友達の友達が・・・
『正論』(4月号)で八木秀次氏が渡邉前侍従長から直接
「女系容認は陛下のご意向ではないのではないか」
という話を聞いたことが掲載されていました。
これに対して小林よしのり氏がブログで発狂したかのようなコメントを掲載しています。
そのなかでも、
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恥ずかしながら、わしにも情報源がございます。
渡邉前侍従長とも、川島侍従長とも、羽毛田長官とも、
サシで話したという方から何度もお手紙を頂いております。
とても有名な方で、名前を聞けば誰でも御存じの方ですが、明かすことはできません。
さらに東宮関係からも情報は入るようになってございますが、明かすことはできません。
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で、小林さんは直接聞いたということではないんですね?
小林さんは又聞き。
八木さんは直接聞いた。
「直接話をした人の話」と、「直接話をした人から聞いた話」、
どっちが信用性があるかな。
昔、嘉門達夫の歌の中に
「友達の友達は決して会うことがな〜い」という歌詞(と言っていいのか?)
があったのを思い出しました。
「さらに東宮関係から」・・・関係って何でしょうか。
『新天皇論』に書いてあった「消防署の方から」みたいなもんでしょうか。
ちなみに八木さんが『正論』に書いていた内容で、
渡邉前侍従長が述べたという一代皇族というのは、『新天皇論』(152頁)にも書いてあったんですがね。
小林さんの国語力じゃ、どうやら女性宮家=女系で、
渡邉前侍従長の主張さえも理解できていなかった可能性すら出てきた。
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陛下のご真意が憲法上封じられている以上、
「男系絶対が伝統ではないこと」「直系が正統であり、皇位継承の安定に繋がること」の証明を、
『新天皇論』の最大の仕事とすることにしたのでございます。
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だから八木さんが『正論』で書かれているとおり、レッテル張りなどしている暇があったら、
正面から新田先生の批判に答えるべきではないでしょうか。
私からも単純明快な質問をしたい。
『神皇正統記』で北畠親房は仲哀天皇以降、第14世から第50世まで記していますが、
14世から50世までを男系の世数以外で数えられる方法を是非示してください。
また、明治天皇の勅裁で学者・評論家に議論の余地はないと小林さんがいう『皇統譜』には
天智天皇と皇極(斉明)天皇は同じ「世系第三十」と記されていますが、
母と子がどうして同じ「世系第三十」になるのか説明していただけないでしょうか。
少なくともこの二つに答えることができなければ、残念ながら
「男系絶対が伝統ではないこと」「直系が正統であり、皇位継承の安定に繋がること」にはなりません。
小林よしのり氏が逃げる2つの質問とでもしておきましょうか。
逃げ続けてレッテルを張り続けますか?
まあそれもいいでしょう。
たった一度の人生。
自らそういう終わり方を選択するのも自由です。
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