プロパガンダの考察〜その3

 

----------小林よしのり----------

側室なしで男系が続くか?

実際に「旧11宮家」を見てみればよくわかる。

 (中略)

現在、男系男子の子孫がいるのは、

東久邇、久邇、竹田、賀陽、朝香の5家まで減っている。

チャンネル桜の討論で、新田均氏は

「人数では35人で、実は60年の間に逆に増えている」とペテンを言ったが、

その内訳は50代以上が19人、40代、30代が11人、20代以下は5人。

間違いなく先細っている!

 (208頁)

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先細っている理由は女子ばかりが誕生しているからではありません。

二十代以下の男子の数が少ないのは、

三十代、四十代で未婚の方が増えているからです。

未婚が原因であるのだから、仮に旧宮家の方々が女系で継承されていたとしても、

現在の数字はほとんど変わらないはずです。

当然のことながら女子も生まれないのであるから、

先細っていくことには変わりありません。

つまり、旧宮家のことを持ち出して、男系継承が不可能だということは、

女系継承でも不可能と述べているのと同じことになるのです。

まったく違う事情を持ち出して、女系論を正当化しようとするのは、

相変わらずのすり替え・刷り込み・宣伝工作のプロパガンダということになります。

多くの方が結婚されていた時代は、11宮家の男子は25人から35人となったのですから、

普通に結婚しておられれば、男子は増えていくのであり、

結婚されないことを前提とすれば、女系であろうと断絶危機に陥るというだけのことです。





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