戦後日本の雪解け

 


石原慎太郎東京都知事がなぜ尖閣諸島を購入すると言い出したのか。

なぜ石原都知事は怒っているのか。

日本国政府が自国民の尖閣諸島上陸を許さず、防備もせず、

日本の大切な領土を危険に晒しているからである。

もし尖閣諸島に自衛隊の基地をつくり、護衛艦が巡回して厳格に守り、

日本人が自由に上陸できる環境が実現したとき、

オリンピックでメダルを獲得した日本人選手が

「尖閣は日本の領土だ」と主張すれば、そいつは馬鹿だ。

首相が尖閣諸島に上陸したとしても、ほとんど意味がない。

歴史的にも実効的にも疑う余地無く日本の一部なのであるから、

何でわざわざそんなことをしなければならないのか。

 

もし竹島が歴史的にも実効的にも韓国の領土であるなら、

大統領が上陸したり、オリンピックという場所で

韓国人選手が領有権主張するような行為は、単なる馬鹿に過ぎない。

なぜ彼らがそのような行動をとるかといえば、

竹島の不法占拠がうしろめたいからだ。

自分たちが実行支配している島について、

歌までつくって領有権を主張しなければならないというのは、

表には出さないけれど、みんなどこかでうしろめたさを持っているからだろう。

つまり、今回の大統領の竹島上陸や、韓国人オリンピック選手の行動は、

竹島の不法占拠を世界に宣伝したことになる。

いずれにしても、やはり彼らは馬鹿だった。

 

私が中国政府の要人だったら、中国人の尖閣諸島上陸など絶対にやらせない。

一般の日本人の尖閣に対する領土意識が低い間に、

色々と工作を仕掛けた方が都合がいいからだ。

中国人も馬鹿だったようだ。

 

私は比較的若い年齢層で保守系の活動をしている人に興味があって、

なぜそのような活動をすることになったのか、一時期、聞いて回ったことがある。

大きく分けて二つに分類された。

民主党政権の誕生により違和感を持った人と、

一昨年の尖閣諸島中国漁船衝突事件のどちらかだ。

つまり、中国漁船による海上保安庁の巡視船への体当たり事件は、

保守活動をする日本人若者を多数増やすことになり、

結果的には中国にとってマイナスにしかならなかった。

 

今回の中国人による尖閣諸島上陸は、

またいくらかの日本人を目覚めさせることに貢献したことだろう。

この件についてひとたび目覚めた人は、二度と眠ることはない。

そして、今後、一人、また一人と日本人は目覚めていくだろう。

すなわち、これからますます中国が

尖閣諸島を脅かすことを許さない環境が日本に出来上がっていく。

動き出した大きな流れを元に戻すことはできない。

占領体制によってつくられた戦後日本は、

これから雪崩のように崩壊していくことになるだろう。

今は春の雪解けを楽しむ時期だ。




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