つぶやき 4月1日〜13日

 


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自由主義的な保守主義者の財政赤字批判は理解できるが、

バブル期に貯蓄したり、ゼロ金利でも貯蓄する国民性というのは

経済学では説明がつかない領域でもある。

貯蓄部分は融資がない限り経済活動は縮小するから、

資金需要減退期には政府支出は避けられない。

問題は金の使い方。社会保障費は削減すべき。

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日米貿易摩擦のとき、米国が数値目標を要求してきたのは、

自由化だけでは日本の市場を開拓できなかったから。

日本人は日本の経済道徳に会わないものは受け入れなかった。

守るべきものは日本のコモンセンス(国柄、道義、道徳)であり、

それさえしっかりしていれば恐れるものはない。

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かつての大ベストセラー『国家の品格』で藤原正彦氏は

「たかが経済」と言ったが、みんなが貧しかった時代はそれで良かった。

しかし、良かった経済がどんどん悪くなると心が荒み品格が下がる。

日本経済潰しは国柄の破壊にもつながる。

その意味では電力供給についても真剣に考えなければならない。

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女系論者は大正時代の「皇族降下準則」で

旧皇族はいずれにしても皇籍離脱することになっていたというが、

準則制定後の皇籍離脱はすべて皇室典範増補第一条の「情願」であり、

準則が適用されたケースは一度もない。

皇族降下準則は皇族会議の議決がなかったから、指針程度の扱いだった。

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「皇族降下準則」の定めた天皇の血筋の世数制限には

女系の血筋はまったく考慮されていない。

準則は男系が大原則であったのであり、

これを女系論の根拠に持ってくるのは本末転倒となる。

準則は増えすぎた「男系」の皇族数を調整しようとしたのであり、

女系はまったく視野に入っていなかった。

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政府は女性宮家を一代限りの方向で検討に入ったと毎日新聞で報じられたが、

そのような暫定的なことのために

皇室典範を改正する前例をつくるのはいかがなものか。

一代限りであるなら、皇室典範を触らなくても、

結婚後の皇族女性にご公務を負担していただける仕組みはつくれる。

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親が皇族で子供が皇族でないとなると、

子供に苗字があって親にはないなど様々な問題が噴出する。

そもそも一代限りなど無理なことをやろうとするからだ。

皇族でない子供が皇室で過ごすというのもおかしいし、

健康保険はどうなるのか。

政府はもう少し現実的な対応策を模索するべきだ。

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皇族女性がご結婚後も一代限りで皇族の立場を保持することが目的なら、

結婚による皇籍離脱後も公務員的な特別な地位を得て、

ご公務を行われればいいではないか。

皇室典範を変えてまでやるようなことではない。

皇室典範の本来の意義を再確認するべき。

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皇室の歴史を見ると男系を大原則に、

合わせ技として女系を活用してきているが、

「皇統譜」を見れば、女系は水平的なその時代に生きる人への配慮として使われ、

男系は太古の時代からの大原則として貫かれていたことがよくわかる。

「皇統譜」には女系を活用したことを考慮した形跡がまったく存在しない。

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実際に戦艦「大和」に搭乗した経験があり、

空母「瑞鶴」で連合艦隊最後の戦いを経験された91歳の方が私に

「戦争をするなら勝たなければならん」と仰った。

この言葉がすごく心に響いた。

勇ましいことを言うだけなら簡単。

実際にどう勝利を引き寄せるかが難しい。

これは何事にも言えること。

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皇室の歴史で内親王(皇女)の生涯独身率が異常に高い。

これは母系で継承しないという原則があったから。

男系だけを満たせばいいなら天皇に女子しか誕生しなかった場合、

男系男子の婿養子を迎えてもいいはず。

それをせずに傍系の男系男子が即位したのは、

父子一系が大原則だったから。

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父子一系とは文字通り父から子へ継承すること。

女帝も父から子(娘)であり、そこで終わる。

父から子への連続が皇統。

これを昔から“一系の天子”と呼んでいる。

つまり万世一系。

当然のことながら女系が入ると一系とは言えない。

つまり雑系となる。

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小林よしのり氏の『新天皇論』を読んで違和感があったが、

拙著(前作)『皇統は万世一系である』を読んだら、

それが全部説明されており、すっきりしたという感想が多い。

特に言論界で。

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陛下は国民と共にお決めになりたいとお考えになっていると

見受けられるところはあるように思います。

天皇のトップダウンですべて黙らせようとすることをやれば

困惑されるかもしれません。

やはり歴史的経緯をふまえた冷静な議論が必要であると思います。

それをやらずに感情論を盾にしようとしているのが女性宮家推進派の傾向です。

これまで実のある議論を進めてこなかった政府の責任も大きいし、

それは今も変わっていないところが問題だと思います。

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天皇の位は家の当主ではない。

ここを勘違いするから感情論で

内親王方に継承してもらいたいという話も出てくる。

天皇位は祭祀を司る「位」であって、

その「位」が先帝から新帝にお移りになるとするのが

太古の時代からの考え方。

「相続」ではなく「譲位」。

家の相続と混同してはいけない。

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官僚の発想はご公務という分母を変えずに、

皇族数だけを論じるから

「ご公務を担われる皇族の減少は大変だ」という発想になる。

ご公務を詰め込んでいる自分たちのことしか考えていない。

それならご公務を減らすか、

ご結婚後も皇族女性にご公務を担っていただく仕組みを考えるだけで解決する。

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我々には「女性宮家創設」か「旧宮家復活」か、

ということが論点のように見えるが、

官僚の目には「ご公務の減少」か、「女性宮家創設」か、

という論点しか映っていないのかもしれない。

公共工事の地元誘導のように、皇族のご公務が利権になってはいまいか。

それで皇室典範を変えようとは言語道断。

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女系派には皇統と皇位を区別できていない人が多い。

皇統は父から子へと一系で受け継ぐが、

皇位は兄弟や従兄弟であったり、場合によっては子から母や、

十親等も離れた人に受け継ぐこともある。

皇統は父子一系。

皇位は皇統につらなる皇位継承資格者の間で受け継がれる「位」。

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皇室の系図を見れば一瞬、一系とは思えないようにあちこちに飛んでいる。

しかし皇統として見れば父子一系でつながっている。

ここがわからなければ万世一系ということを理解できないだろう。

第125代天皇の今上陛下は天照大神の77世。

第125代は飛び飛びだが、この77世は父子一系でつながっている。

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天照大神が女性神だから女系というのは間違い。

男系・女系というからには父方の系統と母方の系統がなければおかしい。

天照大神以前は父・母の系統が分かれていなかった。

父・母の系統が分かれるのはニニギノミコトから。

以後、天照大神につながる父方のみの系統を一系で継承した。

これが皇統。

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百地章先生曰く、

「宮家は、皇位継承権者を確保し、皇統の危機に備えるものだから、

そもそも、女性宮家など意味をなさない。

現在、高円宮家は妃殿下とお子様(女子)だけで構成されているが、

女性宮家とはいわない」。

まったく同感です。

現在論じられているものは、名称からまず変えないといけない。

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宮家の由来、世襲親王家のはじまりは、

皇位継承危機の際に伏見宮から天皇が即位したことから、

特別の宮家として、代々、親王宣下が受けられることになった。

永世伏見殿御所といった。

その御子孫がいわゆる旧皇族であって、

まさに現在のようなときのために終戦まで宮家を継承してこられたのだ。

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いわゆる旧宮家は男系では約六百年も

天皇につながらないというのは歴史の無知。

世襲親王家とは本来そういうもの。

世襲親王家という仕組みを否定するなら、

今上陛下の御家系を否定することになる。

光格天皇は東山天皇の三世孫だったが、

場合によっては即位がもっと後の時代になったかもしれない。

(若くして崩御された後桃園天皇のお子が、皇女ではなく皇子であれば、

世継ぎぎ不在は数世代後になっていた可能性もある)

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