学芸出版社

 

学芸セミナー

成功する自転車まちづくり


古倉 宗治 氏多賀 一雄 氏矢野 晋哉 氏

セミナーは終了しました

本のカバー
好評発売中
 


趣旨

 家計と健康に優しく、地域活性化・低炭素化に貢献する自転車だが、「歩道上が安全」「利用促進は違法駐輪を増やす」といった固定観念からか、総合性やバランスを欠く施策が多い。
 そこで世界の最新政策や科学的データにもとづき、自転車のあり方をもう一度基本から見直し、効果的な政策と計画のあり方、成功の秘策を『成功する自転車まちづくり』にまとめられた古倉さんをお迎えし、その基本をお話いただきます。
 また京都で自転車観光を実践し成功を納めておられる多賀さんや、阪急桂駅と京都大学の通学にモビリティ・マネジメントによる自転車等の利用促進に取り組まれた矢野さんにも参加いただき、自転車通勤や自転車観光などの場面において、自転車利用を促進していくとともに、自転車利用文化を高めるための方策を議論したいと思います。
 奮ってご参加ください。
学芸出版社・前田裕資

セミナーへの皆様の感想


主要プログラム

古倉 宗治 氏「成功する自転車まちづくり」
特に次の二点についてお話いただきます。
・自転車は車道を走るのが原則。
 専用道が望ましいが共用空間であっても十分対応できる。
 むしろ共用空間も取り込んできちんとしたネットワークをつくることが大切だ。
・自転車通勤の促進
 自転車通勤は従業員にも企業にも優しい。
 その促進にはどのような施策が有効かを考える。

多賀 一雄 氏「自転車による都市版エコ・ツーリズムの可能性」
歴史、文化、工芸、芸能、味わい、自然、町並み、人情・・・まちのここかしこに散りばめられた京都の魅力は、京都で生まれ育った私たちでさえ新たな発見があるほどです。その魅力を身体でたっぷり味わえる自転車観光の実践を中心に、京の自転車文化向上への取り組みを語ります。

矢野 晋哉 氏「モビリティ・マネジメントによる自転車利用促進の可能性」
京都大学桂キャンパス及び周辺地域と阪急桂駅間の移動において、「大規模かつ個別的に呼びかけていくコミュニケーション施策」と電動アシスト・レンタサイクルの整備により、自転車や公共交通の利用を促進する実証実験が行われました。その成果や課題、を報告します。


日時/場所

10年10月23日(土曜日)2時開場、2時30分から5時頃(遅くても5時半)まで
場所:京都学芸出版社3階

会  費

1000円、定員60名
交流会(当日精算)&オプショナル・ツアー(別途)


オプショナル・ツアー「京都ろじ裏散歩 〜ろじ裏に見つける京の素顔〈特別版〉」(受け付け終了)

 京の風や香りを感じながら、のんびりと界隈をめぐるサイクリング。しかし日本人には「ただの自転車ツアーになんで3800円も払わなあかんねん」とあまり人気がありません。でも、欧米の富裕層に大人気。なぜなのでしょう?
 一度体験してみて、自分たちのまちづくりにうまく取り入れられないか、考えてみてください。(言っておきますが、簡単にマネはできません。ホスピタリティが要ります。でも、京都でなくてもできる都市は一杯ありそうです。)

主  催:有限会社 京都サイクリングツアープロジェクト(KCTP)
日  時:2010年10月23日(土曜) 10時〜13時
集  合:KCTP京都駅レンタサイクルターミナル
参加費用:3800円/満員御礼(以降のお申し込みはキャンセル待ちとなります)

ツアーの感想(ブログ)


古倉 宗治

1950年生まれ。1974年東京大学卒業。建設省、東京工業大学助教授、民間都市開発推進機構都市研究センター、土地総合研究所等を経て、2008年から住信基礎研究所研究理事。
2004年に、自転車のソフト面の利用促進策に関する研究で学位(博士(工学))を取得。
京都大学大学院客員教授(公共政策大学院及び同法科大学院)麗澤大学経済学部その他の講師。国土交通省「都市交通としての自転車利活用推進研究会」、奈良県「奈良県自転車利用促進方策検討委員会」、宇都宮市「自転車のまち推進計画策定懇談会」等の委員。過去の調査で、9年間で21本の自転車関係の調査を実施。
著書に『欧米先進国にみる自転車政策の高度な取組み』(サイカパーキング・単著)、『自転車先進国における新たな自転車政策の展開』(サイカパーキング・単著)、『自転車利用促進のためのソフト施策―欧米先進諸国に学ぶ環境・健康の街づくり』(ぎょうせい・単著)、『自転車市民権宣言―「都市交通」の新たなステージへ』(リサイクル文化社・共著)、『自転車交通の計画とデザイン』(地域科学研究会・共著)、『成功する自転車まちづくり』(学芸出版、単著)などがある。

著者インタビュー

多賀 一雄

KCTP代表。1967年、京都生まれ。日本文化の素晴らしさに惹かれて大学時代は仏教美術を専攻。世界中の人に京都のことを伝えたいという夢をかなえるため、就職していた企業を退職後、渡英、準備期間を経て、2001年、「京都サイクリングツアープロジェクト」を設立。全国自治体のサイクリングコンサルタントとしても活躍中。
主な著書『京都散策自転車ノート』(京都新聞企画事業 、単著)、『京都・奈良ぶらり自転車散走』(実業之日本社、共著)、『京都・奈良・滋賀自転車散歩』(実業之日本社、共著)、『京都自転車散歩』(山と溪谷社、単著)

矢野 晋哉

2002年京都大学工学部地球工学科卒業、2004年京都大学工学研究科土木システム工学専攻修了、平成16年4月 社団法人システム科学研究所入所

編集者による本書の紹介1(ブログ)
 編集者による本書の紹介2(ブログ)


本のお申込み

書店やアマゾン等のネット書店でお買い求めいただけます。当社へのお申込みは下記よりお願いします。

申込


学芸出版社ホームページへ

貴方は人目(10.09〜)の訪問者です。