

羽毛田長官の提案に呼応したものだと言うのであれば、

「意見を聞いてもらいたい」と仰せになるだろうか。

政府や国会の議論に期待するといったことを仰せになるはずだ。

 

「国会の議論に委ねることになる」のあとに、

必ず逆接的表現で、「意見を聞いてもらいたい」と付け加えられる。

これは宮内庁が皇族方の意見を代弁していないことの証とも考えられる。

 

そもそも宮内庁長官や侍従長は、中央省庁の横滑り人事であり、

任期により役職交代が行われるポストである。

そのような人に、陛下が皇位継承について

ご真意を打ち明けられるなど普通は考えられない。

 

つまり日本国憲法を深くご理解されている陛下は、

簡単にご真意を役人や政治家にお示しになられることはまずあり得ない。

だから何人であっても、

誰かが陛下のご真意を代弁しているなどということは口にしてはならないはずだ。

陛下のご真意を酌み取ろうとするならば、それが臣たる立場にあるべき姿である。

 

大御心や皇族方のご意向を、勝手に語っている者がいれば、

まずいかがわしい人間であると考えた方がいいだろう。





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